事業承継の第一歩、それは自社株対策?
自社株とは、企業経営者が保有する自社の株式のことです。
取引相場のない未上場の株式の場合でも株価は算出することができます。
上場企業の株式と同様に未上場の企業の評価も高いに越したことはありません。
ただし、事業承継や相続時の際には、その高い価値自体がネックとなることがあります。
事業承継や相続では他の人に自社株を譲るということになります。
価値が高いとなると、譲り受ける側が支払うお金も多額になるのです。
したがって、事業承継対策上は一時的に評価を下げておくことは有効と考えられます。
しかし、自社株の評価を下げるということは、会社の価値を下げることになります。
また、自社株を譲渡するということは経営権と財産権を手放すことになり、これに抵抗を感じることからオーナー経営者の自社株対策が進まない大きな理由と言われていました。
加えて、自社株は経営権の観点から通常は他人に売却することは考えにくく、価値が高いとはいえ換金性が乏しい資産でもあります。
そんな中でも、事業承継税制の改正や種類株式の発行など、効率的な自社株対策を実践することは可能です。まずは自社の株価の算定から始めるのが良いかもしれません。
では、いざ自社株対策に踏み切る際の基本的なキーワードをピックアップしてみます。