ことしの桜はフィルムで撮らなかったな
気付けば春が終わりました。
と言うと語弊がありますね。春はこれからです。
ただ、家の近くの桜はすっかり緑色になりました。
去年のこの時季はフィルムカメラに熱を上げていて、買いだめしたPRO400Hで通勤路の桜を撮りまくっていました。
でも、ことしはフィルムカメラの稼働は無し。
冷凍庫にネガフィルムは何本が残っているのですが、取り出すことはありませんでした。
その代わり、たくさんの人を撮らせてもらいました。
この季節にポートレートを撮るとなると、どうしても桜が絡みがち。
わざわざ人出の多い場所に行くのもなぁとは思いつつ、綺麗な並木があればのこのこと出かけてしまうのでした。
というわけで、ことしの桜はデジタルで。
よかったらご覧くださいませ。
なまじレンズを色々持っているせいで、あとで見返してみて
「あっちのレンズ持ってくればよかったな」なんて後悔することも少なくありません。
でも一番たいせつなのは、レンズを向ける前に自分の目で景色を楽しむこと。
仕事で撮っているわけじゃないこれらの写真たちの存在意義。
それは、自分があのときあの場所で、この人と一緒にこの景色を見ていたことの記録だと思うんです。
私という存在が2023年の春に、他ではないこの場所にいることを選んだ。
それと同じように、撮影に関しても「この機材がこのとき手元にあった」という偶然も大事にしたいなと思いました。
何を言っているかわかりますか?
少なくとも私にはわかりません。
来年はどこで誰と桜を眺めているのかなぁ。
(転勤族ゆえの未来不確定に悩む30代)
2023.4.9