見出し画像

【3ヶ月】でCCNP Enterprise認定を取得した話

ダウンロード

2020年2月末にCCNPが改定され、多くのネットワークエンジニアが頭を悩ませた事と思う。

勿論、俺も例外ではなかった。

俺は都内に住む26歳のネットワークエンジニア。元々大学を卒業した後、なんとなく稼げそうという理由だけで営業職についた。今思うと本当に浅はかな理由ではあるが、当時はそもそも働く事自体にやりがいを感じず、むしろ人に頭を下げる事も嫌いで、出来るだけ働きたくないとまで思っていた。だからこそ、お金くらいは稼げる仕事が良いと思っていたのだ。

しかしそんな思惑は、直ぐに裏目にでる。

俺は、営業に向いていなかったのだ。商品を気合いで売れと言う先輩、飲み会に毎日付き合わされ、酔っ払った上司に蹴られる日々。

連日の飲み会でコンディションが悪く、また新卒で知らない土地に配属となり、周りにも頼れる人がいない。そんな日々の中で徐々に元気がなくなり、お客様の前でも笑えなくなる悪循環。

致命的だったのは自社の商品が自分の中で魅力的に思えなかった事。ここが自分自身、営業に向いてないと本当に思ったところだ。

こんな事を思って、成績不振の中で俺は1年半で営業の会社を辞めた。

そして、昔の友人に誘われたネットワークエンジニアになった。昔から勉強は得意だったし、これからはITの時代だと思ったから、決断した。

ネットワークエンジニアの仕事は面白かった。人とあまり話さなくてもいいし、勉強すればするほど仕事が出来るようになる。周りの評価もどんどん上がっていった。

でも、それは1つ目の現場のみだったのだ。

俺はSES(システムエンジニアリングサービス)という業態で働いている。いわゆる客先常駐というスタイルだ。世間ではSESガチャと言われ現場次第で良い・悪いといった考え方をするが、俺は別に嫌いではない。いろんな案件・いろんな人と関われるからだ。

ただ、やはり案件のレベルが自身のレベルよりも高い事が往々にして多い。

俺は、2つ目の現場でこれを嫌という程味わったのだった。

「HAKUさん、IPv6の考え方が間違ってるよ」

「SSL-VPNをデータセンターと拠点間で繋いでよ」

「既存のDCの設計書を元に、新たなDC設計してよ」

こんな事を連日言われ、雲をつかむような思いで土日・祝日に現場の先輩に教えを乞う日々。俺は自信を失いつつあった。

ただ、俺には並行してCCNPの研修を受けているという支えがあった。

実は、毎週土曜日に外部の研修を個人で受けていたのだ。前職で貯めたなけなしの貯金を元に、クレジットカード分割で、将来のために投資していた。

結果的にはこれが自信に繋がった。

研修は3ヶ月間あったが、不思議と最初の1ヶ月を過ぎた頃から現場で言っている事が分かるようになってきたのだ。

「HAKUさん、変わったね」

「DCうまくできたね」

などと、周囲の評価も不思議と変わってきたのだ。

なぜだろう。何度も考えたが、やはり心当たりは一つしかなかった。

俺は、自分に投資してきた。当時はそれほど給与も良くなかったが、時間とお金をネットワーク技術に変えてきたのだ。

未経験からエンジニアになったから、友達とも遊ぶような心の余裕もなかった。必死で勉強した。服や食事にもお金を使わなかった。

未経験からエンジニアになった俺は、そうするしか成長する方法が見つからなかったのだ。ひたすら自分に投資した。

そして、3ヶ月が経ち、俺は見事CCNP Enterpriseを取得した。

特に無線や自動化、仮想化やセキュリティなどは全く良くわからなかったが、今ではちゃんと説明できるレベルにもなった。

その研修の講師にはお世話になったから、一応ここにリンクを貼っておく。

俺はこの研修を通して、CCNPの難易度を知った。改めてめちゃくちゃ難しいと感じたが、同期も何人もいたのでなんとかやりきる事ができた。

最後に、俺は今もネットワークエンジニアを続けているし、今後もずっと続けていくだろう。後輩たちも徐々に育ってきていて、すごく嬉しい限りだ。でも、このような未来を描けたのも、現場で挫折しなかったのも、先輩たちやこの講座を受けたおかげだし、資格を持っていたとか、自分に投資していた事で心の支えになったからだと思う。

今では思う。あの時自己投資して身銭を切って、研修に参加して良かったと。

最後まで見ていただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?