新年のご挨拶
美味しいぬか漬けを作るには、熟成したぬか床が不可欠だ。熟成したぬか床には、1gあたり約1億個の乳酸菌や微生物がいると言われている。目には見えないが、そこには生命体が存在している。そして、ぬか床を熟成させるには、毎日丁寧にかき混ぜる必要がある。この「かき混ぜる」行為が、菌のいごきを活発にし、発酵を促進させる。このぬか床に包まれた食材を、僕たちは美味しく食している。
SMECもそうだ。SMECはぬか床だ。
土曜日にSMECに来てくれる人たちを、かき混ぜて交流させる。次の週も。また次の週も繰り返しかき混ぜる。新しく来てくれる人たちも、ずっと来てくれている人たちも一緒にしてかき混ぜる。気づけば、5年間、毎週土曜日にSMECというぬか床をかき混ぜ続けている。場所も変わり、人も変わっていく中で、かき混ぜることでSMECに来たから出会った人たちが交流して、つかの間の土曜日のひとときを過ごす。この偉大なるマンネリズム。良いも悪いもそれがSMECが歩んできた歴史である。
2017年。SMECはかき混ぜ続ける。「人」と「人」だけではなく、「人」と「街」をかき混ぜる。そしてこのぬか床は、大阪にも拠点を作る。
では、SMECは一体なにを発酵させるのか。
突き詰めると、土曜日の生活だ。
あなたの土曜日の全てとはいわなくとも、その一部を発酵させる。
新しい人たちと巡り合う。
その人たちと話し合う。
街のどこかへ誘い合う。
こんな土曜日の生活を、安心して過ごして頂けるよう、今年も毎週土曜日に
オープンします。
SMEC ferments your Saturday.
明けましておめでとうございます。
今年もSMECをよろしくお願い致します。
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