【19年1月第2週】資金調達した東南アジアのスタートアップ11社
こんにちは、三上蒼太(@sota_mikami)です。
東南アジアのスタートアップ情報を日々チェックしています。
先週(2018年1月7日~19年1月13日)は、ASEAN Startupにおける資金調達ニュースがたくさん報道されました。
本記事では、それら調達ニュースを発表した11社をご紹介します。
忙しい方へ。調達した企業たちはこちら👇
KAMEREO - 飲食店向けSaaS
Overdrive - IoTプラットフォーム
Pricebook - 家電版価格ドットコム
KoinWorks - P2Pレンディング
Ajaib - オンライン投資アプリ
IDN Media - ミレニアル世代向けのメディア事業
KinerjaPay - デジタル決済システム
WeFit - ジムのサブスク
Gowabi - スパ予約
Panya - ライブクイズ
HealthMetrics - ヘルスケアSaaS
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
KAMEREO
エリア：ベトナムにて
事 業：飲食店向けSaaSを提供しているKAMEREOさんが、
調達元：ジェネシアベンチャーズと Velocity Ventures Vietnam（VVV）から
調達額：US$500k の資金調達を発表。
KAMEREOは飲食店の食材発注プラットフォーム。ベトナムにおける非効率な仕入れの現状に課題を感じ、KAMEREOの創業をされたと言います。
創業者である田中さんですが、ベトナム・ホーチミンで奮闘されている数少ない日本人起業家のお一人。Twitterでの発信もアクティブにされていて、現地で戦っている人だからこその情報をたくさんツイートされています。
調達元の一つであるジェネシアベンチャーズ鈴木さんによるコメント。
参考ニュース👇
Overdrive
エリア：シンガポールにて
事 業：様々なソースからデータを収集できるIoTプラットフォームを提供しているOverdriveさんが、
調達元：Tin Men Capital から
調達額：US$2.9M の資金調達を発表。
学生起業であるOverDrive社。シンガポールの南洋理工大学やFedExをはじめ、様々な機関と協力しながら、あらゆるデバイスとセンターが通信可能になるIoTプラットフォームを開発しています。
参考ニュース👇
Pricebook
エリア：インドネシアにて
事 業：家電の価格ドットコムを提供しているPricebookさんが、
調達元：未来創生2号ファンドと KLab Venture Partners から
調達額：金額非公開でシリーズD（？）として資金調達を発表。
日本人起業家の辻友徳さんのスタートアップです。手前味噌ながら、運営しているアセナビというメディアで過去に辻社長を取材をさせていただいていますのでぜひご覧ください。
参考ニュース👇
KoinWorks
エリア：インドネシアにて
事 業：P2Pレンディングプラットフォームを提供しているKoinWorksさんが、
調達元：Quona Capital から
調達額：金額非公開でシリーズAとして資金調達を発表。
KoinWorksはインドネシアの大手銀行が使えないような人向けに融資のサービスを提供しています。Lazadaやtokopediaといった大手ECや、ライフスタイル関連のサービス、そして教育機関やEdTechとのパートナーシップなども進めており、人々の生活が豊かになるための進化を目指している様が見て取れます。
（ HPより）
参考ニュース👇
Ajaib
エリア：インドネシアにて
事 業：オンライン投資アプリを提供しているAjaibさんが、
調達元：SoftBank Ventures、Y Combinator、Alpha JWC、Insignia Ventures Partners など複数の投資機関から
調達額：US$2.1M の資金調達を発表。
AjaibはYcombinatorのインキュベーションプログラムから生まれた初めてのスマートオンライン投資アプリケーション。インドネシア版Ant Financial(※)を目指しているという。
※アリペイの会社。アリペイの残高で資産運用ができる余額宝というサービスも展開している。
YC出身、そしてSBからの調達を得たということで期待値の高いスタートアップです。
参考ニュース👇
IDN Media
エリア：インドネシアにて
事 業：ミレニアル世代やジェネレーションZといった若年層向けのオンラインメディアを複数提供しているIDN Mediaさんが、
調達元：EV Growth（East Ventures、YJ Capital、SMDVの共同VC）と True Digital＆Media Platform 、LINE Ventures Global Fund から
調達額：金額非公開でシリーズCとして資金調達を発表。
ニュースサイト「IDN TIMES」、女性向けメディア「POPBELA」、ママ向け「POPMAMA」、kurashiruのような調理動画メディア「yammy」といった4つのメディアを運営しているIDN Media社。
そのほかにも、クリエイティブエージェント、インフルエンサーマーケティング、イベント事業などもされていて、まさに日本でいうVAZのような..。
参考ニュース👇
KinerjaPay
エリア：インドネシアにて
事 業：デジタル決済システムを提供しているKinerjaPayさんが、
調達元：Investa Wahana Group から
調達額：US$200M の受け取りを約束したと発表。
2013年にIPOを果たしているKinerjaPayさんですが、優先株式を発行することで資金調達を実施したとのこと。
2019年の拡大戦略として、P2Pレンディング事業の拡大や他社の買収を掲げており、それらを加速させる資金として利用されるとのこと。
参考ニュース👇
WeFit
エリア：ベトナムにて
事 業：月額にて複数のジムやサロンを利用できるアプリケーションを提供するWeFitさんが、
調達元：Cyber Agent Capital（CAC） などから
調達額：US$1M の資金調達を発表。
WeFitは、現在ベトナムでもっとも注目すべきスタートアップの一つです。2016年から「ベトナムでもっとも有望なスタートアップ」の称号を得て、創業者のグエン・コイ氏はベトナム版のフォーブス 30 under 30にも選出されるほど。
WeFitアプリにて課金すると、大量の提携先のジムやスパ、エステ、ボルダリングなど様々な施設が利用可能になります。
現在ベトナム国内で1,000以上の施設と提携しており、パートナー施設の売上向上にもしっかり貢献しているとのこと。
参考ニュース👇
Gowabi
エリア：タイにて
事 業：スパや美容サロンの予約プラットフォームを提供するGowabiさんが、
調達元：500 TukTuks, タイの通信会社dtac, デンマークのエンジェル投資家Kasper Kragelund などから
調達額：金額非公開でシリーズAとして資金調達を発表。
すでに1,000以上の機関と連携し、Gowabi上では様々な割引が適用されています。
カテゴリーも実に様々。これは現地で生活するならとりあえず知っておきたいような気がします。
（HPより）
Panya Studios
エリア：タイにて
事 業：ライブクイズアプリを提供するPanya Studiosさんが、
調達元：500 TukTuks, 500 Startups Vietnam などから
調達額：US$703K の資金調達を発表。
タイ版のHQ TriviaやグノシーQといったアプリ。
日本ではもうライブクイズは盛り下がったような気がしているのですが、実態はよく知りません。まだ続いているところはしっかり利益も出ているのでしょうか..？タイではどうなるのでしょう🤔
ちなみに毎週120万PVがあるそうです。
調達したお金は、クイズアプリではなく、新たにゲーム配信サービスを作るための資金に充てられるそう。
GowabiとPanya Studiosの調達についての参考ニュース👇
HealthMetrics
エリア：マレーシアにて
事 業：ヘルスケアSaaSを提供するHealthMetricsさんが、
調達元：RHL Ventures から
調達額：金額非公開でシードラウンドとして資金調達を発表。
企業負担による従業員の健康診断や、健康管理を簡単にするSaaS。企業がHealthMetricsを導入することで、従業員は財布を持たずに医療機関に行くことができるようになります。
現在HealthMetricsのクライアント企業は360社以上、エンドユーザーである総従業員数は10万人超。
参考ニュース👇
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