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年越しの流行感冒療養記

Yo! Say!

あけましておめでとうございます。

と、そんな言葉を発するまでもなく、大晦日の朝から発熱、晴れて陽性判定をいただきました。
すべてを棒に振ったお正月の記録。忘備として。

※あくまで一個人の感覚による体験記です。科学的・医学的見地からの正しさを考察するものではありません。

12月31日(土) 発熱1日目

7:00
起床。起きた瞬間に明らかな違和感。体がだるいし喉も痛い。
検温してみると38.0℃。
この時点で出社はあきらめ、会社に連絡。

8:00
当日受付の発熱外来が自宅近くにあったので、電話で予約を試みるもつながらず。結局100回近く発信し、1時間後に無事予約をゲット。
前日シャワーを浴びていなかったので汗を流したいと思うものの、体が動かず。仕方なしに体力温存を優先し、予約時間ぎりぎりまでベッドで過ごす。

11:00
発熱外来へ。一般外来とは別の入り口を案内され、ワクチン接種会場のような個別ブースに通される。
検体採取は鼻の穴に綿棒みたいなものを突っ込むだけで、所要時間10秒ほど。ただ、結構奥まで躊躇なくぶっ刺されるので、痛い。

つらいのはここから。
結果判明まで約30分の待ち時間。パイプ椅子に腰かけた状態での30分が長い、長すぎる…。横になりたい気持ちと闘いながら待ち続ける。
「陽性でした」の一言と検査証明書を受け取って帰宅。

13:00
38.5℃。とにかく横になりたい。食欲は一切わかないが、脱水してはいかんと気合で野菜ジュースを流し込んで就寝。
会社から定期的に連絡があり、発熱前の他人との接触や勤務記録の確認を受けるが、正直あんまり覚えていない。

17:00
陽性者登録を忘れていたので、スマホでぽちぽちと行う。
身分証明書の画像データをアップしたりと、正直病人にやらせるには負担がでかい。ただ、医療機関がこれをやるとなるとさらなるひっ迫をきたすだろうし、仕方ない。
入力が17時を過ぎたので、登録は翌日になるとのこと。早くやっておけばよかった。

21:00
ずっと寝ていたような気もするが、実は1時間おきぐらいに目が覚めている。しんどさで起きてしまうらしい。
そして咳が出始める。痰がからむような湿った咳。これが体力を奪っていく。痰を飲み込むわけにもいかないので、咳が出る度にトイレに立ち、吐き出す。この往復で余計に疲れた。
体温は最高を記録。39.1℃。

その後も1時間おきの目覚めを繰り返しながら年越しを迎える。

1月1日(日) 発熱2日目

1:00
目が覚めたら新年。38.8℃。
ひとまず来ていたLINEに返信し、新年を祝う心意気を見せる。それどころじゃないけど!
うつらうつらしていたら空が白んできた。そういえば、カーテンを閉めるのも忘れていた…。

9:00
38.0℃。
もしや解熱傾向か?これ幸いと、行動に出ることに。
まずは、解熱剤を服用(今考えれば明らかな悪手)。下がり始めた熱をいったん抑えて、体が動くうちに家事を片付けることに。

11:00
35.8℃。解熱剤パネェ。
シャワーを浴びて、汗を流す。
なぜか鼻血が出る。鼻をすすりすぎたのだろうか…。
ぼーっとする頭と、止まらない鼻血と、なぜか大量の足の裏からの発汗と。
体の発するアラートをこれでもかと受け止める。
日ごろの健康に感謝、まじ感謝。

なお、このころには咳のタイプが変わってくる。緑色の痰から、無色の唾液のようなものに。これが何を意味するのかは分からない。

そして、体重計に乗ってみたら3kg落ちていた。たった1日で、そんなこともあるのか。
たぶん栄養足りてないだろうから食べられるうちに栄養とっておこうと思い立ち、袋ラーメンを食す。

13:00
就寝。

19:00
目が覚める。悪寒がしたので検温したら38.4℃。
一度下がった体温を目にしていると、ぶり返しのショックがでかい。
夕食、りんご1個とりんごジュース(センスのなさよ!)
りんごは、皮に食らいつく気力がなかったので、実だけ食べるも、結局半分以上残してしまう。ごめんなさい。

とにかく外界に対して敏感になっている。
普段は気にならない乾燥がしんどいし、テレビも音がうるさくてつける気にならない。
正月特番をやっているのは知りつつも、きわめて正月から社会的孤立を味わう。
もちろん、外にも一歩も出ていない。

20:00
就寝。

1月2日(月) 発熱3日目

2:00
トイレに行きたくて目が覚める。
はじめて6時間連続で眠れた。
幾分体がすっきりしているなと思いながら検温。
35.7℃。一気に解熱。
咳も湿り気がなくなって、乾いた咳に変わってきた。

ただ、トイレに行ってみたらお腹を下す。
体が毒を外に出しているのだと前向きにとらえつつ、再び眠りにつく。

8:00
36.7℃。
ううん、ぶり返し。
ただ、気分はすっきりしてきた。喉の痛みと咳は相変わらず。
箱根駅伝を見始めるも、やはり音がしんどいのですぐ消してしまう。

昨日のリンゴの残りと、インスタント味噌汁を食す。
しばらく固形物をとっていない。

11:00
お腹がゆるい。再び寒気がしてきて、布団にもぐりこむ。
35.0℃。体温さがりすぎ。

15:00
加湿器が届く。ネットのちからってすげー。
36.4℃。体温が安定してきたので縦になって過ごすことに。
空咳は相変わらずつらいが、熱がないだけでかなり楽。

19:00
夕飯は蕎麦2束と、サンマの缶詰め。
お腹が空く感覚はないものの、用意すればちゃんと食べてくれる自分の体にはじめて感謝する。
トイレのほうも落ち着きが見られるように。
熱とお腹はほぼ通常通りか。残るは軽い倦怠感と、しつこい咳。

23:00
就寝。咳で寝付けない。これ、熱よりしんどいかも…。
ゴホゴホゴホゴホゴホ…。

1月3日(火) 発熱4日目

9:00
起床。36.1℃。
咳はまだ出るものの、昨晩よりはましに。
落ち着いたと判断し、記録を終了。
さすがに部屋とか片付けないとやばいので、生活リズムを戻し始めます。
さぁ、動くぞ。


まとめ・用意しといたほうがよかったこと

年越し、かつ一人暮らしの療養は、なかなかに心細かったです。
今回はたまたま流行り病でしたが、それ以外にも急な体調不良で家から出られないということもいつあるか分からず…。
そんな中、これあってまじよかった、みたいなものを書き残しておきます。

・ポカリスエット(粉末)
何はともあれ脱水が顕著です。寒いからといって布団かぶって寝ると、夜中に汗まみれ、そのせいで冷えて目が覚めます。まったく運動なんてしていないのに1日で3kg落ちるレベルですから、水分補給しないのは自殺行為です。
重宝したのが水に溶かして作るタイプのポカリスエット。家にあったこの粉末を、同じくストックしてあった2Lのペットボトルに直接ぶちこみ、シェイクして即席ポカリを作りました。水道水でも作れるし、この粉があるだけで安心感がちがいました。

・買い置きの食材
食材というより、インスタント食品ですかね。最低限の調理で作れるもの。
私は普段自炊をせず外食中心の生活だったため、家に食べるものがほとんどなく難儀しました。たまたま年末に実家から仕送りがあり、袋ラーメンやインスタント味噌汁などが入っていたため助けられました。これがなかったらかなりしんどかったはず。
これからはちゃんと自炊生活を目指しつつ、家の中に食べるものが常にある状態をキープしようと心に誓いました。

・加湿器
発熱1日目の時点で乾燥のストレスに耐えられず、ネットで注文。
正月にも関わらず届けてくれた業者さんに本当に感謝しています。
寝たきりで動けない状態だと、環境に対して普段より敏感になるというか、些細な変化がストレスになります。
乾燥も、普段は気にならないのですが喉が痛いとなれば別。
風邪予防にも加湿は有効ですし、もっと普段から意識して使っておくべきアイテムでした。

・陽性者登録
陽性者登録は早めにやったほうがいいです。
私の場合は発症日の午前中に陽性判定を受けたのですが、その後家に帰りついて力尽き、陽性者登録を行ったのは午後5時を過ぎてからでした。
この時間を超えて入力された分については、登録の完了が翌日になるということで、結果的に配食の申し込みも1日後ろ倒しになってしまいました。
ちなみに、熱は下がりましたが、まだ配食キットは届いていません。
(これに関しては、年末年始という特殊な立場の影響もあるかもしれませんが)


やっと落ち着いたので、年末にやり損ねた大掃除をして、たまりにたまった洗濯物を片付けて、元旦にできなかった「1年の計画を立てる」時間をつくって、あとは放置していた各所への連絡やら、年賀状へのお返事やら、ぼちぼちやっていきます。

あらためまして、今年もよろしくお願いいたします。

2023.1.3

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