クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号のまとめ。
■2月25日にFacebookに投稿した内容より抜粋。
ダイヤモンド・プリンセス号の検査と陽性及び感染者データについての予測。
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1514428902038053&id=100004128730871
【引用】
検査前確率を設定して試算してみた。
■検査前確率15%
感度70%
特異度90%
感染(+) (-) 計
検査(+) 390 315 705
検査(-) 167 2839 3006
557 3154 3711
【ここまで】
陽性の判定予測は705になった。
偽陰性は167人で、3711人の約4.5%。
下船した人が約970人で、その4.5%の44人が「下船後に発症する可能性がある」ということがわかる。
厚労省のサイトより。
https://t.co/3dgUIyH5Qs
2/28の数値から、その後現在も変更がないので、これで最終的な確定数値だろう。
■陽性 706名
(うち無症状病原体保有者延べ392名)
■下船後発症 45名
単なる偶然だが、検査前確率15%で試算した数値とほぼ一致した。
偶然とは言え、ダイヤモンド・プリンセス号というクラスターの感染率(有病率)は15%で確定と考えて良いだろう。
ダイヤモンド・プリンセス号のケースは、曝露(感染の危険に曝される)数と調査対象者数が同じで、最初から確定しており、しかも防疫的には閉じた系と考えられるので、一つのモデルケースになるのではないだろうか?
あと、厚労省では特に問題としていないようだが、無症状病原体保有者の延べ392名(実数も知りたい)について、うち315名が偽陽性と考えても矛盾無いのではないかな。
ここはとても重要なところなのだが、何故検証しないのだろう。
マスコミは検査検査とかまびすしいことだが、感染疑いの薄い人まで検査してたら検査の精度がひどく低下する。
上の試算では陽性の的中率は55.3%だが、試算の内容を見てもらえばわかる通り、有病率が下がれば偽陽性が激増する。下手したら的中率は10%程度にまで落ち込んでしまう。
これでは、真性の感染者を発見することが非常に困難となってしまい、検査をすることの意味が失われてしまうのだ。
PCR検査というのは、そういうものであるということを、きちんと広報するのがマスコミの役割というものではないのか。
メディア人は、その職責の重さというものを、一度襟を正して考え直して欲しいものだ。
#コロナウイルス
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