今話題の中国版LINEとは?
中国版LINEといわれるWeChat(微信)について紹介します。
世界最先端と言われる「ミニプログラム」の概念をいち早く取り入れ、活用されているものです。
LINE同様、コミュニケーションツールとして捉えられる方が多いですが、それ以上の魅力や活用方法をご紹介します。
WeChat(微信)とは?
いわゆるLINEです。
中国ではメッセージツールとして13億ものユーザーに活用されています。
世界各国にサーバーを置いており、各国の法律に準拠して運用しており、日本でもFacebookアカウントなどで登録可能です。
中国では生活インフラとなっており、欠かすことのできないアプリケーションになっております。
ビジネス背景
スタートは2010年
中国BATの一角であるTencent(騰訊)により開発、運用されているアプリケーションです。
単なるメッセージアプリではありません。
ユーザー数は中国随一
最新情報によると13億ユーザー、MAUは8億を超えているとのことです。これは単なるメッセージアプリとして使われているだけでなく、ミニプログラムという概念とシステムによって拡張性が非常に高い点が挙げられます。
ペイメントサービス
生活基盤であるペイメントサービス「WeChat Pay」も運用しております。これが非常に強力です。Alibaba のAlipayはEC起点となっていますが、WeChatはメッセージ起点のペイメントサービスになっています。シェアはAlipayが上ですが、じわじわ迫ってきています。
ユーザー層
ほとんどの世代が利用しているので、特定のユーザー層はありません。
日本のLINEをイメージしていただければわかりやすいと思います。ほとんどの層でメッセージアプリとして活用されています。
ミニプログラムとは?
概念
ネイティブアプリ(一般的なもの)と違い、ネイティブアプリの中に小さいな(ミニ)アプリでダウンロードするようなイメージです。
通称、ミニアプリとも呼ばれています。
メリット
ネイティブアプリのダウンロードには非常に高いハードルがあります。Storeに行って、アプリをダウンロードするというハードルです。
しかし、ミニプログラムは元々ダウンロードしているアプリの中で簡単に利用することができます。ダウンロードハードルが非常に低く、WeChatの場合はユーザーである13億人全てが簡単に使える環境があると言っても過言ではありません。
LINEもミニアプリを導入
わかりやすい例でいうと、LINEのミニアプリがそれにあたります。
LINEPayや各企業が出しているミニアプリがそれにあたります。
ミニアプリができてから、LINE以外のネイティブアプリをダウンロードする必要はなく、既存のLINEアカウントの情報でそのまま利用可能です。追加情報の入力が不要となり、UXが非常に高いと言えます。
圧倒的な数と種類
現在、WeChat内のミニプログラムの数は700万を超えるといわれています。
買い物ができるECから、会員限定サイト、ゲームまで様々なミニプログラムが用意されています。なんでもあります。
機能別に紹介
メッセージ機能
WeChatの基盤ともなっている機能です。
人々の生活基盤になっているコミュニケーションの大半を握っています。おそらく、WeChatがないと、中国人の生活が成り行かない程のインパクトがあると思います。
EC機能
ミニプログラムによってEC実装が可能となっています。
日本企業もWeChatのミニプログラムでECを立ち上げているところが多くあります。
メッセージによる口コミ、広告、WeChatPayによる決済など、全ての工程がWeChat内で実現可能です。
OTA
ミニプログラムによって様々な機能を追加することができます。もちろん旅行の予約も決済も可能
まとめ
クローズSNS
あくまでクローズSNSです。プロモーションや認知獲得には向いていません。REDやDouyinなど他のSNSや広告を活用する必要があります。
別の記事でクローズSNS、オープンSNSの概念を説明しようと思います。
公式アカウントは手続きが必要
通常のアカウントは前述したようにFacebookアカウントやAppleIDで開設が可能となっています。企業の公式アカウントを開設する際は手続き等が必要となります。