ミャンマーのIT/インターネット事情
アジア最後のフロンティア - ミャンマー
ミャンマーはこのように称されます。
この国のIT事情、インターネット利用状況、またスマホの普及率などはいかがなものなのでしょうか?
ミャンマー訪問録
2018年9月21日~24日、ミャンマー最大の商業都市ヤンゴンを訪れました。その際、現地でミャンマー人向けのアプリ開発をしている友人(@WeiweYu)にいろいろアテンドしてもらい、その数日間で知ったことをツイートしていたので、それをまとめます。
ミャンマーのスタートアップ事情、IT事情について発信している彼のnoteはこちら
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スマホ事情
・所持率は80%超え
・スマホは「みんな持ってるから買う」感覚
・oppoの過去機種で2万円〜
(ミャンマーの平均月収だいたい2万円)
アプリケーション利用状況
・facebook is God
・各キャリアがfacebookと抱き合わせのパッケージを販売
・ゆえにfbの普及率はえげつないがその他のインターネットは(Googleさえ!)利用していない層がいる
・自分でgoogle playやiTunesからアプリをDLしている人は4割未満
・ヤンゴンの大学生を中心に、YouTubeやインスタ、tiktok等も浸透中
・音楽はZalomusic https://zalomusic.com/
※ベトナムのユニコーン、VNGが作ってる
・チャットはfacebookメッセンジャー、Viber
ミャンマーの言語表記にある課題
・ミャンマーの言葉には国の規定と世界の規定があり、それが異なる(typeA,B的な)
・ゆえにtypeAで検索しても、typeBの文章は文字化けが起こる。逆も然り
・その点fbは、typeAもBも文字化けせず共存できる技術を独自で開発
EC事情
・ECはある
・ただfacebookの売買グループの方が強い
・もちろん代引き
・使う人は使うが、写真と送られてきたモノが違うという類のトラブルは多数
ミャンマーの特殊な"マジコン"アプリ
・DSのマジコン的アプリ「Zapya」 http://www.izapya.com/
・Google playやiTunesを介さず、友達のスマホからアプリを共有してもらえるというもの
・ファイル共有にも使用される
・Airdropの最強版
・スマホとPCのsyncもスムーズで便利
・しかし、開発者は正しいDL数がわからず困っている
決済事情
・決済サービスは3強
・OK dollor / WAVE MONEY / Topup Payment
・ただ手数料が高いなど、使い勝手は悪いとのこと
詳しくは下のnoteで↓
【まとめ】
Web開発, アプリ開発なんてものの前に、そもそも
・ググる文化がない
・ネットサービス=facebookしか知らない層が厚い
・言語のtypeA,Bの問題で、SEOなんてものも存在しない
・facebookページでのSEO、Adを考えるのがマーケ
・結構簡単にfbページいいね1万くらいはいく
・しかし気軽にいいねしてしまうゆえに、ほとんどページは見られていない
という状況。
とはいえ、スマホやネットのリテラシー向上や、Webのコンテンツが充実するのは時間の問題ではあるはず。
言語のtype問題も、国としては世界基準のものに統一させようと意思表明はしているそう(しかし国のページは世界基準ではないもののままで更新されておらず。言うだけで頑張ってはいない、との意見も)。