イベント事業本部_MISSION&MISSION STATEMENT策定について
スマートキャンプ デザイン戦略部の伊藤です。
今回は私が主に携わっているイベント事業本部のMISSION & MISSION STATEMENT(以下ミッション&ステートメントとする)の策定プロジェクトについてご紹介させていただきます。
01.なぜ事業部のミッション&ステートメントの策定に至ったか
イベント事業本部はスマートキャンプ内でBOXILEXPOとJAPAN LEADERS SUMMIT、その他イベントを主催している部署になります。
イベントコンセプトとミッションの間の存在として「サービスに出会う。カイゼンに向き合う。」という言葉がこれまでありましたが、事業部を取り巻く環境の変化と求められる役割またメンバーの変化などに伴い、改めて私たちがどんな事業部であるべきなのかを見直すためにも、今回ミッションを新たに策定し、そのミッションを補足するストーリーとしてステートメントも策定しました。 オンライン展とリアル展でイベントとしての特性や機能が変わるためそれぞれに対してステートメントを作ることにより補足するストーリーとしてイベントとズレが起こらないような設計としています。
ミッション&ステートメントの関係性はスマートキャンプの企業ミッション&ステートメントと体裁を合わせています。
02.どのように進行したのか
▼進行プロセス
今回の策定はメンバー全体の気持ちと事業部を取り巻く環境の変化と役割とのバランスを重要と考え以下のやり方で進行しました。
デザイン部は伴走者という立ち位置で関わる形を基本とし、事業部が主体となったミッション&ステートメントとなるように努めました。
03.実際の進行内容_ミッション
▼ミッション策定
1.メンバー全体でのワークを実施
事業部を4つほどのグループに分け、事前に準備した質問に対して回答してもらいながら、グループ内でディスカッションなどを行いました。
ミッション策定のヒアリングはもちろんですが、日々共に働いているメンバーの担当部署による考え方の違いや個人の感性などそれぞれの意見を可視化したり、それによりお互いを改めて知ることにもつながる時間になればと思い設計しました。
質問例)
イベント事業という手段をつかって、私たちはどんなふうに社会をよくしていけるでしょうか??
2.営業視点も加味するためポジショニングマップ作成
(競合優位性ではなく目指す方向性での作成)
事業である以上戦略も紐づいた形でのミッション&ステートメントであることが重要と考え営業部と目指す方向性の認識に齟齬がおきないようにポジショニングマップを作成しました。
3.リーダー層とのミッションワーディングmtg
2回の情報を持ってリーダー層とミッションを言葉に落としていくためのワーディングmtgを2度行いました。
提供価値と強みでどんな未来を目指していくのか、という観点に重きを置いて進行しました。
メンバーに出してもらった意見とポジショニングマップを参考に方向性とイベントの提供価値をすり合わせ
すり合わせた情報を前提として、デザイン部で準備した質問にいくつか答えてもらいワーディングにつながる要素を挙げていく
質問例)社会がイベントというものに期待することに対して将来的に私たちのイベントビジネスが社会に与えるポジティブな変化は何か?
全体の文言の方向性が決まったところでよりビジネスイベントのミッションらしい文言になるように議論
類義語などを準備し入れ替えながらよりイベント事業本部らしい言葉に修正しました。
4.全体への共有とアンケート
上記のmtgでのfixで、文言違いの2つのパターンを作成し、事業部定例にて共有、メンバーへのアンケートを実施し多数決で確定しました。
04.実際の進行内容_ステートメント
▼ステートメントの策定
1.メンバー全員への質問アンケート
ミッション策定の多数決アンケートに付随する形でオンライン展とリアル展でそれぞれどのような価値を提供していきたいかという質問に対してメンバー全員に答えてもらいました。
2.リーダー層とのステートメントワーディングmtg
ミッション時にメンバーに答えてもらった情報を、リーダー層とステートメント文に落としていくためのワークmtgを2回行いました。決定したミッションを主体として、オンライン展とリアル展で我々はどのような問題をどうやって解決し、どんな世界を作っていきたいのかという考え方で進行しました。
メンバーに答えてもらった質問の回答をグルーピングしていきステートメントに特に入れ込みたい要素を絞っていく
準備したFMTを使用し叩きとなるステートメント文を作成していく
スマートキャンプの企業ミッションを参考に文章を整える
企業のミッションともズレがなく、構成としても突飛な形にならないように調整をしました。
デザイン部で一旦持ち帰り文章として違和感がない形に整え、リーダー層へ確認
3.全体への共有
整えた文章を事業部定例にて共有し違和感がないか最終確認後に決定しました。
05.完成したミッション&ステートメント
先述の過程を経て、ミッション&ステートメントが完成しました。
“エモ”になりすぎない、ビジネスの指針としてなにかに迷った時にメンバーに思い出してもらえるような言葉として一旦着地できたのではないかと思います。
言葉を作っただけではなかなか浸透しないと思うので、今後しっかり働くミッション&ステートメントになってもらえるような浸透施策も考えていきます。
06.終わりに
今回のイベント事業部のミッション&ステートメントの策定は、私にとって大きな挑戦でした。イベント事業本部のメンバー、デザイン戦略部のメンバーの力を借りてなんとか完成することができて正直ホッとしています。
メンバーの意見もちゃんと入れ込むこと、未来に向けた指針になること、そして大前提としてビジネスであるというバランスは本当に難しいなと思いました。
同じようなプロジェクトで困っている方のヒントになれば幸いです。