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「未完成のチームだから面白い」SmartHRで動画制作を担う組織のイマ

SmartHRでは、社内向け・社外向け問わずさまざまな施策で動画を活用しています。以前から推進するメンバーはいたものの、ユニットが編成されたのは2024年1月と日が浅く、「チームとしては未完成。もっとやりたいことがある」といいます。

サービスデザインビデオユニットのbeckyさん、bebeさんに、これまで担当してきた施策の一例と、ユニットの現状・これからについて聞きました。

※画像を一部加工しています。


SmartHRでの動画施策の一例

サービスデザインビデオユニット(以下、ビデオU)が担当した動画施策の一例をご紹介します。

事例1:SmartHR 機能紹介

  • 内容:「SmartHRの導入後」の利便性について、実写とアニメーションを交えてわかりやすく説明する動画

  • ビデオUの関わり:企画・構成(撮影や編集などの実作業は外部パートナーが担当)

  • beckyさんコメント:SmartHRの提供するさまざまな機能が「業務効率化にどのようにつながるか」の概念を表したアニメーションと実写を組み合わせることで、わかりやすく伝えることを意識しました

事例2:『PARK』ビギナー向けガイド

  • 内容:SmartHRユーザーコミュニティ『PARK』に新しく入られた方向けの、サービス説明動画

  • ビデオUの関わり:企画・構成・インタビューパートの撮影(編集は外部パートナーが担当)

  • beckyさんコメント:『PARK』はユーザー同士の交流を目的としたコミュニティです。「自分から行動するのはハードルが高い」と感じる方向けに、最初の一歩が踏み出しやすくなる動画をつくりました

事例3:SmartHR導入事例

  • 内容:SmartHRの導入企業さまに所感などをインタビューした動画

  • ビデオUの関わり:企画・構成・撮影・編集

  • beckyさんコメント:実際に利用している方の目線で、SmartHRを導入したことによる「ポジティブな変化」について率直にお話しいただきました

事例4:採用用動画

  • 名称:スケールアップ企業として、スピード感とダイナミックさを両立して挑む - SmartHRのエンタープライズへの挑戦 -

  • 内容:エンタープライズ領域のセールス職の採用を目的とした動画。「現在のSmartHRの組織・事業フェーズでご入社いただく面白さ」などを対談形式で語る内容

  • ビデオUの関わり:撮影・構成・編集

  • beckyさんコメント:SmartHRでエンタープライズの開拓に挑戦する醍醐味を伝えることを意識して制作しました

動画制作に携わる2名にインタビュー

ビデオUで制作を担当するbeckyさんと、同ユニットのチーフとしてマネジメントを担当するbebeさんのお二人に話を聞きました。

ユニットの体制を整え、価値創出をしていきたい

ーーはじめにbebeさんとbeckyさんの業務分担を教えてください。

becky:私は動画制作や配信といった実務を担当しています。bebeさんは、関係各所との調整、情報の整理、採用含め組織の未来に向けた働きかけなどのご担当です。

bebe:私は2024年7月からサービスデザインビデオユニットのチーフを担当しています。それまではユニット外からビデオUを見ていましたが、近い距離になったことでビデオUのメンバーが難しい対応をたくさんされていることへの理解がより深まりました。

たとえば、機材の管理・設営といった物理的にハードな業務に想像以上に時間を割かなくてはならない現状があること、話者のマイクの持ち方の影響でノイズが入っていても漠然と「配信のやり方が良くないのでは?」と映ってしまう気苦労も多いんですよね。
もちろん、そこも含めて問題なく実施することが重要ではありますが、機材特有の課題・コントロールの難しさの解像度が高まっています。

左:beckyさん(株式会社SmartHR ブランディング統括本部 サービスデザインビデオユニット)、
右:bebeさん(同ユニット チーフ)

ーーでは、ビデオUが置いている「目標」を教えてください。

bebe:2024年下期は、「ユニットの役割を明確にして、チームで成果をあげる体制の土台をつくる」という目標を置いています。重視しているのは、「体制の土台づくり」の部分ですね。というのも、ビデオUではこれまで動画の編集や配信のほか、企画部分やプロデュースなど、活動範囲が広く役割もさまざまでした。
しかし、実際に動画制作や配信の実制作を担うメンバーは現在beckyさんおひとりということもあり、今一度「私たちがユニットとして今何に注力し、会社の成果につなげていくか」を明確にする必要があると思っています。

ーー少数精鋭のビデオUが「今できていること」と「まだできていないこと」を教えてください。

bebe:私はビデオU所属になってまだ日が浅いため、他ユニットに所属しながら感じたことをお話ししますね。
「今できていること」は、動画制作や編集・配信といった、“制作にコミットする” 部分です。これまでビデオUに所属していたメンバー含め、手法にとらわれず、課題をよりよい形で解決するために動いてきた。

一方で、配信業務については「このメンバーだからこそ高いパフォーマンスが発揮できる」という価値創出が難しいと聞き、また自身も参画することでそれを感じました。視聴者の体験づくりは大切ですが、まず機材の準備に時間を取られやすい。次に、配信を繰り返すことでオペレーションや現場での振る舞いは磨かれていくものの、「自分たちだからこそ」「社内で組織として活動するからこそ」といった付加価値は提供しにくい傾向にあるように感じました。
滞り無く配信できていること自体にはもちろん価値があると思っていますが、数少ない人員でビデオUのメンバーならではの「より大きな成果」につなげるところは「まだできていないこと」だと思います。

「課題感がふわっとしている部分」から担当できるのがおもしろい

ーーbeckyさんが動画・配信業務を進めるなかで感じる「おもしろさ」は何ですか?

becky:SmartHRは事業会社なので、制作の上流工程から関与できる点に面白さを感じます。制作会社では予算や要件が固まってから依頼されることが多いですが、「動画か配信か、もしくは別の方法か」という課題への解決策を考えるタイミングから入ることができて楽しいです。
提案する裁量が与えられており、プロセス全体にコミットできる点が魅力だと思います。

また、現在は少人数のユニットですが、チームとして未完成だからこそ、個人でできることが多い。今のビデオUは、まだ「課題感がふわっとしている部分」から担当できて、かつチームづくりにも影響を与えられる面白さがあると思います。

ーーほかにも制作会社と事業会社の違いを感じるポイントはありますか?

becky:働き方ですね。たとえば、事業会社では差し込みの対応が発生した場合に、締め切りを延ばしてもらう調整ができる。制作会社でも多少は調整できますが、最終納期は厳守のため、働き方はハードなことが多いですね。
また、制作会社ではコミュニケーション時にクライアントと自社の間に代理店さんが入ることが多いですが、事業会社では担当者に直接質問できるので、情報や状況をより正確に掴みやすいと思います。

もちろん、制作会社では多くの施策を担当できるので、経験を積みやすいというメリットもあります。

ーーでは、動画業務の「難しさ」はどういったところにありますか?

becky:アニメーションの制作者や撮影者といったプロフェッショナルな方が多く関わるため、動画制作には非常に多くのお金がかかります。しかし、動画や配信を担当したことがない方にはわかりにくい部分のため、「チームではなく個人で動いている」と誤解されることがありますね。
たとえば、大きなプロジェクトの場合私は外部の専門家に依頼したい。しかし、ご相談者も「コストを抑えたい」と考えているため、施策として求めるクオリティと予算のバランスに迷うことがあります。

一方で、社内にはまだ「動画施策を実施したことがない」という方が多いので、完成した動画をお見せするとすごく喜んでいただけて嬉しいです。

「わからない」の声に応える、能動的な活躍機会を増やしていきたい

ーー現在ビデオUで求人している理由を教えてください。

bebe:チームメンバーが増えることで、サービスコミュニケーションの中で動画の強みを活かし、貢献できる領域を開拓していきたいと思っています。
SmartHR社の現状として、プロダクト数・顧客数共に増加しており、たとえば「商談で使用する動画コンテンツ」や「イベントの映像化」といったニーズが高まっているんですね。外部の制作パートナーと協働しながら制作することも多いですが、その上でもひとりの制作メンバーで対応できる数には限界があるので、採用を強化しているという背景です。

ーービデオUのメンバーが増えた場合に、「こういうことをやっていきたい」というイメージはありますか?

bebe:現在は人手が不足していることもあり、社内の依頼を受けて動く施策で手一杯になってしまい、能動的な活動はほとんどできていません。
メンバーが増えたら、「こんな場面や使い方をする動画があると効果を生める」「こんな見せ方をしていくと、より伝わるコミュニケーションにできる」といったことを提案していきたいと思っています。さっそく、需要確認のヒアリングを今期からbeckyさんが始めています。

また、以前実施した社内アンケートでも「動画でやりたいことはあるけれど、依頼方法がわからない」「動画でできることがわからない」といった声が出ていました。これまで担当した施策の一覧化含め、社内コミュニケーションのハブになるような情報をまとめたいと思っています。
その他、動画メディアをつくれないか?といった、チームの会話の中でこぼれるアイデアの実現可能性を探るような、成果を深める・拡げる活動をしていきたいです。

ーー社外にはさまざまな強みをもった方がいらっしゃいますが、ビデオUではどういった方が活躍されやすいと思いますか?

becky:企画力をもった方がご活躍されやすいと思います。一方で、動画のクオリティをとことん追求する業務は少ないため、たとえば「アニメーションスキルを極めたい」といった方だと手持ち無沙汰になってしまうかもしれません。
限られた予算と時間のなかで、さまざまなクオリティの選択肢の中から「どれを選ぶとよいか」を、施策ごとに判断できる方にご入社いただけると心強いです。

たとえば、お客さまのインタビューの場合、撮影者は1名で、実写をつなげる編集の難易度もあまり高くありません。しかし、仮に「人事・労務をテーマにしたドラマを撮影しよう」となった場合には、現在の社内のスキルと人数では対応できない。
そういったときに、社外の手も借りるなど状況に応じた判断をしながら進められる方にご応募いただけたら嬉しいですね。

動画コンテンツプロデューサーを募集中です

SmartHRでは、動画の制作・配信を担当する「動画コンテンツプロデューサー」を募集しています。

また、選考ではなくカジュアルにお話しする場「カジュアル面談」もご用意しています。
そのほか、さまざまなポジションで一緒に働く方を募集中です。ご興味をおもちいただけましたら、採用サイトをぜひご覧ください。