公務員保育士、育休明けに部分休業を取得する。
私は育休明けに部分休業(時短勤務)を取得して仕事復帰しました。
・育休明けの働き方について悩んでいる
・部分休業について知りたい
・部分休業を取得した時の周りの反応が気になる
という方の参考になると思うので、ぜひ読んでいただきたいです。
地方公務員の部分休業って何?
そもそも『部分休業』とは何ぞや、という話からしてみようと思います。
『部分休業(ぶぶんきゅうぎょう)』
聞き慣れない言葉ですよね?
一般の会社で言うところの『時短勤務(短時間勤務)』に相当します。
未就学児の子どもがいる場合、1日のうち始めまたは終わりの時間(30分単位で最大2時間まで)を勤務しないことができます。
私は、通常08:30~17:00の勤務のうち、終わりの90分を勤務しないことにしたので、育休復帰後の一年間は、08:30~16:00で勤務をしていました。
最大2時間までなので、例えば09:00~16:00とか08:30~15:30の時間帯で勤務することも可能です。
部分休業を取得することになった経緯
さて、この『部分休業』
これまでに私が勤務する自治体の保育園&幼稚園で取得した人はいませんでした。
そもそも「そんな制度あるの?」って誰一人として知らなかったぐらい。
私も育休中にいろいろ調べて初めてこの制度について知り、家族や先輩等の意見を参考に、この制度を利用したいと思うようになりました。
当初3年取得していた育休を大幅に切り上げて仕事復帰することにしたので、復帰を早める代わりに部分休業を取得したい旨を市役所の担当課に伝えました。
これは、復帰の半年以上前のことです。
早めに行動して希望を伝えておくことで、周りの理解が得られたり手続きなどもスムーズにいくことが多いので、この辺りの根回しは本当に大事です。
部分休業の申請方法は?
勤務先の自治体に『部分休業承認請求書』を提出します。
人事担当部長、課長、主幹・・・以下総勢7人の決裁を経て承認か不承認かが決定します。
(申請当時の書類のコピーを確認しました。)
当時(4年前)は書類に手書きで記入するスタイルでしたが、今は電子申請できるようになっているかもしれません。
部分休業中の給与、ボーナスは?
1日の勤務時間の一部を勤務しないので、当然その分の給料は引かれることになります。
事情があって時間内に勤務が終えられなかった日は『申請の取り消し』を行わないと、時間以上に働いているのに無駄に給料が削られるという非常事態になります。
毎回、休業の承認を取り消された日時、時間数、請求者、所属長の印が必要で、それを月ごとにまとめて市役所の人事担当課に送付する作業が地味に面倒でした。
でも、これをしないと給料に響きますからね。
これも、さすがに今は電子申請になっているだろうと思います。
ちなみに、1日90分の部分休業ではボーナスに響きませんでした。
部分休業を取得して良かったこと
帰宅後に近所を散歩したり一緒に遊んだりする時間が最高の癒しでした。
その時間がもてたこと、本当に良かったと思います。
部分休業取得中の周囲の反応は?
『部分休業』を取得したことによって面と向かって何かを言ってくる人がいたら"心が狭い人認定"をしようと決めていました。
それぐらい強い気持ちで、ガチガチの見えない鎧をつけて仕事復帰したんですけどね。
意地悪なことを言ってくる人は一人もいませんでした。
陰ではいろいろ言われたと思うんですけど、自分の耳に入ってこなければ結果オーライ。
ただ、振り返ってみると明らかにこれはパワハラだったと思うのが、年度途中(後半あたり)に園長から職員会議&園内研修に出席できないかと打診を受けたこと。
職員会議も園内研修も月一で、時間が18:00~20:00なんです。
部分休業を取得している意味は・・・?と疑問に思いながらも、その日は夫に早退してもらって娘を託し、出席するようにしました。
その時は、そうするのがベストだと思って動いたのだと思います。
部分休業取得中に心がけていたこと
部分休業を取得しても回るだろうというぐらいの仕事量ではあったものの、保育以外の仕事は限られた時間内でこなさなくてはならないので、休憩を取らずにがむしゃらに働いていましたね。
保育に関しては、自分がいない時間帯はどうしても他の職員にお願いすることになるので、お互いに気持ちよく働けるように常に感謝の気持ちを言葉で伝えるようにしていました。
幸い快く引き受けてくれる同僚に恵まれて何とかやってこれた一年間でした。
まとめ
『部分休業』を取得したこと、
私の中での公務員でよかったことNo.1の出来事だったかもしれません。
仕事で保育園&幼稚園の子どもたちと関わっている時間に比べたら我が子に接する時間はほんのわずか。
その貴重な時間に少しでもゆとりがもてたら、仕事も子育てもうまく回っていくと思うんです。
子どもって本当にあっという間に大きくなってしまいます。
働き方改革が叫ばれている昨今、利用できる制度はジャンジャン利用して、大切な我が子をいちばんに考えてあげてほしいなと思います。
【追記】
2023年3月31日、当初の予定通り公務員保育士を退職しました。
仕事を辞めるまでの最後の1年について
私が経験したことをまとめました。
今の働き方に悩んでいるあなたに
ぜひ読んでいただきたいです。