遠距離夫婦と新型コロナと
家族に会うのって、不要不急なんでしょうか。
新型コロナが流行り始めて、早半年。
みんながそれぞれに不要不急の定義を突きつけられている。
我々夫婦も会う頻度がめっきり減ってしまいました。特に地方の田舎に住んでいる夫は周りの目も厳しいようで、東京に出てくることがままなりません。それでも、大事な妊活チャンスを逃すまいとなるべく会うタイミングを見計らっています。
巷では帰省警察が話題ですが、人が地方へ行く理由は様々。人それぞれ理由も事情もあるし、同じ理由でもそれが持つ重みは人によって異なる。ちょっとずつ想像力を働かせて、地方に行く人をみんなが優しく送り出し、迎え入れてあげられるといいですよね。そして行く人の側も、行く前から予防したり、行ったあとも気をつける。そういう気遣いを通じて周囲を思いやる姿こそが日本人の美徳であって、決して人に迷惑かけないこと、それを他人に強いることが本来の姿ではないはずなんだよなぁ…なんて思います。
個人の事情を他人にジャッジさせない・しないこと
それからもう一つ気をつけたいと思うのは、人それぞれの「事情」をジャッジする空気を作らないこと。
「祖父のお葬式があって」「今年は〇〇のタイミングでどうしても…」
こういった事情をあえて周りに伝えて帰省する人もいることでしょう。周りも「それなら仕方ないね」って言ってくれるかもしれない。
でも、これが当たり前になってしまうと、その事情を周りが「帰省するに足る理由かどうか」判断するような風潮にならないかと懸念しています。じゃあ例えば、遠距離妊活中の私が夫のいる地方に行くことは理由として十分なのか?家族行事や記念日は?
その理由がどんな重みを持つかは人やタイミングによって様々で、他人がジャッジすることではないはず。それにその理由すら他人に明かしたくない人だっている。
だから、例えばテレビに出ていたり影響力のある人は「〇〇だから仕方なくて地方に行きました」っていう弁明をしないでほしいなって思います。それは他人にジャッジさせる口実を与えてしまうから。