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「本当に価値のある時間を使いたい」僕らはなぜ非効率を無くすのか

こんにちは!スマートキャンプ人事本部の手塚です。

わたしたちが目指すVISION「Small Company, Big Business.」、MISSION「テクノロジーで社会の非効率を無くす」は、創業代表である古橋さんの思いからはじまっています。

経営陣インタビュー企画第一弾として、スマートキャンプのはじまりから組織拡大の裏側にある思い、スマートキャンプのこれからについて、代表取締役会長の古橋さんにお話を伺いました。

▲スマートキャンプのVISION、MISSION、VALUES(VMV)

非効率が無くなれば、もっとやりたいことができるはず

ーー 古橋さん、よろしくお願いします。まずは創業時の思いについて聞かせてください。

僕らはVISION「Small Company, Big Business.」を掲げ、事業規模と社員数は必ずしも比例しないということを謳っています。

もともとは「一人ひとりが活躍できるビジネスや環境を提供できたらいい」という思いが根底にありました。その背景には、日本の、特にホワイトカラーの生産性が低い現状があって、これを解決できるような会社にしたいというところから始まっています。

生産性向上に必要不可欠なのはテクノロジーなので、MISSION「テクノロジーで社会の非効率を無くす」を掲げています。このVISION、MISSIONを実現できるような会社にしたいというのが創業したときの思いです。

創業前に大企業とベンチャー企業の両方を経験しましたが、どちらも本業以外の仕事に割く時間がかなり多かったです。残業が多ければ心も病んでしまいますし、仕事のための仕事ってなかなか楽しさや成長が見えにくいじゃないですか。

一番最初に始めた事業の資料作成代行サービスSKET(スケット)がそうなんですけど、営業活動をする中で資料作成をはじめとした準備に時間を取られて、「本当に価値のある時間を使えていないんじゃないか」という疑問がありました。

可能な限り本質的なことに全力で取り組んだほうがいいというのは、会社の規模に関わらず絶対にある課題だと思ったんです。そんなに簡単に解決できない一生かかるぐらいのテーマだと思ったので、矛盾しますけど終わりが見えないからこそ、この課題の解決を目指そうと決めました。

ーー 非効率を無くすことによって、やりたいことに取り組めるような社会にしたいという思いは創業当時から変わらないんですね。

変わらないです。2017年頃までは「日本のホワイトカラーの労働生産性を飛躍させる」というVISIONを掲げていましたが、意味の本質は変わっていません。

ホワイトカラーやブルーカラーという言葉は20世紀につくられた言葉で、21世紀を生きる僕らは言葉自体をアップデートしていくべきなんじゃないかと思い、自分たちの思いを現代の言葉に置き換えたのが今のVISIONです。

なので、立ち上げから今もやりたいことや方向性も変わっていなくて、企業で働いている人に向けて生産性を上げるプロダクトやサービスを届けようとしています。社員や事業数が増え、それが拡大してきているのが今のスマートキャンプです。

人が増えてできることが圧倒的に多くなりました。昨期、社員数が100名を越えましたが、以前よりもインパクトのある事業を作れるようになってきたと感じています。

VMVを体現することで人生を豊かにしてほしい

ーー 古橋さんから見て、スマートキャンプを拡大させてきたメンバーはどんな人が多いと思いますか?

当事者意識や自責思考を強く持った人が多いです。今もそうですが、他責にせず自分でやりきるマインドセットがあるメンバーばかりです。こういった人たちがいることは僕らのVISIONにもつながるし、採用できてよかったと思いますね。

取締役を採用するときは、自分が経営していく中でなるべく自分と違う意見を持っている人や、違う能力を持っている人を多くしていこうと決めていました。

2017年まで、社内の取締役は僕一人でやっていたんです。その状況下でどうすれば成長できるかを考えて、自分と違う考えや価値観、バックグラウンドを持つ人がいたらいいなと思ったんです。色んな考えや価値観を持った人たちが集まる場所、だから社名に「CAMP」をつけたんですけど、知ってる人いないんじゃないかな?(笑)

ーー 多様な個性を持った人たちが集まってひとつのキャンプを成功させる、ですね!古橋さんは取締役のみなさんはじめ、社員を信頼して任せられていますよね。

僕は、自分ができることはすごく少ないと思っているんです。得意なことはひとつかふたつぐらいしかなくて、VALUESのSOCSでいうとSpeedとか、突破する、意思決定するとか。

何より、自分がやるよりも任せた方が結果も出ているという事実もあります。SOCSを体現する人であればあるほど、任せると自分で習得して結果を出して、みんな成長するんですよね。

取締役のメンバーが入ってくれたときも任せて(今も任せていますけど)、結果スマートキャンプは伸びたし、社員も成長したというのが自分の成功体験なのでこれは変えずにやっていきたいです。

組織で進んでいくと権限移譲や期待役割とかいろいろありますが、僕は任せるなら全部任せるべきだと思っています。マイクロマネジメントされたら僕自身も嫌だし、自分がされたら嫌なことをしないようにしているというのもあります。

権限移譲された組織でそれぞれが結果を出していく方がよりフラットでいられるし、誰が偉いとか偉くないとかは可能なかぎりなくしたいです。ポジションに固執して意思決定が遅くなったり、そのポジションを明け渡したくないがゆえに会社が求めている方向に逸れてしまうことは絶対にしたくないので、権限移譲は積極的にすべきという考えを持っています。

言っているからには、まず自分が実行しないとみんなついてこないと思うので、そういう意味でも社長を林さんに任せました。僕は会社やモノにあまり固執しない、あくまでも会社はみんなが成長するためのひとつの箱だと思っています。

スマートキャンプは人生の通過点のひとつ。ただ、その通過点に一緒にいるのであれば、僕は、より早くみんなが思い描いている目的地にたどり着けるお手伝いをしたいです。

ーー 社員の成長についてお話いただきましたが、組織として同じVISIONを目指す必要性についてはどう考えられていますか?

とても重要だと考えています。終身雇用の時代ではないのでずっと同じ船に乗っているわけではないことはお互いわかっていますが、同じ船に乗っている間は同じ方向に向いてほしいという思いがあります。スマートキャンプのVMVを体現することによって、その人の人生が豊かになってほしいです。

これからもスマートキャンプは拡大していきますが、その中でもみんなに自分の強みを見つけてもらえる組織を創り続けていきたいです。

一般的に、会社が大きくなれば業務は平準化されていくものです。仕組みが整うことで、誰でも仕事ができるようになっていくと思います。スマートキャンプもすごい勢いで各所整備されていますよね。仕組みが整うことは素晴らしいことで、組織を拡大させるには必要なことです。

ただ、みんなが成長を遂げるためにもVMVを体現する機会を途絶えさせたくない、そういった思いもあって新規事業を毎年立ち上げています。スマートキャンプで挑戦し、VMVを体現することでどんな環境であっても通用する強い個になってもらいたいです。

for SaaS、VISION達成を目指した最短ルート

ーー 新規事業を立ち上げ続ける挑戦を通じて、VMVを体現できるということですね。これからのスマートキャンプについてもお話を聞かせてください。

今は「for SaaS」というスローガンを掲げ、SaaSを世の中に広めていこうという思いが強くあるので、これができるような組織づくりやサービスの拡充をコツコツ進めています。

SaaSが導入された先にあるものは生産性が上がりやりたいことができる時間が生まれる未来です。「for SaaS」は、テクノロジーを駆使して時間を生むための手段のひとつだと思っています。これを推し進めていくことが僕らのVISIONを達成できる最短ルートだと考えているので「for SaaS」を掲げています。

たとえば、印鑑を押しにいかなくてよくなるとか、請求書を紙でなくクラウドで送れるようになるとか、ペーパーレスになることによってあらゆる人たちの時間を節約することができます。これは議論がいらないぐらい必要性が高いはずなのに、それでも日本は世界に比べると導入率が低いです。「for SaaS」は僕らのやるべきことだし、これに取り組むことでVISION、MISSIONが達成できると本気で思っています。

インサイドセールスにおいてもSaaS企業が導入しているケースが多いので、その営業促進をすることができます。また、インサイドセールスアウトソーシング事業BALESであれば、場所を問わず北海道や福岡をはじめとする地域拠点でも東京と変わらず活躍できる環境を作れるので、地方創生という文脈でも意義があることです。

近年、新型コロナウイルスの影響でリモートワーク化、クラウド化が進みました。僕らのVISION、MISSIONに対しての現在地は5合目ぐらいのイメージで、これからはさらに自力で頂上を目指していかなくてはなりません。富士山で言うと、5合目だったら車でいけますもんね(笑)。

まだ導入していない企業だけでなく、一部しか導入していない企業にもSaaSの導入は必要です。マネーフォワードクラウドStoreというSaaS代理店事業は、まさにその課題を解決しようとするもので、たとえば、マネーフォワードクラウドを使っているクライアントに対しても、より生産性を向上するのに必要な他のSaaSを提案しています。また、グループシナジーを活用して導入を促進したり、雲カフェという地域向けのイベントをやったり、地道にSaaSの必要性を訴えています。

すでに導入が進んでいる企業であっても、今後リプレイスするタイミングはくるはずなので、そのときに僕らがその企業にとって最適なSaaSを効率的にマッチングできるようにしたいです。

そして僕の思いとしては、社内にいるメンバーからチャレンジングなポジションにどんどん抜擢していきたいので、スマートキャンプでより経営に近いところを目指してもらいたいですし、目指したいと思ってもらえるような経営体制にしたいです。

ーー 古橋さん、ありがとうございました!


私自身、採用担当者としてスマートキャンプのVMVをお話させていただく機会が多くあります。非効率を無くした先には何があるか、なぜSaaSが必要か、このインタビューを通してあらためて考えるきっかけになりました。

みなさんにとっても、この記事が「スマートキャンプで自分が何を成し遂げたいか」を考えるきっかけとなれば嬉しいです。







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