【第4回イベントレポート】スマラボとやま会社見学ツアーが開催されました!
皆さん、こんにちは!
Smart lab TOYAMA 運営事務局です!
スマラボとやまでは、令和5年8月23日に会社見学ツアーを開催しました。ファシリテーターはスマラボとやまのコミュニティマネージャー尾藤(合同会社ハピオブ共同代表兼CWO)が務めました。
本イベントでは約10名の方にお集まりいただき、株式会社開進堂さまとハリタ金属株式会社さまの会社見学を行いました。当日の様子の一部をご紹介します。
イベントの内容
今回のイベントのタイムテーブルです。
イベントの目的
スマラボとやまでは、働き方改革を推し進めるべく、働き方改革に関心のある方々にお集まりいただき、企業間で交流を持ったり、セミナーなどで新しい知識を吸収しています。
イベントにおいて、いくつかの企業さまに「働き方改革事例」を紹介していただいたところ、参加者複数人から「実際に見てみたい」とのお声が上がり、今回の会社見学ツアーが実現しました。
会社見学1社目 株式会社開進堂
スマラボメンバーである耳浦弘志さんにツアーをアテンドしていただきました。事業紹介と質疑応答、社内見学の様子を写真とともにお届けします!
株式会社開進堂さまは地域に根差した、設立78年を迎える会社です。駅や大学、美術館の工事を手掛けています。富山県の電気設備工事業の中で売上高は上位に位置する開進堂。「圧倒的な2番手になりたい」と耳浦さんは語ります。しかし、経営理念に表れているように、利潤の追求はあくまでも社会奉仕の結実として。それよりも社員の方々の豊かな人間性と豊かな社会環境の創造を大切にされているそうです。
耳浦さんが転職して入社された7年前は、働き方改革とはほど遠い状態で、長時間労働が原因で退職した社員もいたそうです。
なんとかしないと、と感じた開進堂さまがまず目をつけたのは、経営理念の一つ目にもある「豊かな人間性の創造」。社員満足度の向上と人員確保を図られたり、ICT技術を積極的に活用することで労働生産性をアップさせたりと働き方改革を推進されました。他にも、健康経営・長時間労働の削減・休日数の増加・育児介護に関する支援・DXの推進など、工夫をこらし多角的に7年間にわたり働き方改革を行われています。
質疑応答
参加者「育児の問題は取り上げられやすいですが、介護の問題もとても大事であると考えています。これについて、何かお考えのことはありますか?」
耳浦さん「同じく、介護と仕事の両立の問題はとても重要であると感じます。DXの推進によって、在宅勤務で介護と両立されている方の雇用も実現しています。」
参加者の疑問や悩みに寄り添った質疑応答の時間となりました。
社内見学
熱中症対策の飲料。社員の方々は自由に飲むことができます。もちろん現場にもクーラーボックスに入れて持っていきます。
働き方改革に関する表彰も。
参加者の皆様からのご感想
・包み隠さず、リアルな7年間を聞けて、本当に勉強になりました。
・共感するところばかりで、耳浦さんとまたディスカッションの機会をいただけたら嬉しいです。
・私も反対勢力と闘いながら、社内で新しい制度を推し進めている立場です。励まされました。
・真似できそうな部分がいくつかありましたので、早速社内で検討したいと思います。
とのお声がありました。
会社見学2社目 ハリタ金属株式会社
スマラボメンバーである開発恭代さんにツアーのアテンドをしていただきました。事業紹介と質疑応答、社内見学の様子を写真とともにお届けします!
ハリタ金属株式会社さまは、高岡市に本社を構える製造業の会社です。
「世界に循環を、あなたと幸せを。」を理念とし、廃棄物ソリューション事業や廃棄物処理事業、リサイクル事業などを手掛けていらっしゃいます。
東京オリンピックのメダルはリサイクル材でつくられており、ハリタ金属さまも関わっておられたとのこと!びっくりですね。
JR東海さんと提携をして廃棄する新幹線から新しい新幹線をつくる『水平リサイクルプロジェクト』の構築で、安全性の担保が重要視される新幹線に取り入れたのはハリタ金属さまが世界初なのだそうです。
熱心に話を聞かれる参加者の方々
では、働き方改革の現状は?「有休取得率は昨年99.5%を達成。育児休業は女性5人、男性10人取得されています。働き方改革を始めた当初は残業が80時間を超える社員が何名もいました。しかし、現在では平均残業時間は13時間にまで減少しました。」年々働き方改革の成果が表れていることを、様々な観点から数字で示してくださいました。
また、2018年から副業を解禁したというハリタ金属さま。
「外部に出てスキルアップをして、それを会社にフィードバックして頂けることを狙いとしています。」社員のスキルアップのみならず収入の安定につながるという点で、ハリタ金属さまが副業に対し好意的な印象をお持ちであることが伝わってきました。
「有給取得は当たり前。育休から元通り復職できるのは当たり前。」様々な角度から社員の心理的安全性を確保する取り組みをされてきたハリタ金属さまだからこそ、この感覚を大切にしていらっしゃるのでしょう。
質疑応答
参加者「産休育休から復帰した後の仕事と育児の両立が大変だと思うのですが、そういった社員の方々へのフォローという面で会社として取り組まれていることはありますか?」
開発さん「産休育休明け、まるで浦島太郎みたい!って言われる方もいらっしゃいます。復帰には大きな不安がありますよね。復帰前からの面談、会社の改変後の制度や復帰後のポジションと仕事内容について話し合う機会が設けられています。」
とても正直にお話ししてくださる開発さんに、参加者の方々は興味深く様々な質問をされていました。
社内見学
スポットクーラーやミストなど社員の方々をいたわる工夫がなされた現場を実際に見学。
ハリタ金属さまの管理体制が整っていることを示す、家電リサイクル業務。
参加者の皆様からのご感想
・ 当社が目指すべき方向がわかりました。 社内に仲間を作るところから始めたいと思います。
・ インターンシップについて悩んでいたので、 まさか実際に見せていただけるとは思わず大変ありがたかったです。特に参加者が成長したことを自分で見られるようにする部分は目から鱗でした。
・グーグルレンズ導入の理由が「使ってみたい」という社員の声から始まったと言うところが印象に残りました。 社員一人ひとりの思いや、「やりたい」と言う気持ちを大切にされており、なおかつ意見を吸い上げる仕組みになっているところ、真似していきたいと思います。
・ 「女性にやさしい職場は男性にも優しい」 その通りだなと思います。 お取り組みは取材記事なので拝見していたのですが、 実際に自分の目で見ると腹落ち度が違いますね。行ってよかったです。
とのお声がありました。
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