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「いい人」なのに仕事がうまくいく人、うまくいかない人 ブレない生き方43

はじめに

「いい子の呪縛」「いい人のワナ」にハマっていませんか?

 昨今、「いい人をやめる」とか「目の前の問題から逃げる」といった、従来の日本人の美学からはずれる処世術が話題です。これは長い間常識だった価値観を見直す風潮の一端。
 そもそも「いい人」たらんとする日本人の素養の高さは、東日本大震災の際にも暴動を起こさず、世界的に賞賛の対象となりました。しかし、「人に迷惑をかけない」といった社会規範と、対人関係で常に「いい人」たらんとすることは、はたして同じでしょうか。
 公の秩序を守って迷惑をかけないことと、対人関係で自分よりも相手の都合や期待を優先してふるまう生き方は、似ているようでいて違います。そこを混同してしまうと、「いい人」人生は横並び意識の強い保守的で面白味のないものになります。対人関係で「いい人」であることは敵をつくらない全方位外交で生きることに等しく、もし誰からも嫌われない人がいるとしたらその人は他人の期待どおりに生きようとして、自分の人生を生きていないといわざるを得ません。だから、小さい頃から聞きわけのいい「いい子の呪縛」や、善人すぎてストレスを抱え込んで失敗しやすい「いい人のワナ」への問題提起が、今わき起こっているのです。
 一方、心理学の解釈では、フロイトに代表されるトラウマなどに注目した原因論でなく、トラウマを一切否定する目的論、つまり〝それをしないと決めたのはあなただ〟と認めることからスタートするアドラー心理学の考え方が注目の的。つまり、できない理由を過去の原因に遡(さかのぼ)ったところで一歩も前に進めず、迷ったり悩んだり緊張したりするのもすべては失敗したときのいいわけづくりにすぎないと自覚すれば、目の前の課題への取り組みもがらりと変わってくるのです。こうした従来とは違うスタンスを知ることで、人生は変えられる───そんなポテンシャルをもった生き方発想の転換を水先案内するのが、本書の狙いです。
 常識にとらわれない生き方を、1章で総論、2章で対自分、3章で対職場、4章で対友達知人を主とした相手、5章で対恋愛、6章で対家族、そして7章では逃げるのも選択肢、という7パートにわけてご紹介。本書が1人でも多くの人の問題解決の糸口となって、「変えられる人生は、捨てたもんじゃない♪」と前向きになれる手がかりになることを切に願って。

第1章 「いい人」から抜け出す勇気が、人生を変える


Change your life 助言:1 善人すぎて失敗した人の轍(てつ)を踏まない

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「いい人」に疲れた人は評価基準を他人から自分に転換するのが大事。

「いい人」には、いい意味とビミョーな意味が混在一筋縄では定義できないからこそ、厄介!

 まず最初に、「いい人」とはどんな人? 明確な定義はあるのでしょうか。広辞苑(岩波書店)によれば【好い人】は①善良な人。ときに、好人物。②情人、恋人。とあります。ストレートに考えれば、人に迷惑をかけたりケンカしたりせず、親切で人当たりのいい誠実な人が①のタイプで、「私のいい人」といったいい方をすれば②の恋人以上の愛しい相手を指す、というのが本来の意味です。しかし、女性が「彼、いい人なんだけど……」と男性をふる(逆もあり)ときの「いい人」は②の意味はなく、恋愛対象としてはゴメンナサイな男性のこと。つまり、「いい人」という言葉は、使う対象でビミョーに意味が変わる日本語の1つです。
 そもそも究極の「いい人」といえば、宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』(次ページ参照)が連想されます。〝アラユルコトヲジブンヲカンジョウニ入レズニ〟と自分のことはあと回しにして他者を思いやる「いい人」像が思い浮かぶのは、おそらく筆者だけではないでしょう。

「雨ニモマケズ」 作:宮沢賢治

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾(よく)ハナク
決シテ瞋(いか)ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱(かや)ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

 この有名な詩こそ、他者からの評価を気にすることなく、自ら信じる〈ブレない自分〉をきわめた、理想の「いい人」像の典型といえます。
 そして〝慾(よく)ハナク 決シテ瞋(いか)ラズ イツモシヅカニワラッテヰル〟というパートでは、利己的でも好戦的でもない穏やかさを示します。さらに、〝ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ〟という結びでは、他人の評価にブレない〈自己基準〉をもつ理想の「いい人」のありようを描写しているのです。
 つまり、「いい人」を突きつめると強い生き方になり、本来悪い意味では全くありません。
 ところが、これが「お人好し」に転んでしまうと「人を疑うことをせず信じやすくだまされやすい人」の意になるから要注意です。ちょうど「正直」という言葉が「バカ正直」や「愚直」になった瞬間、やや蔑(さげす)みの意味合いを帯びるのと似ています。渡る世間では往々にして、御しやすい善良なる対象をいじったり笑ったりする傾向が、現実問題としてあるのです。

善良すぎる〈いい人症候群〉のための、生き方発想転換のすすめ

 そんな世間的な逆風もあって、「いい人」にはとかく苦労尽きない受難の時代が今です。
 他人を出し抜く世知辛い社会では、「いい人」は得よりも損することが多く、人に利用されてしまったり、いいたいことがいえなかったりします。つらい気もちを我慢することを強いられ、怒りや自責の念で心身ともストレスに苛まれ、生きづらさを感じます。これが、いわゆる〈いい人症候群〉であり、現代人が陥りやすい病的現象につながります。
 逆風のなか、「いい人」でいることに疑問をもったり、「いい人」でい続ける自分に自信がもてなくなったりといったドロ沼に苦しむ人は予想以上に多く、昨今激増している新型うつにも関連していると見る向きもあるほどなのです。
 前出の『雨ニモマケズ』のような域に達しない大多数の「いい人」は、他人に認められるにはどうしたらいいかと考えすぎたり、愛されたい・認められたい・好かれたいと思いすぎ、右往左往し迷ってばかりです。
 子供の頃から親や教師に受けのよかった「いい子タイプ」から、優等生的に成長した「堅物タイプ」、優しさが弱さの裏返しと見られがちな「自信喪失タイプ」まで「いい人」にもいろいろなタイプがあり、ほかにも「人のいい人」「都合のいい人」「調子のいい人」など無個性で影の薄いタイプが多いのも、〈いい人症候群〉にハマって損しやすい人の傾向です。
 だからこそ、すべての「自分を変えたい人」「他人からの評価が気になってしかたがない人」「いい人でいることに疲れた人」は、次図のように評価基準を他人から自分に転換して、「普通にいい人」をめざすのがいい解決方法です。

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 そんな人生発想の転換こそが、社会の荒波を進むのに「いい人」すぎて失敗した人の轍を踏まないで済む、最初の一歩になるのです。


Change your life 助言:2 変化をおそれるただの「いい人」になっていないかを自問自答

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変化をおそれるより変化を楽しむ人になれ。

枠からはみ出さないのはいい子タイプの延長現状打破する人がビジネスでも成功する

 前項で触れた〈いい人症候群〉とは、周囲に期待されている自分を演じる一方で、本当の自分は別にいるはずと悩むものです。これに陥りやすいのは小さい頃から聞きわけがいい子とほめられて育った「いい子タイプ」で、親や教師の敷いた路線に乗ったまま成長すると常に周囲の評価を気にし「我慢で一生の食い扶持(ぶち)を守る」と考える社会人になりがちです。
 1つの会社に骨を埋める終身雇用が前提なら、それもアリでしょう。
 が、それが崩れた今、転職・独立から配置転換・新規事業まで新たな変化をただおそれるのではなく、積極的に楽しむチャレンジ精神を日頃から養い、能力を研ぎ澄ますことが今後ますます大事になります。枠からはみ出さず育った「いい子タイプ」は小さな安定にしがみつきますが、古いコートは捨てなければビジネスも好転しません。「変化をおそれる小さな自分になっていないか」を自問自答し、常に自身のバージョンアップを心がけたいものです。


Change your life 助言:3 従順な「いい人」から争いをおそれないブレない自分になる

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ケンカ上等の覚悟を胸に、不愉快意見には釘を刺す!ジャブの牽制球も忘れずに。

争いや衝突自体正しくないと避けるよりケンカ腰で意見を戦わせる方が健全!

「いい人」のなかには、嫌われることをおそれてケンカや揉め事を避けようと、自分の気もちを抑制したり考えを引っ込めてしまう人がいます。これもまた、周囲の人の顔色をうかがい、他人の評価ばかりを気にする〈いい人症候群〉によくある思考パターンの1つです。諍いや揉め事、衝突自体正しくないと考え、「嫌われたくないし、怒らせて関係をややこしくしたり場の空気を乱したくないから、自分さえ我慢すれば……」と引いてしまうわけです。
 このスタンスが心理学的な平和主義なのか、事なかれ主義というべきかは微妙なところ。
 しかし、いつもいつも争いを避けてばかりだと、相手とちゃんと向き合わず、争いの種を直視せず、問題点を曖昧にはぐらかすことが普通になります。と同時に、いつしか自分自身の素直な気もちがわからなくなる副作用も生み出します。それが限度を超えると、封印したストレスが怒りとなって自己嫌悪を助長し、心身にダメージを与えることもあります。
 ここで大事なのは、ケンカをおそれない覚悟をもつことと、過度の我慢は禁物という2点です。
 たとえば、戦争反対を唱える平和主義者ですら戦うことがあります。国や家族を守るために起こす平和のための戦争とは永遠のパラドックスですが、現実にはそれだけ看過できず、立ち向かわなくてはならないこともあるのです。
 身近な揉め事でもいつもつくり笑いで問題点をスルーしていては、事態がどんどん自分の望まない悪い方向に流されて行きかねません。そこでちゃんと釘を刺すこともして行かないと、あなたの真意も周囲に伝わらず、部下に対しても叱れない上司になってしまう公算大。さらに本来対等な関係のパートナーや友達にも苦言を呈することができなくなると、我慢だらけのストレス人生を送るハメになります。
 だからこそ、衝突をおそれぬ覚悟と嫌われる勇気をもって、不当で不愉快な問題にはちゃんというべきことはいうことです。その発言が保身のためでなく、相手や皆のための公明正大なものであればあるほど、周囲からも一目置かれる存在としてあなたの株も上がるのです。

敵対するより、適度なジャブで牽制するほうが一枚上手!

 金もちケンカせず、君子危うきに近寄らずというように、揉め事からは距離を置くのが賢い処世術のセオリー。その意味では、ケンカをして敵を増やすのは決してプラスではありません。そこでおすすめなのが、敵対関係に至らぬ程度の、ちょっと釘を刺す牽制球です。「その件には俺はこう思う」と微笑みながらもズバッと直言することが、周囲への意思表明やストレス発散にもなります。ケンカ腰にならずに釘を刺す──そんな牽制上手が一枚上手です。


Change your life 助言:4 完璧な「いい人」をちょっとだけ諦めるのも勇気

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完璧を義務と考えず、そこそこでいい!と思えば、ラクになれる。

100点満点でなくても、そこそこでいい自己犠牲が深刻なら、そう考えるべき!

「いい人」にもさまざまなタイプがあると触れましたが、「他者や周囲からの期待をプレッシャーに感じながらも、それに応えるしかない」と思い込んでしまう点は、どのタイプにも共通しているフシがあります。それはつまり、向上心が強く、自己研鑽(じこけんさん)のために頑張るということであって、決して悪いことではないように見えます。
 たとえば、「気もちが優しい」とか「心が広い」とか、自分がそうありたいと願ってきた「いい人」でいられて周囲からも好かれているなら、それは長年の努力や行動の賜物と認識することが重要でしょう。結果が出て、ますます頑張れるから、実に有益な循環です。
 しかし、それがある時点でつらい義務と感じるようになって問題化するようなら、話は別です。つまり、周囲の期待に応えることや自分のめざす目標を実現する対価として、疲労やストレス、感情の抑圧などの自己犠牲が自分自身を傷つけるほど深刻なものになるのなら、「何事も完璧にやろう」というパーフェクト主義を諦めることも重要です。
 たとえば、「常に完璧でなく、そこそこでもいい」とか、あるいは「四六時中、完全無欠でいるのは無理だから、自分がいい人でいたいときにいい人でいるようにしよう」と、少し自分に対する手綱を緩めるのです。
 よく、「いい人をやめる」というと、「えっ!悪い人になれということ?」と勘違いする人がいますが、そうではありません。完璧を求めるのをやめて「普通のいい人」になればいい、と少し肩の力を抜く、それだけでいいのです。

ほんの数%の勇気と覚悟をもてば、心がフッと軽くなる!

 おそらく、それは口でいうほど簡単なことではないでしょう。
 とくに、子供の頃から周囲の期待に応えることが習慣として身についている「いい人」には、常に100%をめざす完璧主義の人が多いもの。それだけに不完全を受け入れることは、かえって勇気のいることかもしれません。
 しかし「いい人を数%やめてみる」と考えるだけで、小さい頃からの「いい子の呪い」がハラリと解けて、突然、心がグッとラクに、自由になったりするから不思議です。
 いうなれば、「100%を諦める勇気」や「嫌われる覚悟」といったものをほんの1%でももつことは、追いつめられていた自分に救いの手を差し伸べること。すると、完璧主義の呪縛から解放され、強引で無理な要求に対して「無理!」などと「ノー」をいう勇気も芽生え、自分自身を守り、自らの生き方を取り戻すことにもつながるのです。


Change your life 助言:5 過去の出来事にとらわれずに、今ここに生きる

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未来は「今ここにいる自分」がつくるんだと楽観的であれ。

未来を決めるのは、今のあなた自身勇気欠乏症を払拭して、前を向け!

 ここまで見てきたように、「いい人」でいることは決して悪いことではありませんが、それが〈いい人症候群〉になると自分を見失って苦しむ点が大問題なのです。自分が要注意の〈いい人症候群〉に該当するかどうかは、次ページでそれぞれ自己チェックしてみてください。

あなたの〈いい人症候群〉度がわかる簡易チェックリスト~あなたは、いくつ当てはまりますか?~

□自分の気もちが正直わからない
□頼まれると断れず「いいよ」が口癖
□他人の目や評価が気になる
□本心が出せず我慢していることが多い
□思春期に反抗期がなかった
□ついつい頑張りすぎてしまう
□自己評価が低く自分に自信なし
□自分をほめてあげるなんて無理!

※当てはまる項目に印をつけてください。印のついた数が多いほど、〈いい人症候群〉リスクが高いといえます。

 そして本項で注目するのは、多くの「いい人」は将来を悲観する傾向が強いという点です。
 たとえば、日本を含めた7ヵ国の若者を対象に行った意識調査で、日本の若者はことさら将来に悲観的なことがわかります。非正規雇用や貧富の差の拡大や、少子高齢化による社会保障の不安定化などがあるとはいえ、日本の若者だけ悲観的すぎるのは、問題の原因探しを懸命にやりすぎて元気を失くしたのかもしれません。放置するより分析した方が有益とはいえ、問題点をあげつらっても事態は全く好転せず、視点を変えれば、過去や現在の問題点を将来のための努力を放棄するいいわけにしているようにも見えます。

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 精神科医のアルフレッド・アドラーは、従来のフロイトなどの唱える過去の体験という原因に影響を受けるとする原因論を否定し、〝遺伝もトラウマもあなたを支配していない。どんな過去であれ、未来は『今ここにいるあなた』がつくるのだ〟と指摘しています。つまり、どんな過去であれ、遡さかのぼっても始まらない。今現在ここで何をするかに楽観的に集中すれば、未来をよくするチャンスは誰にでもある。だからこそ過去の原因を理由に逃げるのではなく、逆にそれをバネにして高く跳べ! という発想の転換が有効なのです。


Change your life 助言:6 まず、あなたが自分自身のチアリーダーになる

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自画自賛する訓練で自分を好きになる!

ポジティブ心理学が提唱する手法!自分の長所を3つ書く秘密の日記を始めてみる

 日本人の脳は自分に厳しく批判的に働く傾向にあり、だからこそ日本の「いい人」の多くは、満足感を得るために他人の了承を必要としがち。しかし誰もほめてくれない状況に置かれたら、他力本願でなく自力で自分を盛り上げるしかありません。そこで毎日自分の長所を3つ書く「ほめ日記」を提唱するのが、90年代に登場したポジティブ心理学の考え方です。
 たとえば、「今日は体調不良だったが仕事をこなした。私は勤勉で、能力が高い」「玄関脇の植木鉢に朝、水をやった。私は草木を大切にし、気が利いて、優しい」というふうに、実践した行動と自分の長所も毎日書くようにします。その日記は誰にも見せない前提なので謙遜したり批判めいた書き方をする必要はなく、長所を書き連ねること。これを半月も続ければ、自分自身について肯定的な考えが生まれてきます。このほかにも、その日にあったいいことを3つ記録する「3行日記」を習慣にするのも、幸福度アップに有効なのです。


COLUMN1 [脱・いい人]のための!小さな行動実験チャレンジ

行動目標
伝書鳩にならず、職場と家以外に第3の居場所をもつ。

会社にいる時間が長くなると反比例して自分時間が少なくなり、家と会社を往復するだけの「ツマラナイ人」になりかねません。そこで今宵からでも人と会ったり街を歩いたり行きつけの店を開拓したりしてみましょう。居場所が増えれば、違う世界への視野も広がり、いろいろな刺激を糧に常に新しい自分にアップデートできます。

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