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株主総会smartroundとライブラリ活用で株主とのコミュニケーションをスムーズに。(600株式会社 阿部 愛さん)

※記載の状況は取材当時(2023年7月25日)のものです。

600株式会社について

📌 「1分あれば何でもできる!」をビジョンに掲げ、2017年に創業。無人ストア「600」「Store600」「Store600 FROZEN」及びAIを用いた自販機訪問最適化システム「Vending Hero」の運営を行っている。
公式ページ:https://600.jp/
smartround会社ページ:https://www.smartround.com/public/startups/600

阿部 愛さんプロフィール

📌 600株式会社のEmployeeExperience 担当執行役員兼管理部長。新卒で映像制作の会社に入社し、CMの映像編集などを経験。その後、SEとして業務支援システムの開発、ERPサービスのカスタマイズ、インフラ構築を経験。2011年より株式会社サムライインキュベートに入社。情シス、新規事業立ち上げ、広報、コミュニティマネージャー等を経験。国内外のスタートアップ支援、スタートアップと大企業のエコシステム構築に携わる。2018年1月に創業半年後の600株式会社に入社。

サマリー

・株主総会smartroundで1時間の定例会議が15分に短縮。心理的負担も軽減。
・証券データで株主やファイナンスの情報を正確に管理。
・ライブラリでの資料共有で投資家とのコミュニケーションをスムーズに。

無人ストアの運営と自動販売機のDX、生活に寄り添う次世代の自動販売機を目指して

ーー改めて、事業内容について教えてください。

弊社は今、2つの事業を展開しております。
1つはStore600事業というマンション向けの無人ストア事業で、マンションの共用部にキャッシュレスな無人の自販機を置くことによって、住民の方の利便性を高めるためのプラットフォームを提供しております。

もう1つが、Vending Hero事業という自動販売機のDX事業です。売り上げのデータや位置情報を吸い上げて、AIの分析でルートや補充頻度の最適化を行えるプラットフォームを提供しております。最近は自動販売機に設置する端末も作っています。低コストにオンライン決済を行い、実際の売り上げデータもオンラインでモニタリングできる仕組みを併せて提供しております。

飲料メーカーや自販機のオペレーター会社と一緒に、業界のノウハウを踏まえてDXに取り組んできたところが強みです。

ーー元々阿部さんはベンチャーキャピタルでご活躍されていましたが、どういう経緯でご入社されたのでしょうか。

元々新卒では映像制作の会社に入り、CMの動画の合成や編集を担当していました。次第に会社にあったサーバーに興味を持つようになり、SEに転職して、業務システムや会計システムなどのERPのカスタマイズをするようになりました。

そこでサムライインキュベートの榊原さんが当時在籍されてたベンチャー企業と一緒にお仕事をして、今まで関わった会社と全然雰囲気が違う、若くて活気があるところが面白いと思ったんです。
その会社を退職した数ヶ月後に榊原さんからシステムの相談に乗ってもらえないか、と連絡をいただいて、サムライインキュベートに関わり始めました。

当初は小竹向原の1軒家をオフィスに借り、起業家を住まわせて投資もして、会社自身も新規事業を作るなど試行錯誤していました。その後、コワーキングスペースの立ち上げや、コミュニティマネジメントなど、色々経験する中で、自分自身がやっている支援が果たしてレバレッジが効いているのだろうかと疑問を持ったんです。
これはスタートアップを経験しないと分からないと思い、2018年の1月、ご縁があった600株式会社に入社しました。

入社当初からEmployeeExperienceという肩書でしたが、当時は創業初期で人数も少なく、他のメンバーができないことを全部やる、というのが実質的に従業員のエクスペリエンスを向上させるという感じでした、と語る阿部さん。

シリーズが進んで、情報のメンテナンスが課題に。SaaSの導入で体制を整備。

ーー阿部さんの業務について教えてください。

私の担当業務は2つあります。1つはEmployeeExperience担当として、社員がより充実して働ける環境を実現することです。社員に「この会社で働けてよかった!」と思ってもらえるために、会社として何ができるかを検討し、人事やオンラインも含めたオフィスの環境改善に取り組んでいます。

もう1つがコーポレート部門のオーナーで、総務や労務、投資家とのコミュニケーションなど様々な業務を所管しています。

ーー社内の体制はどのような形なのでしょうか?

EmployeeExperienceの方は基本的に私と代表がメインで話し合って方針を決めるような形で、サポートメンバーが2名います。
コーポレートの方は大体4名ほどのチームで運営しており、私は管理部長として全体を見つつ、経営管理業務については主体的に動いています。

ーーsmartroundを導入されたきっかけはなんだったのでしょうか。

資金調達を重ねてファイナンスに関する情報管理が煩雑になり、株主も増えて株主総会の管理の負担が大きくなってきたタイミングでsmartroundの機能を知ったのがきっかけです。

ドキュメントの管理についてもDropboxを使っていたのですが、結局は代表や私の手元にドキュメントが散らばってしまって、横断的に確認できるような状態ではなかったところに課題を感じていました。

株主総会などを効率化できる上に、回収した委任状や議事録を時系列で管理できるのが便利そうだということで、2021年くらいに使い始めました。

株主の情報や資金調達などのイベントを一元的に管理できるsmartroundでは、「証券データ」に情報が集約され、管理・メンテナンスが簡単に行える。

株主総会smartround導入で定例会議が1時間から15分に

ーー株主総会smartroundの導入前後でどういった変化がありましたか。

まず、タスク確認の定例会議に割く時間が1時間から15分に短縮されました。

smartround導入前は株主とはメールでのやり取りが基本で、委任状の提出状況はExcelで管理しており、招集通知の送付や委任状の回収まで様々なタスクをチームに割り振って対応していました。

smartround導入後は、動き方がガラッと変わりましたね。株主の情報を管理する証券データをメンテナンスしていれば、送り先を間違えることもないのが安心です。自動で委任状も格納され、回収状況も反映されるため、シンプルな進捗報告で済むようになりました。郵送してほしいという株主に対しても個別対応できることも便利ですよね。

さらに、進捗も書類もリアルタイムでしっかりと管理できるようになったので、メンタル面でもだいぶ楽になりました。

ーー足元、どれくらいの株主がsmartroundで回答してくださっていますか。

20社弱株主がいますが、ほとんどの株主がsmartroundで回答してくれています。回答できないところは片手で数えるほどです。

「不便だ」とか「困った」というお声もなく、委任状の回答も早くいただけるようになったので、株主側の負担も減らせているのではないかと思います。

ーー他にはどのような機能をご利用いただいていますか?

ライブラリです。毎月の株主への定例報告に加え、定款や登記簿、株主名簿、新株予約権原簿もいつでも見られるようにしています。
資料共有の際も「smartroundに最新版を載せています」とお伝えするだけで済むようになったので、事前に株主の方から、「smartround」に上がっているこの資料は最新ですか?のような形で、まずはデータを見に行っていただけるようになったことで、やり取りの時間が短縮されるようになりました。

ライブラリ機能では、自社の定款や登記簿を格納し、株主や投資家に対して権限を指定して共有すれば、権限を付与された方は、いつでも資料を確認できる。

ーー他にも資料の共有方法はありますが、smartroundを使う理由はなんでしょうか?

担当者の名前やメールアドレスも含めて株主の情報管理をしているプラットフォームで、そのまま権限を付与して情報共有までできるところが便利です。
あらかじめフォルダが作ってあるので、どこに何を格納すればいいのかもわかりやすく、導入時のデータ移行も進めやすかったです。

smartroundで定型業務を効率化して本質的な業務に専念

ーー今後はどのようなことに取り組んでいきたいですか?

数ヶ月先、数年先のお金の流れをシミュレーションできる体制をしっかり作りたいと思っています。より俯瞰的かつ精緻に全体像を把握できるようにしていきたいです。

弊社はハードウェア・ソフトウェア、どちらの要素も持つ事業を展開しています。大きい金額が動く局面が多いので、つい金額回りの細かい業務に集中してしまいがちです。
ただ、事業全体の成長のことを考えると、目の前のタスクも確実にこなしつつ、マクロな視点で分析や検討を進めなければなりません。

それにはsmartroundのようなテクノロジーの力に頼って定型的な業務をできるだけ効率化し、本質的な業務に集中できる体制を作ることが必要だと感じています。

ーー今後、smartroundに期待することを教えてください。

ベンチャーキャピタルに元々在籍していた身としては、スタートアップのデータが集約されていき、多くのスタートアップの業務を効率化していった先のスマートラウンド社の事業展開にはすごく興味がありますし、大きな可能性を感じています。

データの活用の仕方次第で、埋もれているスタートアップに光を当てたり、投資家と起業家との間に新しい関係性を作り出したりできると、スタートアップのエコシステムに良い影響を及ぼせるのではないかと思っています。これからも応援しています!

ーーありがとうございます!今後も「スタートアップが可能性を最大限に発揮できる世界をつくる」というビジョンを持って、エコシステムの拡大に貢献していきます。これからもどうぞよろしくお願いします!

600株式会社の会社情報は、下記ページからご覧いただけます!

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