デザインのリサーチをする時に意識していること
こんにちは、スマートキャンプでデザイナーをしている柿澤です。
みなさんは普段デザインする際にギャラリーサイトなどで参考となるデザインのリサーチをしているでしょうか。
デザイナーの中には日々のインプットや過去の経験から「こういう時はこうしよう」という引き出しがあると思いますが、すでにある自分の引き出しだけで作るとなかなかいいデザインは作れないことがあるので、そういったサイトを参考にしている方も多いと思います。
ありがたいことに数多くの事例が掲載されているギャラリーサイトがたくさんあり、具体的なギャラリーサイトをまとめて紹介されてる記事も多くあるかと思います。
しかし、デザインのリサーチをする際に数多の事例をどう活用していくかという点についてはあまり書かれているものがないなと思ったので、今回は私が普段、「デザインのリサーチをするうえで意識していること」を紹介したいと思います。参考になると嬉しいです!
デザインのリサーチの重要性
「いちいち調べながらデザインを作るのはめんどくさいよ」と思われる方もいるかもしれませんが、リサーチはデザインをするうえで非常に重要なパートになると思っています。
なぜならインプットが乏しいものはその分アウトプットもいいものにならない可能性が高く、どれだけ良いリサーチをできているかで最終的なクオリティに大きく影響を及ぼすと考えているからです。
デザインのリサーチをするうえで意識していること
初期段階
具体的なデザインを作り始める前に競合他社・サービスのデザインを見ることは非常に参考になります。
特に初期段階でなんとなく作り始めてしまうと、途中で行き詰まって、思っていたようにいかなくなります。そうして、焦るようにしてデザインを見直しはじめた経験はないでしょうか。
最悪の場合、当初考えていたものを変えてゼロから作業し直すようなことになったりして膨大なやり直しが発生してしまいます。
最初に、「ふむふむ...なるほど...」「こういう見せ方いいなー」とインプットすることで、業界のスタンダードやトンマナなど全体感をつかむことができます。
他にも競合他社のリサーチをする時の観点としては以下の時に役立つかと思います。
・同じ業界/成果物(LP、コーポレートサイト、採用サイトなど)からベンチマークとなるサイト・デザインを探す
・成果物に必要なコンテンツや機能、デザイン要素などを洗い出す
・早い段階で関係者との認識を揃える
・他社の訴求軸や強み/弱みを知り差別化を考える
デザインをブラッシュアップしていく段階
リサーチする目的を明確にする
「デザインしてみたもののなんかしっくりこない」「どうすればいいデザインになるかわからない」というとき、とりあえず闇雲にデザインの参考を探してしまいがちですが、まずは自分がどこに課題感を持っていてどのようにデザインで解決したいかを言語化することが大事です。
参考となるデザインを調べ始めて、気づいたら何時間も経っていたことはありませんか。目的意識なくやみくもにリサーチをすると、大量の情報の中で迷子になり永遠に時間をつかってしまいます。(経験談)
そうならないためにも「まずは自分がどんなデザインの参考を知りたいのか」を明確にすることをオススメします。
要素を分解してリサーチする
リサーチをする目的を明確にするコツとしては、デザインしたい要素に分解して考えるのがオススメです。デザインする目的と照らし合わせてその表現方法を調べるようなイメージです。
例えば、料金プランのデザインを作る際に
「おすすめのプランとそれ以外のプランにあしらいでメリハリを付ける場合どういうものがあるか」
「プラン数が多い場合のスマホのレイアウトはどうしたらいいか」
......など、自分の課題感ごとにピンポイントで「リサーチをする目的」を自分の中に持ちましょう。ギャラリーサイトを見た際に「これ、使えそう!」というセンサーが反応します。
リサーチをする際に、自分の作りたいデザインとそのまま同じのデザインが見つかるとは限りません。むしろデザインするうえで「強調しなければいけない要素」や「使われるユーザーの文脈やシチュエーション」が異なるため、そのまま参考にできるデザインはほとんどないと思います。
そのため、要素ごとにさまざまな観点からリサーチし、参考となるデザインのみを取り入れることで成功事例のいいとこどりをすることができます。
リサーチを繰り返す
リサーチは一回やればそれで終わりというわけではなく、デザインを作っては壊していく作業を繰り返すことでよりデザインがブラッシュアップされると思います。また、日を空けて自分のデザインを見直すと、新たな気付きも得られます。
まとめ
デザインのリサーチをするうえで私が意識していることの紹介でした。
デザインのクオリティを上げるためにも他のデザイナーの方が作ったいいところはどんどん参考にしていきたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに!
WRITER : SMARTCAMP Designer 柿澤
EDITOR : SMARTCAMP Designer モリシゲ(@MorishigeYuta)