ミスを無くし、データを一元管理。バックオフィスの効率的な運用に必要不可欠なsmartround(KGモーターズ株式会社 奥野 慎一郎さん)
今回は小型電気自動車の開発を行うKGモーターズの奥野 慎一郎さんにsmartround利用の背景と効果について伺いました。
KGモーターズ株式会社について
奥野 慎一郎さんプロフィール
サマリー
自動車でも原付でもない、第3の移動手段。小型モビリティの挑戦を支えるバックオフィス
ーー事業内容について教えてください。
小型モビリティで世界を”ワクワク”させるというビジョンを掲げ、小型の電気自動車を開発しています。
本事業に取り組む背景として、弊社代表取締役である楠の幼少期の経験が根底にあります。彼が育った広島県呉市は細い坂道が多く、軽自動車でもギリギリの道幅をサイドミラーを畳んで進んでいたそうです。
細い道の移動にも適した乗り物があればいいのに、と考えたことが開発に繋がっています。
開発しているのは1人乗りの、短距離移動に特化した小型電気自動車です。日々の通勤や買い物に使用して、家庭のコンセントで充電が可能です。
国土交通省の調査では、日本の人口の7割が10km未満の距離を1人で移動するというデータが出ています(引用元:国土交通省における超小型モビリティの取組について)。その7割のミニマムなニーズを私たちのモビリティで置き換えられないか、と考えています。
車1台では生活が成り立たないけれど、2台目も車ではコストがかかりすぎる。しかし、快適さや安全性は確保したい、というニーズを満たせるところが特徴です。
ーー現在のコーポレートの体制について教えてください。
弊社は社員が役員を含め5名、業務委託が40名弱おり、ほとんどは車体の設計や製造に関わっています。
総務、法務、労務などのバックオフィス部分は、基本的に私が担当として管理しております。
ーー奥野さんはどういった経緯で入社されたのでしょうか。
新卒で入社した楽天のトラベル事業部でコンサルタント営業として働く中で、現在、弊社で取締役をしている横山と知り合いました。その後個人でWeb系の仕事に携わり、横山と旅館のコンサルティングなどをしているうちに、代表取締役の楠のSNSコンサルティングをすることになり、入社に至りました。
バックオフィスの経験はないのですが、基本的に何かを始めることに対するハードルが低く、調べて自分で対応していくタイプで、自分ができることを拾っていたらバックオフィスに辿り着いたという感じですね。
J-KISSの計算も、投資家との資本政策共有も、smartroundでスムーズに
ーー導入のきっかけを教えてください。
株主総会の電子化サービスを探していた時に、VCにご紹介いただきました。複数の候補をいただいたので、私の方で調べて検討し、基本的に無料で使えるということもあって、smartroundの導入に至りました。
ーー導入されてまだ2ヶ月とのことですが、一番よく使っている機能はなんでしょうか。
ライブラリです。データ関連は、株主や投資先とやりとりしたり、データベースとして住所を確認したりといった形でこまめに確認する機会が多いですね。
閲覧権限を付与していれば、smartroundのデータを更新するだけで全員が最新のデータを確認できるようになるため、共有の手間がかなり減りました。
今まではGoogleドライブで個別に権限を付与して、会社ごとに情報を共有していましたが、今はライブラリをメインの情報共有手段として使っております。
投資家にご案内して使っていただくことが多いのですが、「こんな便利なものがあるのですね」とポジティブに使っていただけるので、ほぼ全員にsmartroundでデータを共有できています。
ーー他にはどんな機能を使っていますか。
資本政策も比較的よく使っています。
以前はスプレッドシートで管理していたのですが、ミスに気付けなかったり、数式の不備があったりと正確に管理するハードルが高かったんですね。
smartroundに置き換えたことで、正確な数値で実情を把握できて助かっています。
実際、複雑な処理が生じたJ-KISS2.0では、私たちが想定していた計算が少し違っていた部分があったので、それこそsmartroundを入れずにそのまま対応していたら、大変なことになっていたのではないでしょうか。
J-KISSでの調達を考えているのであれば、smartroundは本当におすすめです。
スタートアップ側は知識も十分ではないし、全部を弁護士に相談するお金の余裕もないので、手探りで対応して取り返しがつかない状況になる前に、自分たちでもsmartroundのようなサービスで確認して進めていくだけでかなりリスクを減らせると思います。
ファイナンスのデータはsmartroundで一元管理。ライブラリで社外にも簡単に共有
ーー2ヶ月でここまで使っていただけて嬉しいです。こうして使いこなしてくださった決め手のようなものはあるのでしょうか。
人的リソースが常に不足する中でどう効率化させるか、というのはどのスタートアップも共通して抱える課題です。
だからこそ、DXによる効率化を大事にしているので、便利だなと思ったサービスは常に使うよう心がけております。
ーー導入にあたって、苦労されたことはありましたか?
社内でsmartroundを使っているのは私1人なのですが、触っていたら直感的に分かるような設計で、分からない部分もカスタマーサクセスに質問したらすぐ解決したので、大きく躓いたところはありませんでした。
ただ、証券データの登録関係は慣れない部分だったので、少し難しかったですね。
ーーsmartroundを導入したメリットはなんでしょうか。
先ほどお話ししたように、ミスを無くせたところに加え、データが整備できたことも大きいですね。
smartround内でデータを整えておくことで、株主名簿や新株予約権原簿を一元化でき、作成・更新や社内外の共有が簡単になったことが一番のポイントかなと思います。
スタートアップ間の格差を埋めてくれるサービス。無料だからこそ、気軽に試してほしい
ーー今回資金調達を経て、アクセルを踏んでいくフェーズだと思うのですが、奥野さん自身の今後の目標はありますか。
直近の社内のマイルストーンが、量産に向けた試作車を作る、なので、そこに向かっていくのが一旦の目標ですね。
私の役割は、みんなが拾いきれないところを拾って解決していくこと、なので、バックオフィスに限らず、プロジェクトが早く進められるようサポートしていきたいなと思っています。
ーーこれからのスマートラウンドに期待することを教えてください。
機能とは別になりますが、smartroundをもっと普及させて欲しいですね。
弊社は広島に本拠地を置いているのですが、スタートアップでも都市部と地方との情報格差というのはすごく大きいと感じています。
数が少ないので、行政や金融機関、マスコミなどに取り上げてもらえるというメリットはありますが、彼らに注目されるためにも、都市部のスタートアップにも遅れを取らないよう成長していかなければなりません。
VCなどの支援者とのコミュニケーションの活用にとどまらず、smartroundのようなスタートアップの成長を支えるサービスが地方に普及することで、格差を埋めていってほしいと思います。
ーー最後に、smartroundの導入を考えている方に向けてメッセージをお願いします。
スタートアップはsmartroundを原則無料で使えるので、一回チャレンジしてみるといいのではないかと思います。
事業的にクリティカルになる問題ではないので、やってみて合えば使い続ければいいですし、合わなければやめてもいい、というマインドでまずは気軽に登録してみてください。
ーー本日はありがとうございました!
※記載の状況は取材当時(2023年9月28日)のものです。
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