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飲みに行った店で同業者をナンパしたら知り合いだった話

我が家の近所に年に数回、友人と二人で飲みに行くこじんまりとした居酒屋があります。

カウンター席が8席、奥に個室がひとつ。

席の数が少ない上に居酒屋の大将が作る料理がどれも美味しいので、週末はなかなか予約が取れないほどの人気店です。

さて。

先週末の土曜日、18時。

友人と待ち合わせをして入店しました。

その時点で店内は満席です。

8席しかないカウンターもぎゅうぎゅう。

しかも、カウンターの私たちと右側の2席の間にだけなぜかパーテーションが無く、隣との距離が異常に近く感じられるという・・・。

(コロナ前ならそれが普通)

店内を見回してみてもパーテーションが余っている様子がなかったので、仕方なくその状況を受け入れることにしました。

着ていた上着もカバンも置く場所がないぐらいぎゅうぎゅうなので。

上着は膝の上、カバンは足元に置いて、掘りごたつ風の席に座りました。

(エコノミー症候群に注意)

ほどなくして注文したビールがやってきたので、乾杯をして。

最初の話題は、友達の仕事の愚痴。

彼女、6月に小規模保育園に転職をしているのですが、その転職先での上司の理不尽な指示や使えない若者の話で冒頭からヒートアップ(笑)。

しばらく聞き役に徹していたのですが。

あれ?隣からも同じような話題が聞こえてくるぞ、と気付きました。

私たちの右側は、男性二人連れで、一人が40歳前後、もう一人が30歳前後という見た目。

(チラ見したw)

時々聞こえてくる「〇〇先生」というワード。

男性二人なので、最初は学校の先生かな?と思いました。

何となく気になったけど、私と友人の話題は推し活について(この話題になると長いw)に移ったので、しばらく忘れていました。

3時間ほど経って、話がひと段落ついたところで再び隣の男性二人の声が耳に入ってきました。

「支援センターが・・・」

ん?支援センター?

ってことは学校の先生ではなさそう。

これは、保育業界(同業者)っぽいな。

「ね、隣の人たち同業者っぽいんだけど」と友人に言うと「私もそう思ってた」と。

いい感じに酒が進んでいたこともあり、友人からタイミングを見て声をかけろという指令が。

「もしかしたら仕事を紹介してもらえるかもしれないじゃん」とか言い出す始末(笑)。

ところが、その男性二人。

話が盛り上がりすぎていて割って入る隙間がなかったので、どちらかがトイレに立つまで待つことに。

やっとタイミングがやってきたので、これを逃すまいと速攻で声を掛けました。

「すみません。時々、会話が聞こえてきたのですが、もしかして、保育関係の仕事をされている方ですか?」

隣席A「あ、保育士とかではなく経営者ですけど。」

「経営者!?すごいですね。園長先生ってことですか?」

隣席A「そうです。ここに座った時から、同業の方だろうなと感じていたんですけど、保育士さんですか?」

「はい。〇〇市で働いています」

友人「私は〇〇市で」

やばい、私たちの会話も丸聞こえだった(笑)。

トイレから戻ってきた隣席B、急に3人で盛り上がっている状況を瞬時に受け入れ「そうですよね、同業者だと思いました」と。

やっぱりばれてた(笑)。

それぞれ働いている市が違うこともあって、仕事での直接的なつながりは無かったのだけど。

話をしているうちに判明して驚愕したこと。

隣席Aは、娘が通っている保育園の系列園の園長先生で、娘の保育園の園長&理事長の息子だったーーーーー。

さらに、友人は転職活動をしていた今年の5月、隣席Aの保育園に面接に行き2時間ほど話をして内定をもらっていたことが判明。

何なの、このつながり。

で、隣席Bは、娘が通う保育園の体操教室の先生で、娘が毎月お世話になっていることがわかり。

運命を感じちゃうぐらいの偶然が重なっていました。

(全員既婚者です)

そこから閉店時間まで保育業界の話で盛り上がり、こういう話はなかなかできないからと友人と隣席Aが連絡先を交換して。

私も友人も「歩いて帰る」と言っているのに「危ないからダメ」だと言われて代行の車で家の近くまで送ってもらって。

不思議な縁でつながった夜のひとときでした。

私の身の回りでは時々こういうことが起こるんです。

また機会があったらお話しします。

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