20191215 OSMO MOBILE 3を売却することにしました
OSMO MOBILE 3を買ったのは12月のこと。
なんて昔のことみたいに書いたけど、4日前である。
早速だけども、メルカリで別の方にお譲りすることにした。
届いた翌々日に友人と出かけたので、そのときにOSMOを持って行った。
その時に撮った動画は以下のリンクより。
OSMO MOBILE 3にiPhone 8を載せて撮影。OSMO MIというアプリで簡単な編集をして、BGMもそのアプリからくっつけた。
1日たっぷり使ってみて、これはたぶん今後持ち出さないだろうなと思ったので、汚れたり傷がつく前に手放すことにした。
以下は売却に至らしめた主な理由を、あくまで主観的に。
(OSMO MOBILE 3って何?という方は、ぜひ検索してみてください。
分かりやすく説明するほど僕は文章がうまくない・・・ごめんよ・・・・。)
軽さゆえの欠点
OSMO MOBILE 3の利点は、そのコンパクトさにある。
折りたたんでカメラバッグの隅っこに放り込んで、身軽に出かけられる。
カメラとして使うスマートホンはたいてい持って出かけているから、それをポンとくっつけて、即撮影が可能だ。
実はひとつ前の機種であるOSMO MOBILE 2をかつて所持していたのだけれど、カバンへの収まりが悪くて手放した。
3は折りたたみ機構がついて、カバンの中で占める体積は半分くらいになったのではなかろうか。しかも軽量化もはかられているらしい。言うことなし。
ただ、普段仕事でバカ重いカメラを担いでいる身として感じるのは、重いものは安定するということ。
考えてみれば当たり前だけど、軽いと手の揺れに機材が呼応するから、常に細かく動いてしまうのだ。
特にOSMOは歩きながら片手に持って使うような気軽な用途を想定しているのだけれども、その通りに使うと見事にヒョコヒョコする。
もちろん完全なる手持ちと比べれば雲泥の差があるけれど、このヒョコヒョコした上下動、いかにも「ジンバル使ってみました!」感が出て好きじゃないのである。
自分のパンニング感覚とのズレ
OSMOに代表される電動ジンバルは、カメラやスマートホンを載せて、手振れを補正してなめらかな映像を撮るための機材だ。(説明が遅かったですよね、すみません)
撮影のモードにはいくつか種類があって、たとえば人を認識してそれを常に画面の中央で追いかけたり、カメラが動いても同じ方向を捉え続けたり、そんな使い方がある。
中でも最も一般的なのは、ジンバルを向けた方向にカメラも向くというフォローモードだ。
このモードであれば、手に持って歩きながら右を向けば、カメラも右を向く。つまり撮影者の視点に近い映像が得られるというわけだ。
(ちなみに、このカメラを左右に振ることを、パン(パンニング)という。)
ただしこのOSMO MOBILE 3、どうにもパンのタイミングが僕の感覚と合わない。
体の回転に合わせてOSMOの向きを変えていっても、カメラの視点を同じ方向に維持しようとする傾向があるみたいだ。
そのくせあるタイミングを超えると一気にカクンと首を振ったりして、なめらかな映像を撮るために使っているのに却ってギクシャク、なんて場面も多かった。
もしかしたら細かくアプリでセッティングとかできるのかもしれないけど、うーん、そこまでやるのも面倒だな、とか思ってしまったり(年とったな自分)。
すでにある機材との競合
実は、電動ジンバルは我が家にもう一台ある。
MOZA Aircrossというジンバルで、スマホをのっけるOSMO MOBILE 3に対して、こちらはミラーレスカメラを乗っけて使う。
乗っけるカメラが重いということは当然ジンバル自体も重い、大きい。
重さでいえば、カメラを載せない状態でOSMO MOBILE 3は約400gなのに対して、MOZA Aircrossは3倍近い重さの約1,100g。
当然重いから持ち運ぶ頻度はそこまで高くないし、使うにもバランス調整をしたりしなきゃいけなくて、結構面倒。
片手でずっと扱っていると腕がプルプルしてくるので、ゆっくりなパンニングの時は両手必須。
気軽に持って出かけて、いい景色に出会ったらさっと取り出して撮影。なんてのとは無縁の機材である。
でも、前述した軽さゆえのデメリットがないので、自分が撮りたい映像のイメージに近づけるという何よりのアドバンテージがある。
そしてこれを言ってしまうと元も子もないのだけれど、
そもそも「ジンバルを使った映像が欲しい、と思う瞬間は突然訪れるものではない」ということに気付いてしまった。
旅先で見つけたいい風景をSNSにシェアしたいと思ったら、僕は動画ではなく写真を選ぶ。
格安SIMゆえにデータ通信料を節約したいとか、イヤホンがないから電車の中で音を出せないとか、もろもろの理由で動画は写真より見られにくい。
ジンバルを使った映像が欲しい時というのは、あらかじめ仕事で撮るものが決まっていてその中で効果的に見せたいとか、「明日はモデルさんを写真じゃなくて動画で撮るぞ」と前夜から意気込んでいるときぐらいのものだ。
そういうときは機材が重かろうがデカかろうが気合いで持ち出すもので、「気軽にブレない」のコンセプトはそもそも自分の趣味とは相容れないのであった。
よって、売却。
前回OSMO MOBILE 2を手放した時にも、たぶん同じようなことを考えていたんだと思う。
学習しろよ自分・・・。
レンタルしたと思えば
お金の話。
OSMOは家電量販店で購入した。
普段ならAmazon様に甘えまくりのネット通販中毒なんだけれど、今回は在庫の関係か到着に4~5日かかりそうだったため、仕事帰りに家電量販店に行き、残っていた在庫を手に入れた。
購入価格は14,740円。
そして、メルカリに出品して他の方に譲り、配送料や手数料を引いた取り分は11,000円ほど。
4,000円弱で4日間試用できたと考えれば、安いなとか思ってしまう。
(以前、出始めたばかりのOSMOを仕事でレンタルしたときは、1週間借りて15,000円近く払った覚えがある)
クリスマスシーズン。イルミネーションの前でカップルがキャッキャ言いながらOSMO MOBILE 3でかわいい彼女のコケティッシュな表情を動画撮影したとしても、いまの自分はうらやんだりしない。
「OSMO MOBILE 3かぁ。そんなものにはしゃいでた自分もいたなぁ」とか遠い目で懐かしむのみである。
経験は金。
どこで見たかは忘れたが、最近の若い人はモノを所有するという感覚が薄いらしい。
服や靴も、「借りている」感覚で使う。
箱やタグは取っておいて、1シーズン楽しんだらフリマサイトで売るのが普通になっていると。
僕も以前からカメラ機材は中古で買ってしばらく使ってまた売る、みたいなのを繰り返していたから、その感覚はよく分かる。
ただ、手になじむものは壊れるまで使い倒して自分の手垢をつけたいという欲もある。いま乗っている車なんかはまさにそうで、なんなら一生手放すつもりはないくらい。
手に取って試してみて、肌に合わないものは潔く手放す。
しっくりきたものはじっくり時間をかけて自分のアイデンティティにしていく。
買い物に関しては、だんだんそういう感じになってきたなと感じる今日この頃。
さて、次回はポメラを手放す話をしようかと(こちらも買ってから2週間くらいしか経っていない)