デザイナーが推進する組織づくり
こんにちは。スマートキャンプデザイナーの中村です。
私たちはコーポレート直下のデザイン戦略部に所属しつつ、各事業部と密に連携し、各部署のミッションにデザイナーとして貢献できるよう、日々奮闘しています。ここ1~2年スマートキャンプが組織として大きくなるなかで、各事業部単位でも整理しなければいけない点が、次々と浮き彫りになってきました。
デザイン視点でいうと、例えば、デザインのトンマナやそれを伝えるための言語化、可視化ができておらず、属人化に近い状況で各々の解釈に頼ってしまっているところとか。そしてこれらの課題を解決すべく、少しずつですが各事業部でリブランディングプロジェクトの推進、またそれらを可視化して誰もが共通認識を持つための資料作りに取り組んでいます。
ベイジさん研修への参加
そんな課題を抱えていた私たちは、3月〜9月にウェブ制作会社のベイジさん主催の「戦略的ウェブ制作集中講座」に参加しました。toBプロダクトの戦略、設計や組織醸成など幅広い内容の講座になっていて、デザイナーからもっと事業、組織、ユーザーに貢献、提供できることはなにかを学びたいという思いからの参加でした。
「価値観」について
幅広いコンテンツの講座の中で私が特に感銘を受けたのは、「組織づくり編」の講座内で教示いただいた、「価値観」の大切さについてという内容でした。(ざっくり先にお伝えすると)会社、事業、プロダクトと様々な単位の組織が業務の中には存在しますが、それらを結ぶ最重要土台にあたるものは「価値観」になるということです。「価値観」という土台の上に、営業だったり採用、そのまた上に様々な手段、ツールが乗ってくる。というイメージです。
「価値観」が大事って言われなくてもわかるよ!って思うかもしれないですが、改めて説明を受けると、手段やツールに頼りがちになっていたかも、と気がつく方も多いのではないでしょうか。特にスマートキャンプはカルチャーをとても大事にしている風土があるので、この「価値観」の浸透、醸成は、組織が大きくなってきた今、より大切に考えていくべきことだと、講座を受けて実感しました。
「価値観」を浸透させるメリット
上記で「価値観」が大事とお伝えしましたが、なぜ大事なのか。ベイジさん講座内容を拝借しながら、メリットをいくつか記載します。
01.強固な組織文化の醸成
組織文化の基盤を形成し、社員間におけるコミュニケーションや協力関係を改善できる。結果、社員が一貫性のある行動を取れるようになり、外部のステーホルダーに対して、一丸となった組織の姿勢を伝えることができる。
02.採用
同じ価値観を共有する人材を引き寄せやすく、ミスマッチも起こしにくい。
03.ブランドイメージの向上
組織の評判が高まると、ブランドイメージを強化することができる。結果、長期的な顧客ロイヤリティを獲得しやすくなる。
「価値観」の浸透にデザイナーができること
私たちデザイナーが得意なことの1つは、「情報を整理して可視化すること」だと思います。誰かの脳内にある戦略やアイディアなど、言葉ではよく聞いているけど、実は聞いている人たちの中では「微妙に解釈が違っていた」「深く理解ができていなかった」ということは、実は業務の中で大小問わず、よくあることではないでしょうか。それを私たちの得意分野である、「情報を整理して可視化する」スキルを利用して、「価値観」の浸透に貢献し、社内の意識統一のスピードをあげていくことができると思います。
その中で今取り組んでいるリブランディングプロジェクトも、「価値観」浸透の戦略の1つになると思っています。可視化によって、各事業の経営層からメンバー1人ひとりの共通認識を揃え、「価値観」が浸透することで意識統一を促し、そして組織が強くなっていくと考えています。そして、プロダクト単位においてもブランディング、組織醸成のための「価値感」が浸透していくと、一体感のある強い組織(企業)となっていくはずです。
おわりに
私はまだまだ組織作りに関しての知見は未熟ではありますが、各事業部で培ったデザイナーのナレッジをシェアし合うことで、デザイン戦略室としてスマートキャンプの組織強化に貢献していきたいです。デザイナーの業務が拡大している今、同じような課題に取り組んでいる方に一緒に頑張ろう!と思ってもらえたら幸いです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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