
2次試験の科目の選び方(文系)
もし、あなたが文系で
東大受験を1年後、もしくは2年後に控えているなら、
今日の内容はあなたにとって大きなヒントになるかもしれません。
というのも、今回は文系の社会の選択科目の選び方に関する記事だからです。
今回は
・東大の社会科目の仕組み
・東大社会の科目の特性
・東大社会の科目の選び方
についてお話ししていこうと思います。
これを読めば、きっと東大の社会科目へのイメージが湧いてくると思います。
東大の2次試験の社会とは?
東大の2次試験の社会は少し特殊です。
東大は唯一、2次試験で社会が2科目課される大学です。
通常の国立大、私立大であれば、2次試験でも社会は1科目なのですが、
東大だけは2次試験でも2科目要求されるのです。
これが東大が難しいと言われる所以の1つでもあるでしょう。
科目は日本史・世界史・地理の中から2つを選びます。
配点は2科目60点ずつの120点満点です。
試験時間は2科目合わせて150分。時間配分は自分で決められます。
が、大体1科目あたり75分が目安になるかと思います。
さて、東大の社会科目の概要が分かったところで、それぞれの科目の特徴をみてみましょう。
各科目の特徴
日本史・世界史・地理の順番で見てみましょう。
ちなみに解答用紙は社会はこんな感じです。

日本史
他の大学とは出題傾向が一線を画します。暗記系の問題は一切なく、全ての問題がこのような読解風の論述問題になっています。
記憶力よりも、資料(1)〜(4)を読んで設問に合う形で抽象化する能力や歴史の大局的な流れや世界観・文化背景などを捉える能力が求められます。
一般的な日本史と大きく異なるので戸惑う人もいるかもしれませんが、覚える知識も3科目で最も少なく、本人の論理的思考力と密接に関わる科目のため、慣れれば取りやすい科目になっています。

世界史
大きく3題が出題されるのですが、それぞれの構成は
・大論述(600字)
・短文論述(30~60字)
・一問一答
になっています。
一問一答含め、暗記要素は少なくないです。しかし、大論述(600字)があるように、日本史同様に大きく大局的に歴史の流れや概念を捉える能力が求められます。
特に「なぜそうなったのか?」を説明できるように学習することがポイントになります。
地理
大きく3題が出題されます。全体として、知識が問われる問題も多くあります。しかし、最も多いのはデータ・資料を読んだ上で、考察を求められたり、知識を求められたりする問題が大多数です。
そのため、様々な知識を深めると同時に資料やデータの見方、考え方を同時に養う必要があります。なので、概念だけでなく、常に資料やデータとセットで覚えることが学習のポイントになります。
3つの中からどれを選べば良いか?

日本史・世界史
世界史・地理
日本史・地理
東大受験をするにあたってはこの3つのパターンが考えられるわけですが、
どれを選べば良いか、結論としては、正解はないし、自分の好きなものを選べば良いと思うのですが、特徴としてそれぞれの受験上の特徴をお伝えしようと思います。
科目選択のヒントにしていただければ幸いです。
日本史・世界史
割と多いパターンの選択です。世界歴史と同時期に日本で何があったのか?確認できるので、より歴史の理解が深まって相乗効果が期待できます。共通テストも知識さえ詰めればどちらも満点が狙える科目なため、非常に良い組み合わせだと言えます。ただ、日本史は思考系の論述が多く、世界史も大論述があるため、二次の試験時間は割とシビアになりがちです。歴史に興味があれば是非この選択をされると良いでしょう。
・世界史・地理
最も多いパターンです。石を投げたら世地選択に当たるくらい()最もスタンダードな科目選択です。やはり、世界の地形と共に世界史の流れを理解できるので、科目選択の上で相乗効果が非常に高いと言えます。地理で出てくる地域と世界史の興亡を紐付けることで理解も深まります。時間配分に関しても双方で知識系の問題が多いので、大きく足枷にはなりません。なので、もし科目選択で迷っているなら、この選択が良いでしょう。
・日本史・地理
最も珍しい組み合わせです。ちなみに筆者はこれでした。この組み合わせが少ない理由としてほとんど相乗効果が期待できない、というのがあります。地理の知識が日本史で役立つこともなければ、逆もほぼありません。そのため、全くバラバラに2科目を勉強することになるので、やや大変と言えば大変です。ただ、この選択は暗記する分量が全ての選択の中で最も少ないので、もし暗記が苦手なら、この選択を検討されると良いかもしれません。余談ですが、共通テストの地理は満点が非常に取りにくい科目なので、やや選択する上で検討が必要かもしれません。
以上の情報を踏まえて、どの科目を選択すべきか?
じっくり考えてみてください!
あなたの社会の学習に役立てていただければと思います。
また読んでいただけたら幸いです。
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