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賃貸 VS 持ち家 -前編-
渋谷区の不動産屋【スマートプロパティーズ】代表の渡邉と申します。
会社名は長いので『スマプロ』と覚えてください!
さて、今回は永遠の議論テーマのひとつである【賃貸VS持ち家】について考えていきたいと思います。こちらについて現役不動産会社社長であり、YouTube登録者数は52万人以上を誇る不動産Gメン滝島さんと、住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営する株式会社MFSのCOO塩澤さんの対談を参考に深堀りしていきたいと思います。
資産性とリスクのバランスを探る
賃貸派の視点:フレキシビリティとリスク回避
滝島さんは「持ち家を購入するのは超高級プラモデルを買うようなもの」とユニークに例え、現時点では賃貸を選択しています。その背景には、自由なライフスタイルを重視する姿勢と、経済的なリスクを最小化したいという意図があります。賃貸を選ぶ理由として、以下のようなポイントを挙げています。
1.フレキシビリティ
滝島さんは「飽きたら引っ越したい」というライフスタイルを楽しみたいと考えています。住む場所に縛られることなく、仕事やライフステージの変化に柔軟に対応できる賃貸のメリットを強調しています。特に仕事や家庭の状況が変わりやすい若い世代にとって、賃貸のフレキシビリティは魅力的です。
2.リスクの最小化
持ち家を所有すると、修繕費や住宅ローンといった固定費が発生し、経済的な負担が大きくなる可能性があります。一方で、賃貸ではこれらのリスクが低減され、設備の故障などにも対応する必要がありません。特に不測の事態に備えたいと考える人にとって、賃貸は安定的な選択肢といえます。
3.資産運用の自由度
住宅ローンを組むと、個人信用枠が埋まり、将来的な投資案件への資金調達が制限されることがあります。滝島さんは現在、資産を増やすことを最優先としており、投資機会を最大限に生かせる状況を維持するために、賃貸を選んでいると述べています。
持ち家派の視点:インフレ時代の資産性
一方で塩澤さんは、持ち家を「資産形成の手段」として評価しています。その背景には、現在のインフレ経済の影響があります。インフレが進む状況下で、持ち家には以下のようなメリットがあると指摘します。
1.インフレの追い風
「インフレ下では現金の価値が下がるため、値上がりする資産に移し替えることが重要」と塩澤さんは述べています。不動産はその代表的な資産であり、将来的なキャピタルゲイン(売却益)を期待できるとしています。現金を銀行に預けるだけでは、インフレによって実質的な価値が目減りしてしまうため、持ち家のような実物資産に移行することで資産を守る手段となると強調しました。
2.低金利住宅ローンの活用
塩澤さんは、現在の低金利環境を利用した住宅ローンのメリットを指摘しています。「住宅ローンの金利は0.3%前後で、投資用ローンに比べて圧倒的に低い。これを活用しない手はない」と述べています。特に、長期的な視点で資産形成を考える際に、低金利は非常に有利な条件となります。
3.エリア選びの重要性
日本の不動産市場は地域によって大きく異なる点にも注意が必要です。特に東京や大阪などの都心部では価格が上昇傾向にある一方、地方や都市周辺部では価格が下落する例もあります。「物件の立地やエリアの選定が資産形成の成否を分ける」と塩澤さんは指摘します。
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