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note歴2カ月の都庁職員が、10年以上続くテックブログから「ブログ」を学ぶ

都庁の外に目を向ける。
民間企業の情報発信を参考にする。
そこで得たノウハウを活用し、このnoteをよりよいものにしていく。

先日、Yahoo! JAPAN Tech Blogの運営リーダーである山本さんに、ブログのいろはから、運営方針など、幅広くお話を伺いました。
私たちとってはまさに学びの場です。

このnoteは開設後2カ月弱、一方ヤフーさんは開設後約12年。
まだまだ駆け出しの私たちですが、事前に次世代通信推進課内で集めた20個近い質問を集約し、学びの場に臨みました。

1.打ち合わせの目的・経緯

打合せの目的は、このブログをよりよいものにしていくためのノウハウを得るためです。
課単独でのブログ発信は都庁内に前例がなく、ノウハウやヒントを得るためには、外に目線を向ける必要があります。
ブログを始めた中で、どんな体制で行うのがベストか、誰が書くのか、内容はどうすればよいか等々。素朴な疑問が多々ありました。他の自治体の方も共通の疑問をお持ちなのではと思います。

では一体どんな企業を参考にすればよいのか・・・
次世代通信課の業務は、5GやICTなどテックな部分を多く担っています。
そこで、自社の技術的な取り組みを紹介するテックブログを発信するヤフーさんに打ち合わせをお願いしました。

2.山本さんから学んだ多くのヒント

特に印象的だった内容について4点ご紹介します。

◆ブログの目的
・社内外のクリエイターをつなぐ、社員のモチベーションアップ、他。
・社員の「才能と情熱を解き放つ」という会社のコンセプトが根底にあり、記事を書いてくれた社員へのアフタフォローはしっかり行う。記事を書いてくれたことによる成果や周りからの感想などをフィードバックすることで、記事を書いてくれたことに報いる。
◆ブログの作成者
・業務の当事者が記事を書く。当事者に書いてもらうことで、より生身の声を届けることに注力。
・現場の若手社員から技術のプロフェッショナルであるベテランまで幅広い層が作成。
◆長く続けるために
・ブログを閉じないこと!
・昔は更新が少なかった時期もあるが、閉鎖しなかったから今がある。
◆注力すること
・読まれるブログとする。
・更新を止めない。
・読者が求めること、読者に求めることを認識した上で、記事の存在意義を見いだす。

他にも書ききれないほどありますが、秘密な面もありますのでこの辺で。

ブログを閉じないことが長く続けるコツ。いたってシンプルですが、難しいことだと思います。
今までブログを担って来た方へのリスペクトを持ち、今もなお新しい技術を届け続ける。
運営面のみならず、「届ける」という人の思いの部分でも学ぶことが多々ありました

実は私たちも、業務の当事者が主に記事を書いています。
業務に深く関わる職員の声を届けるためです。自信をもって今後も続けていきます!
目的や続けるコツなど、山本さんからいただいた多数のヒントをもとに、早速課内でも作戦を練りました。

読んでもらい、理解してもらう。そして発信し続ける。
一歩ずつ、このブログもアップデートしていきたいです。

3.2カ月経過して分かった「発信による副次的効果」

もともとは都民の皆様への発信することを目的としスタートしたこのブログ。
2カ月経過しわかったことがあります。

それは、書いた職員と、それに関わる周囲の職員のモチベーションアップにもつながるということ。都庁外へ向けた「発信」により生まれた、都庁内職員への副次的効果です。
モチベーションアップは、ヤフーさんのブログの目的でも言われていたことです。

4.行政の「外側」から学ぶ

「公務員はもっと外に出たほうがよい」

次世代通信推進課にいる民間企業出身の方がよく口にする言葉です。
なんとも耳が痛い・・・

noteに限って言うと、民間企業や他自治体も多様な発信をされており、非常に参考になります。民間企業には、想像力豊かなキャッチ―さやワクワクさがあり、他自治体の移住促進の記事は、まるでそこに訪れたかのような温かい気持ちにさせてくれます。

次世代通信推進課の取組をわかりやすく「届ける」「伝える」ためにも、より一層外に目を向け、そこで得たノウハウをこのnoteに活かしていきたいと思います。