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低カロリーでPodcastを効果的に続けるための、mikan流運用マニュアル
こんにちは、ほぼフルタイムのフリーランスとして株式会社mikanでデザイナーをしています、三上蒼太(@sota_mikami)です。
先日、mikanのデザインチームで情報発信を強化させたいという文脈でPodcastを始めました!
運用を始めて1ヶ月近くが経ち落ち着いてきたので(まだ投稿は2本ですがw)、始めるまでにやったことと運用方法についてまとめてみます。
運用方法を考えるにあたり重視したこと
そもそもの情報発信の狙いとしては、採用をはじめとした組織強化を置いています。mikanのことをファンになってくださる方を増やすための手段の一つとして、音声配信を始めてみました。
ただ、Podcastで効果が出るまでは時間がかかるイメージがあったため、何よりも「低カロリーな運用で、効果的な配信を続けること」を意識しました。
はじめるまでにやったこと
以下の準備を行いました。私にとってははじめてのPodcast配信ゆえリサーチには時間をかけましたが、意外とやったことはシンプルです。
リサーチ
配信方法や収録方法、運用方法のBest Practices
各チャンネルの分析(内容、運用や収録の形態、BGMの使い方、エピソードの始め方/終わり方 etc)
毎週のカレンダーブロック
月曜: 事前打ち合わせ
金曜: 収録
Podcast名とカバーアートの作成
運用, 撮影, 編集マニュアルの作成(後述)
Notionにて、PodcastネタDBの作成
Podcastアカウントのセットアップ
Spotify
Amazon
Apple
![](https://assets.st-note.com/img/1726626749-Ysd9fzWkeDCREMbPQqT1il4N.png?width=1200)
運用マニュアル
実際に策定した運用マニュアルを一部改変しながらご紹介します。
運用スケジュール
毎週月曜日に打ち合わせ(30分)
直近数週間の収録スケジュール, ネタの確認&更新
ストックされているネタの掘り下げ(簡単な事前打ち合わせ)
ゲストを呼ぶ収録の事前打ち合わせは適宜調整
毎週金曜日に収録(45分)
頭5-10分で収録するネタの確認
残りの時間で収録
配信は毎週火曜日12:00に
収録前にやること
{NotionのPodcastネタ帳DB} にて、本日のトーク内容を軽く確認する
ローカルPCの音声収録アプリ(Mac: QuicktimePlayer, Win: Voice Recorder)が正しく使えるか確認する
![](https://assets.st-note.com/img/1726627459-i8Z2F9OAtvqdmNX5w0p1noMI.png?width=1200)
収録方法
オンラインで撮影する
Zoomの録画機能を使い、全体の音源を確保する
それに加えて各ローカルPCの録音アプリ(Mac: QuicktimePlayer, Win: Voice Recorder)を使って、各スピーカーの個別音源を確保する(この方がZoomよりも音質が良くなる)
![](https://assets.st-note.com/img/1726627262-nYwrzmb2j17kRcOqQ9FpWIyt.png?width=1200)
スピーカー向けの注意
あいづちは、話し手の声に被りすぎないように注意する
あいづちするとダメなわけではないが、聞き手からはコンテンツの邪魔になりうるため
挨拶定型分
挨拶「Peel & Reveal: mikan’s Design Talk. こんにちはmikanでデザイナーをしていますXXXです」「同じくmikanのデザイナー、XXXです」
必要に応じてもう少し厚く自己紹介しても良い。しなくても良い。
番組紹介「この番組は、国内最大級の英語アプリmikanを運営するデザインチームによるPodcastです。デザインやプロダクト開発、組織や働き方に関して、ちょっと役に立ったり役に立たなかったりするよもやま話を配信します。」
本日のトピック「本日はXXXについて話していこうと思います」
もう1センテンスくらい、補足したければ入れる。なくても良い
内容へ「例)はい、ということで..」
- 内容終了 -
最後の挨拶「はい、というわけで本日の内容はいかがだったでしょうか。番組の内容が面白いと思ったら、ぜひPodcastをフォローしたり、SNSで感想をシェアしていただけると嬉しいです」
締め「それでは本日の放送はmikanのXXXと」「XXXがお届けしました」「ありがとうございました〜」
収録後やること
Notionのネタ帳DBの該当ページに、収録データを格納する
Zoomの録画
各スピーカーのローカルPCで撮った音源
![](https://assets.st-note.com/img/1726627374-gAVFQdyxjqJD5G709UECweRb.png?width=1200)
編集方法
Notionのネタ帳DBより、収録データをダウンロードする
Audacity(音声編集ソフト)にて展開
Zoomの音を参考にしながら、各スピーカー音源の位置を調整し、ずれをなくす
ノイズの低減を行う
コンプレッサーやノーマライズ等活用し、音量音圧のバランスを調整する
(必要に応じて)不要部分のカットを行う
定型文の導入箇所「mikan’s Design Talk」にリバーブを当てる
イントロ用音楽(固定)を入れる
挨拶開始前: 自然な音量になるように調整する
挨拶中:背景に薄く聞こえるように
本題部分の背景BGMとして良い音源を探す
ループ可能なBGMで条件を絞り、ここから検索
背景BGMを入れる
イントロ音源の後ろにループさせながら配置
自然な音量になるように調整する(イントロ用音楽より音量を下げ、より目立たないようにする)
イントロ音源との繋ぎでフェードイン/アウト処理を行い、なめらかにする
終わり方もなめらかにする(音量適切にする & フェードアウト)
![](https://assets.st-note.com/img/1726627767-Hyk8dGvVqQjolwxfKNp6uD3c.png?width=1200)
配信方法
AppleやAmazonMusicにはRSSで自動配信される
![](https://assets.st-note.com/img/1726627882-C5nvVRc6gQimOyeWIuEKpG4t.png?width=1200)
悩んだこと
BGMの必要性
自分が好んで聞いているチャンネル群を分析してみると、意外なことにBGMのないものも少なくありませんでした。仮にPodcastは Content is King だと考えるなら、BGMに工数をかけることは実はMustではないのかもしれません。
しかし我々はPodcast初心者であり、しゃべりに自信があるわけではありません。なめらかに話し続けることは難しく、そこそこ間が発生してしまいます。音声に間があると視聴体験として違和感が強く、編集時点でのカットにそこそこの工数が必要になります。
ただBGMがあることで多少の間であれば違和感は減り、実は編集が省エネ化することに気づきました。そこで我々のチャンネルではBGMは重要ととらえ直し、編集に取り入れています。
更新頻度と1本の尺
事業への影響度合いを考え、収録に使う時間は1週間で45分のみを確保しています。この収録時間だと、30-40分程度を1本収録もできますし、15-20分程度の収録を2本でも可能です。
基本的に更新頻度は高い方が良いだろうと思いつつも、1つのテーマの尺を15-20分程度とした時にはやや深く話しにくい違和感を覚えました。
1本を長く撮影し、それを前後編に分けて配信する手もあります。しかしこの方針だと事前準備あるいは編集どちらかのコストが高まってしまい、やはりやりにくさを感じています。
ひとまず現時点では更新頻度を高めることの重要度を下げ、運用コスト重視で「30-40分程度収録し、1つのエピソードとして配信」で進めてみています。
参考にした記事
運用方針や編集のHowについては、以下の記事をとても参考にさせていただきました!
おまけ
mikanでは一緒に働く仲間を募集しています。デザインチームとしては、3つのポジションが公開されております!
ぜひご興味ある方は応募、もしくは私のXまでご連絡ください!(そしてよかったらPodcastも一緒に撮りましょう!)
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