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短期プライムレートってなに?
渋谷区の不動産屋【スマートプロパティーズ】代表の渡邉と申します。
会社名は長いので『スマプロ』と覚えてください!
さて、今回は【短期プライムレート】について金融知識ゼロの方にも理解いただける内容で解説させていただきます。
これは、銀行が企業にお金を貸すときに使う特別な金利のことで、1年未満の短い期間でお金を貸す際に適用されます。この金利は、住宅ローンにも深く関わっているので、ぜひ今回のコラムを通じて日頃から関心をお寄せいただけたらと思います。
短期プライムレートとは?
銀行は企業にお金を貸す際、その企業の信用度や返済能力を評価します。信用度の高い企業には、特に低い金利でお金を貸すことがあります。このときの金利を「短期プライムレート」と呼びます。「短期」というのは、1年未満の期間を指し、「プライムレート」は「最も良い金利」という意味です。
簡単にいうと、業績が良くリッチな企業へ❝忖度❞しているということですかね(笑)
短期プライムレートの決まり方
この金利は、銀行同士がお金を貸し借りする際の金利や、日本銀行(日銀)が決める政策金利などを参考にして、各銀行が独自に設定します。例えば、日銀が金利を上げると、銀行もそれに合わせて短期プライムレートを引き上げることがあります。
事実、1月27日の日銀の政策金利の利上げをうけ、メガバンク4行は短期プライムレートの0.25%引き上げを発表しました。
住宅ローンとの関係
では、この短期プライムレートが私たちの住宅ローンとどう関係しているのでしょうか?実は、住宅ローンの変動金利は、この短期プライムレートに連動しています。具体的には、銀行は短期プライムレートに約1%を上乗せした金利を「店頭金利」として設定しています。そして、実際に私たちが適用される金利は、この店頭金利から銀行が提供する「優遇金利」を差し引いたものになります。
店頭金利と優遇金利とは?
「店頭金利」は、銀行が公式に発表している基本の金利のことです。一方、「優遇金利」は、各銀行が競争力を高めるために提供する割引のようなもので、借りる人の信用状況や取引内容によって異なります。例えば、店頭金利が2.5%で、優遇金利として1.5%の引き下げが適用される場合、実際の適用金利は1.0%となります。
金利変動の影響
短期プライムレートが上がると、店頭金利も上がり、それに伴って私たちの住宅ローンの金利も上昇する可能性があります。逆に、短期プライムレートが下がれば、住宅ローンの金利も下がることが期待できます。そのため、変動金利型の住宅ローンを利用している場合は、短期プライムレートの動向に注意を払うことが大切です。
固定金利との違い
住宅ローンには、変動金利型と固定金利型があります。変動金利型は、先ほど説明したように、短期プライムレートに連動して金利が変わります。一方、固定金利型は、借り入れ時に決めた金利が返済期間中ずっと変わらないタイプです。固定金利は、主に「長期プライムレート」という、1年以上の期間で適用される金利に影響を受けます。
金利選択のポイント
変動金利型は、金利が低いときにはメリットがありますが、将来的に金利が上昇すると返済額が増えるリスクがあります。固定金利型は、金利が上昇しても返済額は変わりませんが、変動金利型よりも初めの金利が高めに設定されていることが多いです。自分のライフプランやリスク許容度に応じて、どちらの金利タイプが適しているかを検討することが重要です。
まとめ
短期プライムレートは、銀行が企業に短期間お金を貸すときの基準となる金利で、私たちの住宅ローンの変動金利にも影響を与えます。変動金利型の住宅ローンを利用する際は、この金利の動向に注目し、自分の返済計画にどのような影響があるかを考えることが大切です。また、固定金利型との違いを理解し、自分に合った金利タイプを選ぶことで、将来のリスクを適切に管理することができます。
金利の仕組みは少し複雑に感じるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえることで、より安心して住宅ローンを利用することができると思います。
今後もこのように住宅ローンや不動産購入に関わる複雑な問題を、金融/不動産知識ゼロの方にもわかりやすく解説していきますので、フォローいただき次回の投稿をお待ちいただけると幸いです。