武尊vs.天心 決まったぞー
え?やれるんだ?
六年?くらい揉め続けて、ようやく収まるところにおさまった。よかったねー
ルールはほぼRISEルール、判定基準は不明確だけど、基準をはっきり示したいらしい。体重は58で、珍しく戻し幅が決まってる。当日は62キロ。
天心が引退するからこそ決まった試合とも言える。武尊はかなり譲歩したルール。
RISEの足捕りからの一撃が合法というのは、武尊にはかなりキツいハズ。
武尊は突きも強い選手ではあるが、基本的に蹴りの選手。特に前足の蹴りは多彩で、後ろ足を寄せて、流れるように左内下段や左中段蹴りに繋がる。
武尊は相手にスタスタと歩み寄り、前蹴りや前蹴りの虚実で圧力をかけて、相手を四隅に追い込む。相手が下がらなければ、相手の前足や中段を蹴り、相手が圧力をかけてくれば、武尊は突きで応じる。
これちょっと対天心には厳しいかもしれない。
武尊がガンガン蹴れるのも、相手に掴まれないルールの保護がある面が大きい。
天心は、内下段や中段への前蹴りなどは、基本的に掴む。掴んで崩して連打に繋げる動きが多い。
天心は右前の構えなので、左前の選手から内側を蹴られる事に慣れている。特に前蹴りには、一瞬止めて、相手の足が地に着く前に連打に入れる。
前蹴りで相手を動かしたい武尊にはかなりキツいのではないか。
更に悪い事に、天心は右の順突きが非常に上手い。武尊が前足で下段や前蹴りを蹴る為に、後ろ足を寄せるが、ここに合わせて右順突きを入れる能力がある。もちろん全て成功させるわけにもいかないが、武尊の蹴りの何割かは突きで潰せるとなると、武尊の圧力が上手くかからない。
天心には圧力はかかりにくい、横の動きも激しいから。ロッタンの圧力をいなしきれなかったのは、ロッタンは天心の左右の動きを邪魔する為に、腕への回し蹴りをかなりキツく打ち込んだせい。
武尊は蹴る機を捉える能力が高いが、蹴りの押し込みはムエタイ戦士たちとは比べられないほど軽い。天心は比較的自由に左右に動ける。
蹴りで優位に立ち、リングを切り、四隅に追い込み、これでようやく天心を削る事ができる。追い込んで突きの勝負に持ち込んでも、武尊の突きでは天心の避け勘は崩せない。
実力にそれほど差があるとは思わないが、武尊にとって天心は相性が悪すぎる。
武尊が天心よりも優位なのは、武尊は天心のことだけを考えて備える事が出来ることと、天心がボクシングにかぶれている事だ。
天心は引退まで試合数を区切り、恐らくボクシングマッチも内定されてたのだろう。ボクシングマッチも多いが、キックの試合ですら、ボクシングの影響が濃い。
派手で多彩な蹴りは息を潜め、ボクシングの芸術的な技術を格下相手に披露している。ボクシングばかり頭にあるのだろう。
他方武尊は、やれるか否かもわからないうちから、天心を見据えていた。ルールもRISEかK-1になるのだから、そこを想定して練習を重ねる事が出来る。
天心はボクシングに偏った結果、突きをしやすい立ち幅を取る事が増えた。
天心は蹴りを脛で受けたりしない。腕で受けるか、外すか掴んで崩す。武尊が勝つなら蹴りがカギになるハズ。拳は天心の方が圧倒的に上手い。
武尊が勝つには、外せない機を捉えた上で、天心が蹴りを捕る裏をかく、捕りにくい位置を蹴る、捕った後の動きにつけ込む。この三つだろう。
天心が相手の中段蹴りを捕る際、左前腕で受けて、右手で足首を掬う。武尊が三日月で蹴れば、左前腕で受けるのは非常に難しくなる。
あるいは天心の右脚を、武尊が外側から左の下段を入れる。モモを狙えば天心は蹴りを捕れるが、武尊が腓を狙えば手が届かないので捕りにくい。
天心が脚をとり、一瞬だけ保持して腹への連打に繋げる時、片足立ちのまま武尊が打ち合いに巻き込む。武尊は耐久力が高いが、流石にここで打ち合うと天心がかなり有利なので、天心に足捕りへ抵抗感を抱かせる以上の効果はないだろう。
前足への外からの下段は、天心にはかなり有効であると思う。天心はボクシングに偏り、立ち幅が広く、このところボクシング技術を中心に磨いている。引退前の試合のいくつかは、ボクシングを参考にしたルールで戦っている。
ボクシングは天心の蹴りを脛で受ける動きの少なさに拍車をかけるだろう。武尊の弾くような早い前足の下段が、みるみる効くのではないか。
天心を崩すには蹴り、特に下段。
武尊に勝って欲しーなー😭
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