ビジネスや組織課題を図解している重役の方々を見習いたい
スマートキャンプデザインブログ、モリシゲです。
Twitterでビジネスのあれこれを図解しているのがバズっていて、しかも「製作者がデザイナーではなく経営者だった…」と驚くことがあります。
今回はビジネスや組織課題について図解されている素晴らしい人々のなかでも、経営者や管理者を担っている方を紹介したいと思います。
1on1の図解|冨田憲二さん(Runtrip取締役)
1on1をなんとなくやっていたり、とりあえず仕事の進捗と目標設定の場にしていたり、1on1の時間の使い方というのは人によってばらつきがあります。
冨田さんのツイートでは、1on1をする目的、重要ファクト、ゴールまでの意道すじ、どんなマインドでやるべきか…など1枚で整理されていて、短時間で本質が理解できる素晴らしい図解だと思いました。
一見したところ、デザイナーという肩書はなかったのですが、デザイナーが作ったのではないかと思うほどの整理力でした。
冨田さんはRuntripの取締役で、他の記事やツイートでは「企業カルチャー」「HR」「スタートアップ」……など、さまざまな観点で図解や詳しい解説を行っています。(しかも継続的に)
経営や組織について詳しくまとめてあり、それが無料で公開されているのにも脱帽です。
閉鎖的な組織になってしまう図解|柴田史郎さん
情報伝達の範囲を円を使って表現していて、どうして情報共有がうまくいかなくなるのかをシンプルに図解できています。社歴の長い人と短い人がどうしてすれ違うのかもわかりやすく解説があります。
さらに解決への提案や、実際にアクションした内容も書かれており、ただ共感するだけの記事ではなく、読み手の私たちが「どうアクションをとると良さそうか」を考えるきっかけにもなります。
図解力もですが、組織デザインに尽力されているので、デザイン経験があるのかな…と思ってプロフィールを見ると、人事やバックオフィスの方だったので、ただただ驚かされます。
会社の地図|チャーリーさん
ビジネスモデルの図解で有名なチャーリーさんは、図解総研の代表理事ということで、図解界のトップにいる方です。書籍も出しているのでご存知の方も多いと思います。
新刊を全文公開するなど、非常に情報共有マインドの高い方です。
会計の地図では、会社でのお金の扱い方を図解されており、会計を勉強したいひともそうですが、一般的なビジネスパーソンでも概要がつかめるように工夫してあります。「まず、会計の入門書を買う」よりも先に読んでおくべき書籍です。
本の無料公開以外にもお金に関する図解をされています。お金への理解を深めるための「最初の一歩」として踏み出しやすいコンテンツだと思いました。
「図解する一手間」ができる人を見習いたい
私たちが情報を伝える手段で比較的かんたんなのは「口頭」によるものです。ただし、たくさん会話をする必要があったり、大人数の時間を一度に確保する必要があります。
また聞き手は抽象的な言葉だけでは脳内で具体化するのは難しいことも多いと思います。その解決手段として図解というアプローチをとっていて、うまく活用できている方々をご紹介しました。
今回紹介した方々は取締役などの重役を担っているにも関わらず、情報の整理や加工、その発信に自分の時間を投資されていました。
「でも図解だとハードルが高い……」という方は、比較的軽めにトライできる「ドキュメントの構造化についての記事」についてご覧ください。
「デザイナーでなくても情報デザインはできる」「情報をデザインすると共感や成長につながる」という事例でした。
経営者や管理者がこのようなクリエイティブな発信をしていると、「この人のもとで働きたい!」とか「うちの上司はすごい!」とか、人材的なメリットもありそうですね。
私たちスマートキャンプのデザイナーも図解をしていますので、お時間があればご覧ください!
WRITOR & EDITOR
SMARTCAMP Designer モリシゲ @MorishigeYuta
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