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オンライン資格確認の利用できるパターン
オンライン資格確認のパターン(24/6/13時点)
こんにちわ、プラネットワークス株式会社の医療システム担当です。
前回の記事でオンライン資格確認というものをなんとな~くご理解いただいたかと思います。
病院、薬局でマイナンバーカードや保険証の記号を使って、医療保険が適用できるかを確認できる仕組みがオンライン資格確認でしたね。でも、医療保険って病院や薬局に行かなくとも使うシーンがありますよね。
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訪問診療を受けたときに保険証を掲示したりしたりしますし、整骨院で受診したときも保険証を掲示しています。
今回はオンライン資格確認が利用できるパターンについて、ザックリ解説していきます。
オンライン資格確認は3つのパターンがある
結論から申し上げますが、現時点(24/6/13)でオンライン資格確認は、3つのパターンがあります。
オンライン資格確認(通常)
オンライン資格確認(居宅同意取得型)
オンライン資格確認(資格確認限定型)
このパターンの他に、救急車が利用するマイナ救急もありますが、下記のイメージ図を見ると「オンライン資格確認(居宅同意取得型)」を使っての資格確認のように見えます。
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https://www.soumu.go.jp/main_content/000946555.pdf
この3つのパターンを並べられても正直なんのこっちゃですが、ご安心ください。次の項目からザックリ解説していきます!
オンライン資格確認(通常)
このオンライン資格確認(通常)は一般的に「マイナ受付」と呼ばれるタイプの方法です。
病院や薬局の受付で顔認証カードリーダーを使って、マイナンバーカードで資格確認するタイプですね!
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https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001241676.pdf
このタイプを実現するためには、「専用回線」と「オンライン資格確認端末」と「顔認証カードリーダー」が必要です。
それぞれの項目について、詳しく解説はしませんが、ザックリ申し上げますと、「セキュリティ要件があるネットワーク回線」と「専用の設定があるパソコン」と「USBで繋がるマイナンバーカードを顔認証で読み取れる機械」です。
ここでのパソコンは厚生労働省の要件を満たしていれば、どのメーカーでもよいと思われますが。顔認証カードリーダーは厚生労働省が認可した機種でないとダメです。
顔認証をしなくてもよければ、PaSoRiなどの汎用カードリーダーを使ってもOKですが、職員が受付の度も毎回パソコン操作をしないといけなくなるので、採用する医療機関は多くはないでしょう。
オンライン資格確認(居宅同意取得型)
このオンライン資格確認(居宅同意取得型)は、訪問診療・訪問看護ステーションなどで使われるタイプです。
お医者さんや看護師さんが患者さんの自宅に赴いて、スマートフォンなどを使ってマイナンバーカードを認証し、資格確認をします。診療が終わって、事務所で同意に基づいた、患者さんの資格情報や医療情報を確認できる仕組みです。
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https://iryohokenjyoho.service-now.com/sys_attachment.do?sys_id=08a601cb93e14a500fdff0e01bba10b7
このタイプを実現するためには、「専用回線」と「オンライン資格確認端末」と「スマートフォン」が必要です。
オンライン資格確認(資格確認限定型)
このオンライン資格確認(資格確認限定型)は、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の施術所等、健診実施機関、助産所などで使われます。また、オンライン資格確認導入の義務化対象外施設(紙レセプトで請求している施設等)でも対象となっているようです。
こちらは、スマートフォンやタブレット端末/カードリーダー上の専用アプリでマイナンバーカードを読み取って、資格確認をします。
先に紹介した居宅同意型と、どこが違うの!?って思いますよね。大きな違いは3つのポイントがあると思います。
居宅同意型は専用のWEBサイトにアクセスして資格確認を行うが、資格確認限定型は専用アプリで行う。
資格確認限定型では診療情報などの医療情報を取得できない。
資格確認限定型はスマートフォン/タブレット端末+カードリーダーがあればよい。
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https://play.google.com/store/apps/details?id=go.ssk.oqs.oqs_mobile_app&hl=ja
まとめ
オンライン資格確認は、保険資格をオンラインで確認するシステムですが、複数のパターンがあるということをザックリ解説しました。
オンライン資格確認(通常)
オンライン資格確認(居宅同意取得型)
オンライン資格確認(資格確認限定型)
複数のパターンがありますが、資格確認限定型は特殊な形で、スマホなどにアプリを入れて、マイナンバーカードを読み取って資格確認を行いますが、医療情報の取得できないという特徴があります。
About the Author
プラネットワークス株式会社
1998年設立。翻訳サービスから始まり、2004年にジャパンエイドPC救急隊事業によりITオンサイト事業に参画する。医療事業は、レセプトのオンライン請求システムの稼働時にITオンサイトサービス提供より参画。
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