【猿の惑星:キングダム】なぜだろう。猿なのに、人間以上に人間臭い作品
こんにちはK-taro です。
今回見たのは、2024年公開の猿の惑星キングダム
こちら前作のグレートウォーから何世代かすすんだ話となる。
冒頭にはあのシーザーの葬儀から始まった。
今まではシーザーを中心に話が進んでいたのにもかかわらず、
ここで世代交代となった。
さて、何世代か先のエイプの世界は面白いことにそれぞれで集落を形成していた。
今作品の主人公はノア。イーグル族という鷹を使い狩をする一族だ。
エイプ達は人間と同じように、各地に散らばり集落を形成していた。
人間と同様に掟と儀式みたいな、よくある長老達がまとめあげるシステムの村だ。
ノアはこの村の若者で。おそらく成人の儀式を迎えるであろう日にトラブルにあう。といった流れで話はすすんでいく。
猿達の表情
この猿の惑星シリーズ。とくに創世記(ジェネシス)からはじまる新シリーズはなんといっても猿たちの表情がすごい。
なんてったって猿なもんで、感情移入とかどうすんのよってところを
人間にも負けないくらい、顔で感情を表現するのがたまらなくうまい。
我々もそうですが、喜・怒・哀・楽みたいなわかりやすいものではない感情もたくさんあるじゃないですか。
それすらも顔で表現してしまう。なんというかスーツアクターさん凄すぎる。
猿の表情はこれはスーツアクターたちが顔にセンサーを貼って、リアルな演技をそのままPCに投影させているらしい。
だから猿の細かな動きや顔の表情はこのスーツアクターさんにかかっていると言っても過言ではない。
猿を演じるんですよ?人間よりもむずかしいですよね。きっと。
人間(エコー)という生き物
人間、人類の立ち位置
今作では、人間とエイプは密接ではないことがわかる。
ノアの集落ではエコーと名付け、近づくなと教えていた。
実際ノアも今までにエコーを見ていないと言っていたし。
それほど数を減らし交わることない存在となっていたようだ。
しかし、メイと出会い人間は危険無存在じゃないと知ることとなった。
後半、群れが出てきていた。
予告PVでもあった喋れない野生?の人間だった。
それはもう初期の猿の惑星を思わせる、布切れを纏い、全身泥まみれ。
人類はこうして猿の奴隷になっていくのだと連想させるようでした。
エコーとはどういう意味なのだろう?
ノアの集落では山間部のトンネルに近寄るな。
エコーには近づくなと教えられていたようだ。
おそらくトンネルの向こう側から声が聞こえたのだろう。
反響した声の正体ということで「エコー」と名付けたのではないだろうか。
猿の王国、国王様は超優秀なやつだった。
今回のラスボスのような立ち位置でおりました、”シーザー”を名乗っていたボス猿”プロキシマス”。
自分のキングダムを作り上げようとさまざまな部族を吸収合併し、猿の王国をより強固なものにしようとしていた。
あれ?なんか危ないやつ?これ猿目線でみたらめっちゃすごい王じゃね?
ってなりました。
猿目線?人間目線?あなたはどっち目線?
この作品、ややこしいんですよね。
猿に焦点を当てた作品で、彼らに感情移入させようとしているために、人間目線ではなくて猿目線で見るんですよ。
でね、そうなるとよ。
このプロキシマスの言ってることは間違ってないんですよ。
至極真っ当でしかも向上心と探究心、カリスマ性、どれをもってしても一国の王には相応しいのかなとも思ってしまった。
なので、今夏はシーザーの教えに反するという名目で
”人間と猿は共存する”を最終ゴールに据えて、このボス猿を敵と捉え対立するという構図だ。
うーむ。屁理屈じゃないけど。
我々は映画として第3者目線で、デップーみたいな俯瞰で見れるからいいけど、
猿サイドの気持ち考えたら、プロキシマスについていった方が賢明やったんじゃない?って思いましたね。
ラストシーンの意味
なんだいるやん人類。しかも電気も通ってる?通信も生きてる?
服も言語もある?いやぁ謎が残るラストでしたね。
でも結局は初代猿の惑星に繋がると考えれば人間は負けるわけだ。
わかっている結末も悲しいですね。
私はこのシリーズは第ファンですので、次回作はあるのか?
期待したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
劇場公開日:2024年5月10日
ジャンル:アクション, SF
監督:ウェス・ボール
脚本:ジョシュ・フリードマン, リック・ジャッファ, アマンダ・シルヴァー, パトリック・アイソン