見出し画像

【シン・ゴジラ】— 新たなるゴジラの誕生、リアルな日本の危機管理映画

どうも、30歳のサラリーマンで映画レビューをお届けするK-taroです。
今回紹介するのは、Amazonプライムビデオで配信中の『シン・ゴジラ』。この映画は、ゴジラシリーズの最新作として、庵野秀明監督が手掛けたリアルでシリアスな「ゴジラ映画」。

ゴジラが鎌倉に出現

2016年に公開され、大ヒットを記録した日本の特撮映画です。ゴジラの恐怖と、それに対する日本政府の対応がリアルに描かれていて、今までのゴジラ映画とは一線を画しています。

ストーリー概要

物語は、東京湾に突如現れた謎の巨大生物が、ゴジラであることが判明するところから始まります。政府はその未曾有の脅威に対処しようとするものの、最初は対応が後手後手に回り、ゴジラは破壊を続けます。

これまでのゴジラ映画では、ゴジラそのものがメインの脅威でしたが、シン・ゴジラでは「災害への対処」や「日本の政治システム」にスポットが当てられています。

この映画の見どころは、巨大なゴジラの脅威と並行して、政府がどうその危機に立ち向かうのかが描かれている点です。官僚たちが会議を繰り返し、現場の判断が遅れたり混乱したりする様子が、リアルな災害対応にリンクしているんです。

ゴジラのデザインと進化

今回のゴジラは、従来のデザインとは異なり、進化するという新しい設定が加わっています。最初は四足歩行の形態で登場し、やがて二足歩行に進化するという動的な姿が印象的。

特に、ゴジラが放射熱線を放つシーンは、まさに「圧巻」の一言。この進化するゴジラの姿が、日本という国家の緊急事態にどれほどのインパクトを与えるかを見せつけてくれます。

キャストと演技

主要キャストとしては、長谷川博己が演じる内閣官房副長官の矢口蘭堂が登場。彼は政治家として日本の危機に立ち向かい、ゴジラに対してどう対応するかを必死に模索します。

さらに、石原さとみが演じるアメリカから派遣された外交官が、国際社会の視点を取り入れる役割を果たしています。登場キャラクターが多いですが、それぞれが「組織の一員」として動く姿が現実的で、没入感を高めています。

リアルな日本の政治と社会描写

『シン・ゴジラ』のもう一つの大きな魅力は、日本の政治システムと社会構造に対する鋭い視点。緊急時に政治家や官僚たちが会議を繰り返し、迅速な対応が取れない様子は、まるで現実の災害対策を風刺しているかのようです。実際にこの映画が公開された際も、2011年の東日本大震災や福島第一原発事故の対応を彷彿とさせると話題になりました。

また、映画は単なる怪獣パニックではなく、国家危機管理のリアリティに焦点を当て、観客に「もし本当にこんなことが起きたら?」という問いを投げかけます。特に、庵野監督ならではのスピーディーな演出と情報量の多いセリフ回しが、緊迫感をさらに高めています。

まとめ

『シン・ゴジラ』は、ゴジラシリーズの中でも異色の作品で、怪獣映画という枠に収まらない深いテーマを持った作品です。災害や国際問題にリアルに向き合う姿勢が強調され、単なるエンターテインメントを超えた社会的メッセージが込められています。

Amazonプライムビデオで視聴できるので、まだ観たことがない方はぜひ一度チェックしてみてください。現実の危機に直面した時、人間はどう行動するのか—この映画が投げかける問いは、観る者の心に深く残るはずです。

ちなみにモノクロ映像版もアマプラでご覧いただけます!

「シン・ゴジラ:オルソ」は、2016年に公開された映画「シン・ゴジラ」のモノクロ映像版で、タイトルの「オルソ」は「オルソクロマチックフィルム」の略称です。オルソクロマチックフィルムはモノクロフィルムの一種で、赤系統の色が感光されない特徴があり、パンクロマチックフィルムよりも重い質感の映像が撮影できます。この質感を目指してモノクロ映像版が制作され、タイトルにも取り入れられました。

それでは、次回もお楽しみに!K-taroでした。

いいなと思ったら応援しよう!