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っていうかNPOって何?ー前編ー
「NPOってお金もらえるの?💰」
「ボランティア…?」「非営利だから利益追求しないんでしょ?生活どうするの?」「なんかすごそう」「そういうの詳しくないからわかんない…」
私が今のNPO法人に転職してからたくさんいただいた声です。
実際、私自身も学生時代からNPOで働くということについて興味があったとはいえ、誤認していた部分が多くありました💭
・・・NPOって、なんかよくわかんないですよね(笑)
今回は多くの方がお勤めであろう一般企業(営利企業)とNPO法人の違いをなるだけ明瞭にご説明できればと思います😊
あすみん様ご主催のNPO入門講座にて📚
— 木下瑞貴|NPO法人スマイリーフラワーズ (@edu_smfl) May 10, 2022
「NPOって非営利組織でしょ?お金なしでどう活動するの、、?🤔💭」
という疑問、私自身も元々持っていたのですが
NPO=Non Profit Organization
ではなく、
Not “for” Profit Organization
と考えていただけるとご理解いただきやすいのかもしれません💡 pic.twitter.com/hjBPQXrTjK
今回の記事執筆にあたって、福岡市NPO・ボランティア交流センター「あすみん」様(https://www.fnvc.jp/)主催のNPO入門講座の内容を参考にさせていただこうと思います。ありがとうございます🙏
NPOって何の略?
でしょう。
多くの方にとって、Non-Profit-Organizationの略として認識されているのではないでしょうか?🙂
直訳すると「非営利組織」となるわけですが、個人的には
「Not-FOR-Profit-Organization」、つまり営利「のためではない」組織の方がしっくりくる気がしています。
つまり、全く利益を生んではいけない組織というわけではなく、あくまで「利益を生むことを目的としない」組織、ということです💡
(ちなみに、「ボランティア」は金銭を一切求めない「無償性」が原則となっています。)
この違い、伝わりますでしょうか💭
もしかしたら難しいかもしれないので、「利益を生んじゃいけない、というわけではない」ということを念頭に置いて、この先読み進めていただければと思います。
NPOの3つの定義
「利益」を基準に考えるなら、それこそボランティアも、行政もNPOじゃないの…?と思った方、いらっしゃいませんか?🤔
基準があいまいですよね。ここからは、NPOの定義についてご紹介いたします😊
1.広義での「NPO」
は、非営利団体のことを指します。
ここで今一度、営利団体と非営利団体とはそれぞれ何かを確認しておきましょう。
営利とは、利益の獲得を目的に活動することを指し、営利団体は株主をはじめとした組織の構成員の経済的利益を追求し、出た利益を構成員で分配することを目的としています。(例:株式会社)
一方、非営利団体は、経済的な利益を目的とせず、利益を出した場合もそれを関係者間で分配せず、社会的・公的な活動に「再投資」します。
分かりやすい例えで言うと、
「マイホーム買いたい!🏡✨」「あのブランドバッグ欲しい!👜✨」のために個々人が努力して組織としてお金を生むことを目指すのが営利団体とすれば、
「(うちでいうと)社会的養護の子どもたちに留学の機会を届けたい!・・・けど、それには多額のお金が必要だから、もっとたくさんのお金を生めるように組織として頑張ろうね!🥺✨」が非営利団体というわけです。
2.狭義での「NPO」
は、非営利かつ「社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体」とされています。
A-1,2 民間性
社会課題の多様化、そして高齢化、核家族化が進んだ今、もはや行政のみ、あるいは当事者のみで課題解決を図ることが難しくなりました。
そこで求められるようになったのが「民間の力」というわけです💡
”公平な公益”の追及を目指す行政と異なり、また利益追求が必須とされる企業とも異なり、NPOはできることから直ちに取り組むことが出来ます。(=先駆性、迅速性)
B-3 非営利
営利と非営利の違いについては先述の通りです。
非営利組織であるNPOは、営利追及を目指すことを趣旨としないため、
人と人との結びつきを重視した活動が出来ます🤝💞(=人間性)
C-4 公益性
そもそも「公益」ってなんでしょうか?あまり聞きなれない言葉ですね。
大辞林では、
「個人ではなく、組織あるいは広く世間一般の人にかかわっていること。」
とされています📚
この観点からNPOを考えてみると、NPOは「民間の」公益、つまり不特定かつ多数の利益を向上させることを目指すのに対し
行政は「公共の」公益、つまり全体の福利向上を目指している、というわけです👓
NPOは、社会全体ではなく、分野・対象に特化、限定できるため、社会に潜んでいる問題を発見・指摘し、その改善策を提案する力があります。(=批判性)
D-5 自発性
自発性は高い責任感を生み出します。(やらされ感の強いことにはどうしても反抗的になってしまいますよね…💦)
自発的に集まり、それぞれが解決を目指す社会課題に取り組むのがNPOです🧐(=多元性)
E 組織であること
NPOやボランティア団体は、ある社会問題に取り組みたいと自発的に考えている個人の集合体のことを指します。
集合体となった時、ボランティア団体というかたちをとるのか、あるいはNPO団体なのか、はたまたNPO法人なのかによって運営条件が変わってくるというわけです。(届け出、人数、寄付金・助成金の有無など)
今回は、「NPOとは(前編)」ということで記事にしてみました。
前編、ということは…そうです、後編がございます。
次回は最狭義のNPOとして、3.法人格を持ったNPO(=NPO法人)とは何なのかをお伝えしようと思います💁
本記事が少しでも皆様にとって意義のあるものとなっていればと願います。
ありがとうございました。