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SIerからWeb系ベンチャーへ転職、自分で道を切り開く楽しさを感じた2年間|入山 祐一

こんにちは!スマートキャンプの手塚です。

本日はプロダクト本部の入山さんにインタビューしました!
Webエンジニアとしては0からのスタートという中でBALES CLOUD立ち上げを経験。スマートキャンプならではの面白さや厳しさについてお話いただきました。

BOXILカンパニー開発本部 入山 祐一
新卒では大手SIerに入社し、金融系のインフラエンジニアとして6年間従事。2018年10月、初のSI出身&Web業界未経験エンジニアとしてスマートキャンプへ入社。
入社後、立ち上げ期のBALES CLOUDにジョインし、インフラ〜フロントエンドまでフルスタック領域の開発を担当。現在はBOXILの開発サブリーダーを務める。

新卒時代、思いがけない金融系インフラへの配属

―― 入山さん、今日はよろしくお願いします!まずは今までの経歴を含め簡単に自己紹介をお願いします。

よろしくお願いします。新卒では大手SIer企業に入社して6年務めた後、スマートキャンプには2018年10月に入社しています。前職では銀行システムのインフラを担当する金融部署に配属され、岡山のデータセンターに3年、神奈川の金融本部に1年、静岡の顧客先に1年半と環境が変わりつつも、一貫してオンプレミスサーバーのシステム構築・運用・保守を担当していました。

就活時代は地元の岡山や隣県の広島で働きたいと思っており、システムエンジニアとして就職しようとなったときに、広島や岡山に拠点がある大手SIerを受けたんです。SIerの業界は下流に行くほど辛いみたいな話も聞いていたので大手を志望しましたが、4〜5社ぐらいしか選択肢もありませんでした。また、就活当時はWeb系もベンチャーも全く検討していませんでした。

―― 入山さんはなぜエンジニアになろうと思ったんですか?

商業高校の情報処理科出身で、大学も経済、経営、情報から専攻できる学部だったので情報系について学んでいたからです。文系大学なのでがっつりプログラミングしていた訳ではないですが、こういった進学先の選択も含めて、エンジニア以外はあまり考えませんでした。あとは、単純にパソコンが昔から好きだったからというのも大きな理由です。

小学校2年生ぐらいの時に初めて家にPCが導入されたんですが、親はそういうものに疎くて。今考えれば恐ろしい話ですが、インターネットの設定などを当時から分からないなりに自分でやったり、小学生〜中学生の頃から友達と新しいツール(リリース初期のSkypeなど)を試したりして遊んでいました。ちなみに、その友達の一人が弊社デザイナーの森重です(笑)。

ーー 実際に1社目に入社して、エンジニアはやりたいことでしたか?

全然違いましたね(笑)。「システムエンジニアって何するんだろう」っていうのは漠然としていて…当時は今ほどオープンじゃなかったというか。インターンも積極的にやっていた時代ではないし、今思えば大手SIerの中の人たちが何しているかは不透明でしたね。

開発するだろうと思って入社しましたが配属はインフラを担当する部署になって、サーバーのお守りをしていましたから。正直そういうことをすると思ってはいませんでしたね…。

同期の中でインフラの枠は2つしかありませんでしたが、岡山にその部署があって自分が岡山出身だったからそこに配属されたんだと思います(笑)。研修のテスト成績も良かった方だったはずだし、部署希望も開発系部署に出したんですが、結果的に全然希望と違う部署になって愕然としたことは今でもよく覚えています(笑)。

それでも、なんだかんだ配属された後は、インフラの面白さや周りの人間関係にも恵まれていたこともあって6年続きましたし、関東に転勤するまでは転職も全く考えていませんでした。

担当していた銀行系システムのインフラは、当然社会インフラとしてクリティカルなものなので求められる要件も高く、動いて当たり前で褒められることもなく、何か起きたら怒られる世界だったので色々辛い部分はありました。

ですが、サーバー導入に始まりストレージやネットワークを含むアプリケーションを動かすための環境構築や障害が起きた時の信頼性設計など、今まで知らなかった低レイヤーの重要な知識を身につけられた事や、実際に高性能で高額なサーバーを触れる数少ない環境だったので結構楽しかったです。

インフラは、間違った作り方をしてしまうと全く思うように動いてくれなくてとても辛いんですが、正解パターンが明確に存在するのでそこに辿り着いた時の達成感や正解に至るまでの試行錯誤・課題解決プロセスが結構好きです。あと、目に見え無いけど影で支えてる大事な裏方みたいな役割も性にあってるんだと思います(笑)。

あんにん2-min-min

選択肢を広げるWeb業界への転職

―― そんな中、なぜ転職を考えるようになったんですか?

当時の上司が40代前半の方だったんですが、「転勤は10回目」という話を聞いて転勤が多いのは嫌でしたし、当初は地元に居たい思いがあって入社したので、関東に転勤になったタイミングが良い意味でキャリアを考え直すきっかけになりました。

前職は大手国内メーカー系だったので基本的に年功序列な文化で、頑張っても給料はそんなに上がらないし、もちろん安定はしているものの良くも悪くも定年退職までどうなっていきそうかの道筋がほぼ見えきっていました。

SIerでは担当した領域、自分であれば金融系システムのインフラに関する部署でキャリアを積んでいくしかない感じで、順当に上がっていってマネジメントにシフトしていくみたいなキャリアパス一択といった感じでした。

5年後10年後すらどう変化しているかわからないシステム業界で、特に金融はレガシーな技術が多いため、今のタイミングを逃すとこの業界から抜け出せなくなるかもという強い危機感がありました。

あとは地方とは異なって関東に出てくると転職が当たり前ということに気付いたことも大きな変化でした。特にWeb業界だと仕事の選択肢がたくさんあり、自分の技術力次第で様々なキャリアを切り開けそうだったので、次に行く会社がどうであれ将来を考えたときに確実に次のステップに繋がると思い、転職を決意しました。

―― そこからスマートキャンプ入社に至った経緯も教えてください。

先ほども出てきましたが、弊社の創業メンバーであるデザイナーの森重と小学校からの同級生で話を聞いていたので、スマートキャンプのことは創業時から知っていました。東京のWeb系ベンチャーに行こうと思ってる中で、スマートキャンプはSaaSを扱っていてWeb系ベンチャーがクライアントなのでよく知ってると思い、転職先の相談を森重にしていました。

数回相談している中、森重に勧められて始めたyentaで取締役の林さんとマッチングしていることに気付き、森重にそれを話したら「林さんの経歴面白いし、転職についていい話が聞けるかもよ」と言われて会う機会を作ってもらいました。当時は森重も入社させる気はありませんでしたし、自分も入社する気はありませんでしたね(笑)。

そこから林さんに会いに行ったら郷田さんも呼んでくれていて。自分と森重の思いとは異なり、林さんは「いい人だったら採用しよう」みたいな感じだったと思います(笑)。自分としては「そんな感じだったっけ?」と思いましたが、お互い音楽をやっていたこともあって話も盛り上がり、人として気に入ってくれて…というのが選考に進むきっかけでした。

▶郷田さんも森重さん経由のリファラル採用でした

転職活動の情報収集はしていましたが、当時は静岡にいたのでたくさん活動できる訳でもなく、スマートキャンプほぼ一択で転職を決めました。

スマートキャンプは森重から話を聞いたり、2ヶ月ぐらい接点を持ってもらっていたりして、雰囲気が良いこともわかっていたのであまり悩みませんでした。働く人たちの関係性や活気、勢いがあるところが楽しそうだと思ったんです。そして元々いた業界は非効率が多かったので、MISSIONの「テクノロジーで社会の非効率を無くす」にも共感していました。

ーー 初めての転職、未経験領域への挑戦に不安はありませんでしたか?

オンプレミスのインフラを担当していたので、インフラとはいってもクラウドを触った経験がなく、プログラムを業務で書いたことがない状態から、やったことがないWeb領域にいくのは確かに不安要素ではありました。でも、これはベンチャーに入る上で絶対ある要素だったのである程度覚悟は決めていました。

その点では、米元さん瀧川さんロードマップをしっかり考えてくれていたのも入社の決め手の一つです。僕が入社するときはBALES CLOUDの立ち上げ時期だったので、インフラ構築から入ってWebインフラや開発をキャッチアップしていってほしいと言われていて。

ロードマップについては、中長期のことも含めて細かくタスクベースで分かりやすく作ってくれいて、不安を払拭できた要因の一つでもあり、そこまで考えてくれたことがとても有難く素直にとても嬉しかったのを覚えています。

入社にあたっては、前職の有休を消化している2ヶ月間毎週スマートキャンプに通って課題を貰い、アプリ作ったり、それを動かすための基盤をAWSやKubernetesで作ったり、色々サポートしてもらいつつ準備を進めていました。

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確実に成長を感じた2年間を振り返る

ーー 入山さんは今後どんなことをしたいですか?将来のエンジニア像と合わせて聞かせてください。

インフラを得意領域にしながらフルスタックとして成長し、中長期的にはEM(エンジニアマネージャー)のキャリアを描いていきたいです。

元々インフラをやっていたことや自分への適正もあり、技術的に戦えるところはインフラだと思っています。Web系のインフラはAWSをはじめとするクラウドがほとんどですが、それも蓋を開ければ物理があってその上で動いてるので、そのレイヤーを知っていたり、金融システムの高い要件に対応していく中で身につけたインフラ設計に関する考え方などは、自分の強みなのでインフラはずっとやっていきたいです。

今後の話で直近としては、BOXILのインフラ改善を進めており、運用効率やコストの最適化だけでなく、開発効率向上に繋がるような基盤を作りたいです。その後としては、プロダクトを横断してインフラを管理するSRE的な役割の確立や組織の立ち上げなどを通して、インフラの専門性を高めつつプロダクトに囚われず組織全体のインフラを最適化する役割を担っていきたいと考えています。

また、中長期的になぜEMになりたいかというと、基本的には人が好きだからです。大学でも80人くらいの部活動の部長をやっていたりしていて、広く人をつなげるとか、チームや組織の全体を見るのは得意だと思っていて。バランサーみたいな立ち位置や動きは得意で苦じゃないし、インフラと同じく自分の働きで他の人を下支えすることでその人の成果が上がったりするのが好きなんです。

エンジニアのキャリアは、スペシャリストかマネジメントの2択だとよく言われますが、僕は後者ですね。

ーースマートキャンプ入社後、やりたいことはできてますか?

できています。エンジニアとしてはフルスタックですし、インフラを強くしていきたい中でKubernetesなどの新しい技術にも挑戦させて貰ったし、AWSとかWebのインフラもわかるようになってきて…、開発も0スタートで最低限はできるようになってきたので成長したと思います。

特に今年6月のBALES CLOUDからBOXILへ異動するタイミングで振り返ってみて、立ち上げ当初の全く分からない状況からここまで作りましたし、「ちょっとやそっとで引き継げないことがそれなりにある」と気付けたのは成長実感ができてよかったです。

また、組織も少しずつ大きくなり新卒やインターンが増え、BOXILもチームを細分化していてそのリーダーをやっていたりとか。BALES CLOUDの時もリーダーではなくとも全体を見るような役割していたので、そういうところから中長期目標のEMに近づいている感覚もあります。

BALES CLOUDからBOXILへの異動は、寂しい思いや不安もありましたが、インフラ担当として両方の基盤構築に携われるいい機会だったり、主力事業であるBOXILのことはもっと知らないといけないなと思っていたので丁度良い機会でした。

直近のBOXIL異動後は、人数増に伴う体制変更や開発速度向上などの組織としての取り組みやBOXILのグロースに向けた開発、BOXILのインフラ改修もやらせてもらえているので、モチベーションとしても良い状態が続いています。

ーー 入社して一番大変だったことは何ですか?

やっぱり技術のキャッチアップは大変でしたね…、技術的にはほぼ0からスタートだったので。新卒の方が自分よりWeb開発にはマッチしてる状態から始まっているぐらいですから。そこから追いかける、しかもフルスタックでというのは辛いと思うこともありました。

当然みんなも勉強しているし、既存の知識量や理解度に応じて吸収力が上がっていくと思うので、周りの人は自分より成長スピードが速くてなかなか追いつけない、自分が一番弱いっていう状態がしばらく続きました。

そういった心理的に辛い状況を抜け出せたのは、BALES CLOUDのインフラを構築して、本番稼働した頃だったと思います。インフラ領域で社内にノウハウのない技術を自分主導で作りきったことで、自分の強みが自他共に認められた感じで少し安堵感がありました。

また、技術的に社内ノウハウのないものを作るのはやっぱり大変でしたが、自分のやりたいことだったからできたし、メンバーにたくさん助けられました。

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課題解決や挑戦の厳しさを楽しめる人と働きたい

ーー入山さんから見たスマートキャンプの良いところ、厳しいところを教えてください!

良さはやっぱり人です。SOCSな人が多く、特にOwnershipを持ってどんどん行動するし活発なのは刺激があっていいなって思います。

また、技術的な部分では挑戦できるところがいいと思います。例えば、BALES CLOUD立ち上げ時はチャレンジ要素を含めて技術選定していたりします。

新規プロダクト立ち上げでは実装コストや運用コストなど、短期的なコストを理由に攻めの技術選定がしにくい状況も多いと思いますが、長期的なメリットも考慮した上で新しい技術に挑戦できる環境であることはとても良いことで、とても有り難いと思います。

厳しいところはそれに関連して、技術的な挑戦にあたってしっかりキャッチアップしていかないといけないことですね(笑)。自分で道を切り開かないといけない場面が出てくるのはやっぱり厳しさの一つだと思います。でも、自分で道を切り開かないといけない厳しさは確実に成長に繋がるし、自分はある程度楽しめる側なのでそんなに苦ではないです(笑)。

ーーどんな人がスマートキャンプに合いますか?

課題解決を楽しめるとか、挑戦できてそれを楽しんで乗り越えていける人かなと思います。自走できるとも言うんじゃないでしょうか。

技術面で止まってしまうことが一番多いので、それを切り抜いていくのが楽しい、動かないものを動かすプロセスを楽しめて、自分で調べられるスキルや思考性があるとマッチするんじゃないでしょうか。

ーー 最後に、今後の意気込みをお願いします!

直近でやろうとしてるのはBOXILのインフラ改善なので、コストや利便性面はもちろんですが、今後開発しやすい環境を整えることを実現していきたいです。もっとBOXILの開発サイクルを早くしたいのでインフラの面でも組織的な面でも、早く改善していける仕組みを作っていきます!

開発サイクルを早く回すことはプロダクトを作る上ではかなり大事なので、これからジョインしてくれる方々にもこの部分に一緒に取り組んでいただき、なおかつ楽しんで貰えると嬉しいです。

何よりも、BOXILをSaaS比較プラットフォームのNo.1にしたいです!

ーー 入山さん、ありがとうございました!

スマートキャンプではエンジニア採用(新卒・中途)を積極的に行っています。ご興味のある方はぜひご応募ください!




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