富良野の思い出
私が初めて富良野に行ったのは 1987年の夏21歳だったと思う。
ドラマ「北の国から」で黒板五郎さんの奥様が富良野のラベンダー畑にいらっしゃったシーンで一躍有名になったと記憶している。
そして私もそのラベンダーに憧れて 20歳の夏 友人と初めて北海道を訪問した。当時は冒頭のようなカラフルな畑ではなく、ラベンダーだけだった。その時の写真はもう無いが今となっては取っておけばよかったと少し後悔している。
初めての北海道は 札幌→富良野→日高→札幌 3泊4日だった。
飛行機と宿だけを予約して移動はJRとバス、タクシーそして、原付バイクを借りて移動した。
富良野では、三角屋根の旧富良野プリンスに宿泊し、 日高ケンタッキーファーム(今は閉園してしまっているとネットの記事で読み残念である)で乗馬体験等をし、最後は札幌京王プラザホテルに宿泊した。
その時に一緒に行った友人とは今は年賀状だけのやりとりとなっている。年々の一言メッセージが自分たちの年齢を感じさせるものとなり、彼女にとっても初めてだった北海道はもう遠い日となっている。
その後、2回目に富良野に行ったのは 母との旅行だった。
1999年、33歳になっていた。再びラベンダーの頃 空港は旭川を利用し、1泊目は富良野のホテルベルヒルズに宿泊、2泊目は新しくなった富良野プリンスホテルだった。ノロッコ号にも乗車した。この時も飛行機、宿、ノロッコ号のみを予約し、他は自分たちでバス・タクシー等で移動した。
その時には ファーム富田さんは すっかり大きくなられて観光バスが駐車場いっぱいに停まる有名なファームになっていた。
母とは 北の国からのロケにもなった家にも行った。
母親はそれ以降も北海道が気にいってしまい、友人達と函館、釧路等その都度違うところを周り、ついには流氷まで見てきた、という少々羨ましいところもある。母は存命ではあるが、私と再び富良野に行くことは無いように思う。
3度目は2012年7月、自分は45歳、結婚4年目で夫と訪問した。それは旅行会社のツアーであり、3泊4日お花畑を巡る旅であったため、富良野市内だけでも数カ所のラベンダー畑を周った。
どこを訪れてもため息がでる、また深呼吸をしたくなる風景であった。
ファーム富田さんももちろん訪問した。
ファーム富田さんは更に大きくなっていた印象だった。
富良野は盆地、道内でも夏は暑いとされていて、3回目の富良野が一番暑かったと思う。富良野メロンやラベンダーソフトクリームをいただいた。
そして何枚撮っても取り飽きない風景
カラフルな畑
毎年この時期になると 富良野を思い出し写真ばかりを眺めてしまう。
54歳の今、自分の残りの人生の時間も減りつつあると自覚している。そろそろもう一度 夫と訪問してみたいところではあるが、次に行けるのはいつだろうかと毎年この季節になると思う。
誰もが自由に旅することができる日が
少しでも早く来ることを祈りつつ。