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ニューヨーク単独ライブ そろそろ、感想

毎年夏開催のニューヨーク単独ライブ
2024年『そろそろ、』
これまで会場で鑑賞した『Last Message』と『虫の息』の各ネタの感想はTwitterで投稿していたのだが、屋敷さんのご要望もあり初めてnoteでの投稿に挑戦した。
※ネタバレあり


会場

私が現地鑑賞したのは銀座の東京公演、名古屋公演、東京凱旋公演だ。

こんなに行く予定ではなかったのだが笑、元々数公演は行きたいと思っていたところ東京が1公演しか当たらなかったため、急遽名古屋昼公演をローチケ先行でゲットし休みを取って日帰りで行くことにした。

さらに銀座東京公演の一般発売日にダメ元でチケット取得を試みたら奇跡的にゲット出来たり、東京凱旋公演の開催が決まったりして当然それも行くっしょ!となり気付いたら5公演鑑賞という嬉しい誤算となった。

初見が一般発売で取った銀座ブロッサムの2階の一番後ろの席で、ローチケ先行は中日ホールの中段辺りだったが、勾配があって前に座る方の頭も気にならず全体が見渡せてとても楽しめた。

オンラインサロン先行抽選予約で取った席はどれも前から1.2列目という激近席で、表情が良く見えて『嶋佐さんこんなに顔芸してたんだ笑』など改めて気付くところもあり、何回も行って良かったと心から思えたので来年以降もむしろひとつくらいは一般発売で取った席で観たいと思った。

漫才 男

散々場所の説明に道の名称を多用していたのは気になっていたけど、終盤に屋敷さんのツッコミで「なんで男って道の名前言いたがる」の所は爽快感マックスで手叩いて笑った。その後の「女は道の名前をひとつも知らない」でももちろん爆笑。

テレビで屋敷さんが「女」と発言するとSNSでは必ずと言って良い程『女っていう良い方が偉そう』『女性だろ』という声がチラホラ。

その度に『敢えての"女"呼びなんだけどなー』と思っていたのでニューヨークのお笑いを待っている女達に向けて思う存分の「女」は気持ち良い。

初見の際、私の席周りは男性の一人客が多い印象で終始笑い声が聞こえていた。別の公演で女性が周りに多かった際はここまでの笑い声はなかったのでその違いも面白かった。ちなみに次のメンズアイドルのコントは女性の方が終始笑っていた。

見終わったあと、単独ライブ1本目のネタでこの漫才ってヤバくない?と高揚したのを覚えている。

コント メンズアイドル

メンズアイドルに詳しくない私でも、アヤさんのような女性の存在はなぜか刷り込まれていて認知しているという不思議。

屋敷さん演じるコウキのアイドルっぽい喋りも面白かったけど、何より嶋佐さん演じるアヤさんのリアリティが素晴らしすぎて見た目から言動から何から何まで『こういう人いる笑』だった。

赤いスマホを持つアヤさん。
告白の返事を待つ時に必ず何か食べるアヤさん。
コウキに「良い加減にしろよ!」と怒鳴られてスンッとなるアヤさん。
全てが愛らしくて今回の単独で一番好きなキャラクターかもしれない。

最後の展開は
(キス+ビンタ)✕2=それぞれの道を歩む決意
というニューヨークらしいバカバカしさで笑えた。

コント ヤンキー親子

屋敷さん演じる子供リュウジが登場した時点で『これは…!』と察してクスクス笑ってしまった。
正直、不良やヤンキーに嫌悪感を抱いている自分はリュウジとリュウジ父が周りにいても近付かないし、マインドも理解出来ないし理解しようとしないと思う。完全なる偏見だけど。

そんな私の偏見や嘲笑を逆にバカにするかの様に『こんな事情もあるかもよ』とネタで提示してくるニューヨーク。
そこにはただ純粋に子供に幸せになってほしいと願う親の愛があった。

最後にはこの親子のことが大好きになってホロッと泣きそうな展開からの劇的な音楽に合わせてドドーンッと出た筆ペン手書き文字タイトル!!
映画風の演出に泣きそうになりながら笑った。

漫才 あっちゃん

芸能人遭遇漫才の進化系。
本当に毎回思うのが、嶋佐さん大袈裟なモノマネしている訳じゃないのにそこにあっちゃんがいるかの様に見えるのスゴすぎ!

誰もが知るオリエンタルラジオだからこそ、現実とのギャップが面白くてこの世界線も素敵だなと楽しい気持ちになる。
特に「すぃんごが文句一つ言わずに俺に付いてきてくれた…」のところは『そっちの世界線でもすぃんごさんそうなんだね』ちょっと感動しかけた笑

すぃんごの所に走りながら向かう所は公演によって違っていて面白かったし「あっちゃんカッコイイ!!!」は何回観てもスカッと笑える。
何も考えずに、ただただずーっと笑える漫才。

幕間VTR

時限爆弾が楽しみなのと、確か銀座ブロッサムの7/7の18時の回のエンディングトークで屋敷さんが言っていたのだが『嶋佐も指摘してたけど、ウエスPさんとZoomを繋いだ時の反応が改めて見てもおかしい。Zoomでニューヨークの二人と話すことは分かっていたはずなのに俺みたいな反応している笑』と。
もうそれ以降ウエスPさんの反応が何度見てもその通りだし面白過ぎて毎回そこに注目してしまう。

コント 神社

公演数を重ねる毎に伸びていくネタ時間笑
銀座の東京公演は千秋楽の⅓くらいの時間だったと思う。
トヨオカのシャツを観た途端『例のヤツだ…!』とフフッと笑ってしまった。やはりオンサロ特権は素晴らしい。


余談だが、屋敷さんがオンサロに載せてくれたあのシャツ。あの数カ月後都内の住宅街で全く同じあのシャツを着ている30代後半くらいの男性を見かけて思わず声を上げそうになった。
その男性は小学生くらいのお子さん二人を公園に連れて行くところで、笑顔で楽しそうで見ているこちらも幸せな気持ちになるくらい良い光景だった。

トヨオカもお笑いオタクのちょっとイタい部分もあるけど、あのハチャメチャなヤマガタに真正面から向き合って最終的にはコンビまで組むなんてきっと良い奴に違いない。

あのシャツを着てる人は良い人!という方程式が勝手に私の中で出来上がった。

嶋佐さんと屋敷さんが観客の反応も意に介さず、楽しそうにセッションしてる様は面白くてじわじわ笑ってしまう。
あと観れば観るほど何故か面白くなってきたのは、ヤマガタが投げたタバコのスローモーション落下映像だ。あの瞬間だけ異世界に飛ばされた気分になって笑ってしまう。

漫才 テーマソング

平和な番組には到底適さない真逆の歌詞と嶋佐さんの歌だけでも面白いのに、容赦なく核心を突く屋敷さんのツッコミ。これぞニューヨークの真骨頂というネタ。

ラッパーにはあまり詳しくない私にも笑えたし、何より最後に嶋佐さんが歌ったテーマソングに対する屋敷さんのツッコミこそがこのネタの本意なんだというメッセージを(勝手に)受け取った。

漫才3本の中で一番好きかもしれない。

コント しごできサラリーマン

嶋佐さん演じるアオバの印象が180°変わる瞬間は何度観ても面白い!

スマートで人望もある上司の姿からは想像も出来ない、目ガンギマリで興奮するアオバは嶋佐さんの演技力だからこそ面白さが増す。

最後の「見ないっ!」の所でサトシと同じテンションで「何で??!!」と思ったし、ラストの二人の叫び声と顔で観ている私の興奮もマックスになり夢中で拍手していた。

このネタを最後に持ってきた構成も素晴らしく、最高の2時間を過ごせた気持ち良さと満足感、こんなに面白いネタを作ることが出来るニューヨークの二人に心からの感謝を拍手に込めた。


最後に

ニューヨークのネタを観ると、なんて人間が好きな人達なんだろうと思う。

嶋佐さんと屋敷さんが焦点を当てる人物を、私はどこか他人事で何なら嘲笑しながら外から見ているんだけど、ネタが進むに連れて自然とその人の背景へと焦点が移り哀愁や共感から愛おしさが生まれた瞬間、その先の鏡に映る自分の意地悪な笑い顔を見てハッとする。
そんなネタが毎年いくつかある。

ニューヨークの二人は、面白い人に興味があるだけで否定も肯定もしない。だからネタに出てくる登場人物は憎めないし最後には好きになっちゃう。
そのくせ何も考えずに笑えるバカバカしいネタもあって、その振り幅が心地良くて何回も観たくなってしまう。

普段テレビやネット番組やYou Tubeやニューラジオで観る二人ももちろん面白いし、他のタレントさんや芸人さんとのやり取りも大好きだ。

だけどやっぱり、こんな面白いネタを毎年届けてくれるニューヨークだからこそ自分は応援しているんだと改めて感じた。








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