星のテーマソング(3) -蟹座土星-
蟹座11ハウスの土星
私の土星は蟹座11ハウスにあります。
11ハウスの土星。そりゃあもう、人見知りが激しいです。自分がすでに所属しているグループに誰かがやってくる分にはそれほどプレッシャーを感じませんが、グループの中に新しく自分が入っていくときのプレッシャーたるや…。
そして蟹座なので、自分の中の感情を外に出すことが苦手。母性だとか愛情だとか、そういうものも全然ピンとこない。実感が湧かない。
同じ蟹座11ハウスに水星もいるし、太陽は双子座なので、感情のこもったコミュニケーションをたくさんとりたい欲求を、ほんとうは持っている気がするけれど、いかんせん、自分の中の感情を外に出すことに苦手意識があるうえに人見知り。いやもう、なんともめんどくさい 笑
ついでにいえば、乙女座の月なので、自分に対する批判も強く、自己評価が低いのも相まって、人からの厚意を受け取るのも苦手。
自分の中に愛があると感じていないような人間に厚意(好意)を差し出してもらうなんて、恐れ多すぎる…って感じてしまう。にこっと笑って「ありがとう」ができない。
重ね重ね、めんどくさい 笑
私が、自分の中にも愛情ってあったのだなぁと思えたのは、ライブの感想ブログを読んだ人に言われたから。
ライブの感想や曲の感想などをつらつらとブログに書いていて、それを読んだ人に愛情がすごい、「はみ出し系愛情派」ですねって言われました(ブログを通じて繋がった人に指摘されて気付かされるあたりが、11ハウスっぽいと思うんですけどね)。
認識していないもの
そのとき、あれ?こういう気持ちを「愛」ってみんな言ってるの?ってなった。たしかにこんな気持ちは前からあった気はするけど、え?って。この気持ちを「愛」というのか…と、すごくびっくりした。
…じゃあ、今までそれを何だと思っていたのだと言われそうだけれど、存在していても、認識していないものだったから。
街を歩いていて、視界に入っていても気づかないものってあるでしょう?
いつも歩いている道のことを誰かと話しているときに、「あそこの看板がいつも気になって」なんて言われても、あんなところにそんな看板あったっけ?と思うようなことって、あると思う。
存在していても認識していないから、自分の中では「ないもの」として扱われちゃう。
はっきり言って、今でもまだその感覚は不確かで、よくわからない部分も多い。失くしてみてはじめて、「ああ私はこんなにも愛していたのだなぁ」と思うこともある。
土星の「課題」、「成長」
この「失うこと」は痛みともいえるかもしれない。でも、痛みを経て得たものって、とても強くなるし、確かなものになるのじゃないかなぁと思う。
おお、まるで母性(蟹座っぽい)。
私にとって、母性どころかそもそも愛情を実感として感じられなかったことは、マイナスなことかもしれないけれど、それを実感として得ていくという「課題」を乗り越えた先には、とても大きくて、深い愛が、手の中にあると感じられるのかもしれないなぁと思う。「成長」して得られるもの。
マイナスが大きい分、それをプラスにするとき、でっかいプラスが必要なわけで、でもそれって考えようによっては、人よりもでっかいプラスを手にするかもってことで。
わぁ、今私の中にこんなにもでっかいものがあるぞって感覚は、何気なく手にする時よりもずっと強くて確かなものだと思うし、そうして私が掴むものが、とても大きな「愛」だとしたら、私はとても幸せなのだと思う。
そう考えたら、土星ってとても愛おしい存在なんだなぁって思えた。ありがとう、土星。
「凶星」だとか「怖い」だとか言われたりもするけど、それを「凶」や「恐怖」の対象にしているのは人間の感情なわけで。
苦手意識のあるものにそういう態度をとりがちではあるけれど、土星そのものには良いも悪いもなくて、土星のことを、成長を促すためにちょっと厳しい課題を課す「少し厳しいけれどいい先生」と思えるかどうかは、結局のところ自分次第なのかもなぁと思ったりしました。
私の蟹座11ハウス土星ソング
最後になりましたが、忘れていたわけじゃありません。私の蟹座11ハウス土星のテーマソング。
ゴダイゴ「Thank you, Baby」
1978年から放送されていたドラマ「西遊記」の劇中歌です。
私、このドラマが大好きで。子供の頃から再放送になるたびに何度も何度も観ていて、大人になってからDVD BOXを買ったくらい好きです 笑
この曲は、ちょっと哀しいシーンで流れることが多く、ドラマを観たことがある人なら、タイトルでピンとこなくても、聴いたら思い出すのではと思います。
歌詞つき動画を貼ってみたのですが、もともと英詞なので…。ざっくり訳すと、
日の当たる自分の居場所をみつけるまで、ただ歩み続ける
その時がくるまで己の魂は休ませてくれない
それはとても孤独で長い道のり
まだ先は遠くて、いく年もかかり、
束の間の休息しかとれない
でも君は私に安らぎと、絶え間ない笑顔をくれた
私には思い出がある
ありがとう、愛しい君よ
まだ君を愛しているよ
ありがとう、愛しい君よ
君が私の人生をつくってくれた
進むべき道は見えている
こんなかんじ。天竺への道のりをゆく悟空目線での歌なのかなぁと思います。
どうしてこの曲を選んだのかというと、蟹座11ハウス土星の苦悩と幸い、みたいに感じたからです。
孤独で長い道のりを、まだいく年もかかって旅をしなければならない。休息をとることもままならないような、つらく厳しい旅。それは苦しく、ときに悩ましい気持ちになることもあるだろうけれど。
でも、心の中には大切な人への愛情と、感謝と、思い出があって。
私は今も人見知りだし、母性や愛情というものも、まだ実感としてとらえられないこともある。でも、自分の中にもちゃんとあるとわかったし、そのことに気づかせてもらった人たちや音楽にとても感謝していて。
だから、この先、どこまでそれを自分のものとして実感できるようになるのか、恐れすぎずに飛び込んでいけるのか、それはわからないけれど、以前ほど漠然と怖いものでも、嫌なものでもなくなっていて、いつかしっかりと実感できるときがくることが楽しみですらある。
この曲も、メロディは物哀しい雰囲気はあるけれど、けっして哀しい歌ではないんだろうなと思うのです。
このつらく厳しい旅を終えた時、乗り越えた先には、きっともっと、大きなものを手にしていると思うから。
だから、苦悩と幸い。そんなふうに思って、きっと自分の蟹座11ハウス土星も悪くないぞ、って思うのです。