スマートキャンプ新卒2年目、モチベーションに左右されない「仕事のプロ」へ|倉光 悠斗
こんにちは、スマートキャンプ19新卒の倉光と申します。
私が2019年4月に新卒第一期生として入社してから約1年ほどが経過しました。
今回は、新卒でベンチャーに入社してどう感じたか?、入社してから1年間何をしてきてどんな力がついたのか?、また今後の目標等をお話していきたいと思います。
結構リアルに1年を振り返る予定なので、「ベンチャーの1年ってこんな感じなのか」と想像ができるんじゃないかなと思います。この1年の振り返りが、ベンチャーへの就職、転職をしている方の悩みに少しでもお役立ていただけると嬉しいです。
倉光 悠斗 BALESカンパニー営業統括本部
2019年4月にスマートキャンプへ新卒第一期生として入社し、同年の上半期に新人賞を受賞。現在はインサイドセールス支援サービス「BALES(ベイルズ)」のインサイドセールスチームにてチームリーダーを務める。インサイドセールス以外でもリード獲得を目的としてセミナー・展示会を含むオフラインマーケティング、広告などのオンラインマーケティングの企画・運営も担当。
ベンチャーに入社して1年が経ちどう思ったか
結論から言うと良かったです。具体的にしてきたことは下記に述べていこうと思いますが、他の会社のどの同期と話しても一番成長できた環境だと自信を持って言うことができます。
その分、ベンチャーということもあり変化が激しく、スピードに付いていくこと、同期を含めた優秀な人に付いていくため、めちゃくちゃ努力をしました。本気で成長をしたいと思い、そのためにやりきる覚悟がある人には絶好の環境だと思います。
新卒1年目を時期別で振り返ってみる
ここからは入社してからの1年間をモチベーショングラフで振り返ってみたいと思います。そのグラフが下記です。
※1をmin、5をmaxとしています
グラフにも記載していますが、大きく3つ(わくわく期、慣れ期、絶望〜復活期)に分けられるなと思い、この3つの時期ベースで振り返っていきます。
わくわく期(2019年4月〜7月)
私は2018年7月から内定者としてインターンをしていたので、すでに働いているといえば働いていたのですが、それでも正式入社となるととてもわくわくしていました。
入社式と2019年度上半期キックオフが行われ、入社証書をいただきつつ上半期の戦略や方向性が経営陣から示されることで「これを実現するために役に立たなきゃ」と意気込んでいました。ちなみに19新卒の研修プログラムは私が設計していたので、このとき全社に内容を発表したのですが、緊張しすぎて何を言ったのか覚えていません(笑)。
その翌日からはCFOからのマナー研修、COOからのエクセル・パワーポイント・議事録等の作成研修を受けつつ、配属先であるBALESカンパニーのインサイドセールス(以下IS)として業務を行っていました。
具体的には主となるIS業務(架電やメールを通じた商談創出)の他に、MAの設計や実装、一緒に配属になった同期への研修、展示会出展責任者としての準備、共催セミナーの企画や運営等です。挙げればきりがないほど色んなことを任せていただいたなと思います。
特に会社として大きな予算をかけて望む、4万人来場予定の展示会出展責任者として動いていた5〜6月は、責任を感じると同時に「1年目でこんなことできるんだ」というわくわくを感じていました。そのときの記事は結果も含め、下記にあるので読んでいただけると嬉しいです。
慣れ期(2019年8月〜11月)
この時期は文字通り業務に慣れてきたこともあって、少したるんでいたと思います。ベンチャーで変化は激しいとはいえ、基本的に毎日のすることは大きくは変わらないし、新しいことをしていく事にわくわくする性格だったこともあり、正直に言うとあまりモチベーションは高くありませんでした。
※誤解を生まないように補足をしておくと、イベントで登壇をさせていただいたり、サマーインターンでメンターを務めたりとわくわくすること、楽しいことは発生しておりきちんと全力で挑んでいます。あくまでも「この時期を一言で表すと」です。
また主であったIS業務でも中々成果が出せずにいましたが、様々な事に手を出しすぎて本来のIS業務を疎かにしていたからだなと薄々感じていました。このときの自分は今でもふざけてたなと思います。
そんな日々が続いていた時、ふと上司から「先月の振り返りをしよう」と言われ、先月の数字や今の状況等を整理して30分のミーティングに挑みました。しかし、「するべきことをしていないので、きちんと振り返ることもできません」と最初に言われた後に叱られ、ミーティングも10分程度で終わってしまいました。
いつも優しい上司なこともありびっくりすると同時に、申し訳ない不甲斐ない気持ちになりました。この出来事は今でも覚えています。いくら施策を打ったとしても当の本人がやりきらないと結果が出ないのは当たり前です。
そんな出来事で悔しさや情けなさを感じ、きちんと行動で示すようになりました。自分の課題を見つけ「なぜ?」、「どうしたら良い?」などを考え、とにかく行動を積み重ねていくことを繰り返していました。
振り返ると結構大変でしたが、慣れは何も考えずに自分の思考を停止させている事と同じだと気づき、同時に考えることが楽しくもなっていました。
きちんと目の前のことをやりきっていると、下半期キックオフでは新人賞をいただけて、上司から「おめでとう!」と言われたときは本当に嬉しかったです。これが10月の出来事で、この後も業務には真摯に向き合ってやりきっていました。
絶望〜復活期(2019年12月〜3月)
10月以降も業務をやりきっていましたが、12月くらいからまたしても成果が出なくなってしまいました。自分としてはやりきっていたので、なぜなのかが分からない。色んな人に相談していましたが、完全に腑に落ちてはいませんでした。
「業務をきちんと頑張る→成果が出せない→その結果、モチベーションが低くなる」いう悪循環が続いていました。このときはいろんな人から「なんか暗くない?」と言われていたのを覚えていますし、自分の中でも1年を通じて1番辛かった時期でした。
そんな日が続いていましたが、この状態が続くと周りにも迷惑がかかるし、このままではいけないなと思い、上司との1on1で思っていることを全部吐き出しました。「なかなか成果が出せない」「そのせいでモチベーションが下がっている」「不甲斐ないと感じて暗くなってしまう」...あまりこういうことは言わないのですが思い切って言ってみました。するとある記事を教えてくださり、またアドバイスをしてくださいました。
その記事はDeNAで会長をしていらっしゃる南場さんの「給料をもらって仕事をしている自覚がないのか」という記事です。これは当時社会人1年目の終わりを迎える人が、自分の1年を振り返る際にモチベーションの上がり下がりを話し、南場さんが記事タイトルのように指摘したというものです。この記事を一緒に見ていってのですが、特に下記文章は今の自分に重なる部分ばかりでグサグサ刺さりました。
もちろん体調やパーソナルな事情で、仕事に向けてテンションを上げにくい時もあるでしょう。でもそれは口にしてはいけないことではないでしょうか。打席に入ったプロ野球の選手が、「今日はモチベーションが上がらないなぁ。打つ気が起きない...」などと言ったらプロ野球人生は終わりです。ビジネスパーソンもほかの職業も、報酬をもらっている以上、その厳しさを持つべきと考えます。これがプロフェッショナリズムの基本です。
「給料をもらって仕事をしている自覚がないのか」 :南場連載|DeNA
仕事のプロフェッショナルの基本もできていないんだと思えると情けないなと。「モチベーションが…」と言っている間にも私には給料が発生しているわけです。些細なことですが、ここから仕事に対するマインドが変わりました。どんな場面でも仕事をしているプロとしてとにかく「やりきる」と。
マインドが変わると自然と明るくなるし、成果も上がっていき、さらに仕事の依頼もきます。マインドが変わるだけでこんなにも違うんだと肌で感じました。今でもこの気持ちは意識するようにしています。
私のこれまでをまとめるとこのような内容でした。私はマーケティングとIS業務が多くその軸で業務を記載しています。
スマートキャンプの新卒1年目で学んだこと
少し振り返りが長くなってしまいましたが、この1年で学んだことは本当にたくさんあります。その中でも1番の学びであり、反省でもあるのは「仕事への取り組み方やマインドセット」です。
仕事への取り組み方やマインドセットが甘かったからこそ、中途半端に物事に取り組んだり、最初のグラフにもあるようなモチベーションに左右されたりしていたんだと思います。
人間なので常にずっとやる気を出し続けるのは難しいと思いますが、少なくとも仕事のプロとしての自覚を持つべきだと学ぶことができたのが一番私の中で大きかったです。当たり前の事なので拍子抜けしてしまったら申し訳ないですが、この当たり前のマインドを持っている人も世の中には多くはいないのではないかなと思います。
同時に、この学びはこの環境でなくては早々に得られなかったと思います。人数が少なくて自分の影響範囲が大きいからこそ第一線で仕事ができ、また第一線で活躍する優秀な人の考え方やスピード、実行力等を学ぶことができました。
今でもスマートキャンプの人からは学ぶことが多いですし、周りは尊敬する人ばかりです。私も早く後輩や先輩から社会人の一人として尊敬されるようになりたいと心から思います。
今後の目標
短期的では、今所属しているBALESカンパニーという部署で経営メンバーになるという目標を立てています。そのために4つの要素を上げています。
今はリーダーという立場で、IS関係の数字やそれに紐付くマーケティングの数字に責任を持ちつつ個人でも数字を追っていますが、まだまだ未熟で自分一人では何もできません。上司や事業部長から早く仕事を巻き取り、もっと上の世界を見ながら一緒にチャレンジしていきたいです。
中長期的には自分で作ったり、初めの方から関わった事業をとにかく成長させて「この事業は私が伸ばしたんだ!」と胸を張れるような人になりたいです。このあたりは時間が立つと変わってくるかももしれませんが、今はそう思っています。そのために地道にできることから業務をしていきたいと思います。
さいごに
少し長くなりましたが、ベンチャーに入社した新卒のリアルな1年間をお話できたかなと思います。
ベンチャーと聞くと「裁量権がある」「とにかく成長できる」などのワードが出てくるかと思いますが、結局は自分次第だと思います。優秀な人が周りにも多いので、初めから大きな仕事は基本的に回ってきません。ただ回ってくるチャンスは大いにあると思いますし、チャンスは自分で取りにいけます。
地道に目の前のことをやり続けること、チャンスを自分で掴みにいくこと、どんな状況でも笑顔で変化を楽しむこと、この3つをできる人はベンチャーに向いているのかなと個人的に思います。そしてスマートキャンプに少しでも興味を持っていただければ嬉しいです!
読んでいただきありがとうございました!