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【エイリアン:ロムルス】原点に立ち戻ったSFホラーの金字塔!リドリー・スコットによるリセットか?
どうも、30歳サラリーマンで映画レビューをお届けするK-taroです。
さて、今回は、「エイリアン」シリーズの最新作「エイリアン:ロムルス」をやっと見ることができました。そのレビューをしていきたいと思います。
※箇条書きで思ったことをつらつら書いておりますので悪しからず。
シリーズでも最高レベルの傑作
この作品は好きですね。私は「エイリアン」1作目と「プロメテウス」が大好きなのですが、これはそれに並ぶトップ作品でしたね。
エイリアンとしての深掘り、ホラーとしての出来上がりがいいなって感じました。さらに、ここ最近の映画づくりから、いったん前の「エイリアン」シリーズを彷彿させるような構成。テンプレっちゃテンプレ。けどそれがなんか懐かしさというか安心して見ていられた。
シリーズトップクラスにフェイスハガーが大暴れ
今回からなぜか、めちゃめちゃ優遇されているフェイスハガー
過去作では、卵から孵ったフェイスハガーは寄生主に向かってジャンプするのが印象的でした。しかし、今作では、フェイスハガーが縦横無尽に船内を駆け回り、泳ぎ、忍びより。さまざまな一面を見ることができます。
しかも、そのスピード感がまた恐ろしく、大量に追いかけて来るとなるとゴキブリの非じゃない恐ろしさです。
いやぁ、今までフェイスハガーについてそこまで描かれたことが無かったでしょうに、非常に興奮しました。しかもポスターにも起用されてる。大躍進です!
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あと、記事のバナーもフェイスハガー様ですからね。
アンドロイドの名演技
デビット・ジョンソン、この人の演技が妙にしっくりきていたような。過去のアンドロイドとも差別化できていてよかった。アンディ役としてちょっと使えない感じのロボ感をだしつつ、途中にはアップグレードして人間か会社といった選択に迫られつつ、アンドロイドらしからぬ不安な表情も浮かべておりましたね。
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また、宇宙船に乗るようなアンドロイドは白人。地上での作業用ロボットは黒人なんていうステレオ的な設定も。しかし、宇宙に飛び立ったキーマンとしてデビットが活躍されて時代に合わせた起用にもなっていると実感。
そしてなんと言っても、1作目のアンドロイド・アッシュと同じ顔が!
名前こそ違いましたが(たしかルーク)同じタイプのアンドロイドがイアンの顔でカメオ登場。イアンご本人は2020年に亡くなってしまいましたが、家族たちの許可を得て、スクリーンで蘇ってくれました。あの演出によって、エイリアンシリーズが無事繋がった気がして安心しました。
ウェイランド社が目指す「会社の利益」とは?
今作の舞台は2145年。あらゆる星に人間が移住している中で、そのどこもがウェイランド社が牛耳っている。独占禁止法とかないんか。
アンドロイドや宇宙事業のみならず、発掘、輸送、人材派遣など、この世界のあらやゆる分野を全て担っている。政府はなく会社の所有物。それは人間も。おそらく奴隷的な働き方で、会社に属すのではなく国のように管理されています。
作業成績によって、星の移動許可が出たりする。お金を稼ぐ手段がない。経済を握っているのはウェイランド社。
ではそのウェイランド社が描く未来とはなんなのか・ウェイランド社の利益とはなんなのか。
今作で出てきた重要なセリフで「人間はもろい」自然的な進化を待たずして強制的に進化させる作戦のようだ。過去作を通して進化は素晴らしいとか完全な生命体だとか。社長の不老不死を叶えるためとか思っていたけど。今回分かったのは、ゼノファージが生み出す進化する細胞を取り込み人間を超越した新たな生命体になろうという試みのようだ。
それは我々を作ったエンジニアのように、強く強靭な体を持ち争いのない想像に溢れる社会?これは私の妄想も入っております。
いろんな星にテラフォーミングして、人間が住めるようにするのではなく人間を強制進化して適応、そしておそらく労働者として 働かせようということか。エンジニアが人間をつくり、その人間がエンジニアに近づいてきている。なんと壮大な話。
最強の生物「ゼノモーフ」
忘れてた、肝心のエイリアンのお話。
今作のゼノモーフは、細かい作り込みがすごい!ロボットを制作して、それを実際に動かして作られたということで、このエイリアンシリーズを懐かしく感じたのもきっと、フルCGで表現せず、1/1サイズの本物を作り上げたことが起因しているだろうな。
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宇宙空間に放り出された個体が復活するとかどうなってるの。水も空気も必要としないなんて、生物としてはまさに最高傑作。クマムシかよ。
しかも、鋭利な尻尾に、めっちゃ硬い皮膚。皮膚の下には酸性の血液、強靭な顎、からとびだす顎??最強すぎない?倒せなくない?
しかも群れで狩りしたり、人間泳がせて釣りを楽しんだり。頭もいい。
そのうち言語も習得するんだろうか。
人間味をどうか忘れないで
アンドロイドはこう言っていた。「人間は時に合理性を欠く」と。
本作はわかりやすいくらい、ほんとにことごとく合理性を無視したアクションがてんこ盛りだった。
この作品からのメッセージとして、「人間味を無くさないで」ほしいという願いがあるのだろうか。
たしかに、SNSなんかでコミュニケーションのあり方が変わってきて、仕事や恋愛にもより冷めた距離感が今のZ世代にはあって。
そんな中、合理性ばかりを追い求めて「マッチングアプリで時短〜」とか「リモートで〜、チャットで〜」とかそんなロボットみたいな人生を危惧しているんじゃ無いだろうか。
ちょっと言い過ぎかw
「Z-01」合生物
今作で一気に確信めいたところまできましたね。
ウェイランド社がゼノモーフから抽出した黒い液体で「z-01」合生物を作っていました。これはエンジニアが使用していた黒い液体。正式名称を「ブラックタール」生物兵器です。ついに人間にもつくれるようになった。
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貨物船コーベランがこれから向かう先は
ユヴァーガへ向かう貨物船コーべランですがこれから何が待ち受けているのでしょうか。
次回作でも期待が高まります。ユヴァーガもおそらくエイリアンが待ち受けている展開。ウェイランド社が管理に及ばないとなるとエンジニアたちが管理しているなんてことはないだろうか。
とにかく、まだまだ続くとされているエイリアンシリーズ、次回作も期待して見たいと思います。
以上、ざっくばらんに箇条書きスタイルでした。