マスターデータ整備が鍵。smartroundで投資先管理もLPへの報告も効率化に成功。(ANRI株式会社 岡田 真聖さん)
今回は、シード期のスタートアップに特化して投資を行う独立系ベンチャーキャピタル、ANRI株式会社岡田 真聖さんにsmartround利用の背景と効果について伺いました。
ANRI株式会社について
岡田 真聖さんプロフィール
サマリー
属人的なExcelでのデータ管理に訪れた限界
ーー早速ですが、smartround導入のきっかけについて教えてください。
当初の課題として、一元的に投資先のデータを管理したいという点と、ファンドとしての報告資料も統一的なフォーマットで正確に作成したいという点がありました。それで何かツールを導入したいと思っている時にsmartroundを知りました。
導入前は、200社近くあった投資先を全てExcelで管理しており、データが網羅的でないがゆえにデータの正確性を確認するのが大変すぎるという状態だったんですね。
当然そのような状態ではヒューマンエラーも生じますので、報告書等を作成するたびに人の手で間違いを探して修正しなければならないということも頻発していました。
加えて、資料における数字の作り方等が担当者毎に異なるなど、属人化が進んでいたので、引き継ぎの際はその読み解きに苦労しました。元のデータが揃っていないこともあり、過去に入れた数字が合っているかどうかを確認するだけでも大変なことでした。
ーーそんな中でsmartroundを選んだ決め手はなんだったのでしょうか。
そういった苦労というのは、Excel上の不完全なデータを参照するしかなかったために起きていたものですから、投資先の「株式に関しての信頼できるマスターデータ」が必要だと感じていました。
そのような「正しいデータをとにかく1箇所にまとめたい」というニーズに対して、一元的にデータを入力でき関係者がそこに行けば正しいデータが見られる、という特徴を備えているsmartroundであれば応えてくれそうだと思って決めました。
ファンドの「マスターデータ」としてのsmartround
ーー実際導入してみてどう変わりましたか。
決められたフォーマットで数値を入れていけば正しいデータが作れるというのはいいですね。現在は「smartroundがマスターデータ」という状態にすることができたことで、「ここを見れば正しいデータがある」という安心感があります。
そうして整備されたsmartroundのデータを元に所定のフォーマットで報告書を出せるようになり、業務効率化にも繋がっています。
また、全員が同じシステムにログインして確認・修正できますので、データ共有の手間も省けるのも便利です。
ーー導入にあたって苦労されたことはありますか。
スマートラウンドのサポートチームがデータの入力を代行してくださったので、移行自体はスムーズでした。
大変だったのは、入力代行をお願いするにあたって、正確なデータを揃えてお渡しするところでした。なかなか完全なデータが揃わず、あとからデータを修正するということもありました。
投資先にも浸透させ一段上の活用を目指す
ーーこの先、smartroundをどう活用していきたいですか。その際、smartroundに期待することがあれば教えてください。
社内のマスターデータとしてのsmartroundという意味では安定して運用できているのですが、ぜひ投資先にももっと使ってもらいたいですね。
正直、スタートアップが正確にデータを入力するというのは、ハードルが高いかもしれないです。弊社でも、smartroundを使いこなせない投資先もいる中で、smartroundでのデータ共有を徹底できていないというのも実情です。
ただ今後はスマートラウンドさんのサポートをいただきながら、smartroundを投資先にも浸透させていきたいです。
また、自分たちが使う機能という点では、決算時の投資先評価という機能も追加してくださったので、投資先からの資料回収〜評価〜報告書作成というファンド管理の主要な部分をsmartroundで一気通貫で使えるようになったなと感じています。
使っている間にも、データのエクスポート機能が追加されるなど、smartroundのアップデートの速さには驚いています。
だからこそ、これからの機能充実にも期待していますし、アップデートに合わせて自分たちももっと機能を使いこなせるようになりたいですね。
ーーありがとうございました!より良いサービスになるよう全力で改善してまいりますので、今後もフィードバックをお願いいたします!
※記載の状況は取材当時(2023年10月12日)のものです。
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