【講義内容あり】スマートキャンプオープン勉強会「SOCS ACADEMY」を開催しました! #SOCS #イベント
※この記事は2019年07月25日に公開されたものをnoteに再掲しています。
こんにちは!スマートキャンプの手塚です。
東京は今週中に梅雨明けする予報が出ているようです。
今年は梅雨が長かった分、夏日が待ち遠しいですね!
さて、本日の記事では2019年7月19日(金)に開催したSOCS ACADEMYのレポートをしたいと思います。
グループワークの目的、ファシリテーションの必要性とは?
第一回SOCS ACADEMYではProduct Div.の井上が登壇。社内で行ったBOXILカスタマージャーニーマップにてファシリテーションを担当した井上が、ビジネスに置けるグループワークの目的やファシリテーションの必要性を講義しました。
▶カスタマージャーニーマップとは?
グループワークファシリテーション論 講義内容
●ゴール
グループワークのファシリテーション設計を理解する
●アジェンダ
1. 会社でグループワークをなぜやるのか?
2. なぜグループワークにファシリテーションが必要なのか?
3. ファシリテーターのグループワーク設計
1. 会社でグループワークをなぜやるのか?
グループワークはこれらを目的に実施されることが多くあります。
・チームビルディング
・意識、認識の統一
・練習、勉強
・アイスブレイク
それぞれに「多様性から生まれる気づきを発見する」という目的と、「考える・協力する」という行動が共通しています。
●多様性から生まれる気づき
多様性とは、タスク型ダイバーシティ(能力や経験や知見など、目に見えない価値の多様化)とデモグラフィー型ダイバーシティ(性別、国籍、年齢など目に見える属性の多様化)に分かれます。
このように目に見えるもの、見えないものだけで分けただけでも変数はたくさんあり、これらの多様化の要素により一人では気づけないことを発見できます。
●考える・協力する
しかし、多様性から生まれる気づきはただグループワークに参加するだけでは得られせん。自分で考え行動する(=自立性を持つ)ことで初めて多様性が生まれ、多様性を受け入れる(=協力する)ことで新たな気づきが得られます。
つまりグループワークとは、多様性の理解と自立性を持つ訓練をし、多様化の要素による一人では気づけない気づき発見をするために行われる取り組みです。
2. なぜグループワークにファシリテーションが必要なのか?
ファシリテーションとは、チーム活動において成果をスムーズに出す進行手法のことを指します。
グループワークは意外と失敗することが多く、さまざまな要素が課題となることがあります。これらをなくすためにファシリテーションが必要になります。
・参加者が何をやるのかよくわかっていない
・意見が出ない
・話がまとまらない
・話が違う方向に進んでしまう
・結局何のためにやったのかわからない
ファシリテーションは何かの達成に対してチームの活動を最適化する役割であり、ミーティングやプロジェクト進行にも応用できる技術です。
3. ファシリテーターのグループワーク設計
ファシリテーションは五つの要素に分けられます。
●ファシリテーション要素
・発散・収束
- 多くの意見を出し、それを一つの方向に収束させる
・雰囲気作り
- 活発に意見が出せる状態を作る
・ゴール、論点の明確化
- 何について話がどこに向かうかを明確にする
・合意形成
- 意見がぶつかった場合などに合意形成する
・状態、状況把握
- 認識、認知レベルなどの共有状況を把握
先日のSOCS ACADEMYでは、BOXILカスタマージャーニーマップの事例に挙げて「ゴール、論点の明確化」と「状態、状況把握」を解説しました。
●ゴール、論点の明確化
グループワークをするうえで、参加者に達成したい方向へ行動してもらうためには「現状」、「目的」、「ゴール」を明確にすることが必要です。BOXILカスタマージャーニーマップではこのようになりました。
・現状(課題)
- それぞれが考えるBOXILの方向性に差がある
・グループワークの目的
- 参加者全員でBOXIL(プロダクト)の現状を可視化
・ゴール
- 目的達成のためにシナリオごとのカスタマージャーニーマップを完成させる
上記の明確化と、なぜグループワークをやるのかという重要性を理解してもらうよう進行しました。
●状態、状況把握
また、グループワーク設計をするためには参加者の状態・状況把握をすることも大切です。
・認識レベル
- グループワーク参加者の基礎知識、テーマ理解度
・プロジェクトの仕組み
- BOXILはメディアとビジネスマッチングの2軸の仕組みがあり、それぞれ求められるスキルが異なる
・グループワークの知識
- カスタマージャーニーマップとは何か、手順や目的など
上記を把握することにより、専門用語や議論内容がわからないという現象が減り、無駄な時間を削減して議論に集中できます。
このように、ファシリテーションは活発に意見を出してもらう環境を整えることが大切です。
緻密なグループワーク設計により、3回に渡るBOXILカスタマージャーニーマップは大成功。現在のサービス開発に役立っています。
SOCS ACADEMY後はピザを囲んで懇親会。
講義内容についてはもちろん、情報交換の場としてとても盛り上がりました。
いかがでしたか?
スマートキャンプでは社外の方にお越しいただく勉強会は初めての取り組みでした。
今後も定期的にSOCS ACADEMYを開催していく予定なので、ご興味がある方はぜひお越しいただければと思います。次回もお楽しみに!