#03 美しい日本語、美しい英語。
りえさんへ。
そしてこの手紙を読んで下さっている全てのみなさんへ。
こんにちは、りえさん。
これは2通めのお手紙です。
嬉しいお返事をありがとうございます。
何度も何度も 読み返してしまいました(笑)
プロジェクトの話、覚えていてくださったのですね。
がっかりして泣くほど悔しかった思い出です。
りえさんのおっしゃるようにアナウンスは浮き沈みが激しい世界です。
そんな中で私は、励ましやアドバイス、叱咤、りえさんのお手紙のようにお褒めの言葉と、たくさんの人の言葉に支えられて生きてきました。
「美しい日本語を守りたい」そんな大それたことを言っていたのですね!?
身のほど知らずで恥ずかしい!
これからも切磋琢磨 たくさんの言葉を 空から降る雪のように受けとって、その雪を心に染み込ませ、記憶していきたいです。
以前、“火”という言葉の音は 世界中で似ているのだと ある方から聞きました。
日本語では「ひ」。
英語では「ファイヤー」
フランス語では「フ」
その方は、古代の人間が火をおこす時に吹いた「ひ」や「ふ」という息づかいの音が言葉になったと話していました。
詳しく調べたわけではないので実際のところはわかりませんが、もし遥か昔の人が、火をおこすため口をつぼめて「ひ~」「ふ~」と空気を送ったその音が、そのまま火を表す言葉になったのだとしたら。
そして世界のあちこちで国や民族が関係なく、そんな風に生れてきた言葉があるのだとしたら?
火を見た感動が、切なる思いが、「火」という言葉になったのだとしたら・・・?
私はロマンを感じずにはいられませんでした。
言葉って本当におもしろい!
りえさんとのやりとりがどうなっていくか楽しみです。
最初は何をしましょう?
お返事をお待ちしております。
のぞみ
こうして交換ストーリーは進みます。
気に入って頂けたならまたお立ち寄りください。