斎藤裕vs.朝倉未来2

斎藤はどう書くのが正解なんだよ。なんもわからん。

二人は再戦。

予想は未来の判定勝ち。

斎藤は前戦では、小さな踏み込みを繰り返し、未来の前手を抑えた。未来の背中側に回り込むか、未来の内側に立っても蹴り足を捕って寝かせた。

未来にとって前戦の誤算は、斎藤が細かく踏み込んでくる事であったと思う。

前手を制するのは喧嘩四つなら当たり前であり、未来は制されても動揺はなかった。未来が失敗を繰り返したのは、未来の右鉤打ちが合わなくなったせい。

未来は体を反って右を合わせるのが上手いが、斎藤はこれを徹底して失敗させた。

未来が体を反らせて相手の突きを外すと、相手はそれを追う為に、上体を前傾させる。未来はこの前傾して崩れた相手に右を当てるのが、とても上手い。

未来は喧嘩四つの定石とは少し変わって、相手の内側によく立つ。これは反り身からの右に自信があり、相手の逆突きを誘っているから。

斎藤は未来の背中側を易々と取り、その上で更にもう一歩小さく踏み込む。大きく踏み込むと隙が生まれ、結局未来の右鉤打ちが合う。小さく踏み込んで小さく当てて未来の調子を崩した。

未来は試合中に反り身からの合わせを早い段階で中止して、頭を下げてから右を合わせる方に方針を変えた。

これでも右は当たるのだが、懐の深さは半ば殺される事になる。立ち技で殆ど差はつかなかったが、普段なら取られない機で未来は両足を掬われてしまった。

再戦であるから、お互いにこれが頭にあるはず。

斎藤は恐らく、組みを見せて打撃の組み合わせをしつこく行うのではないか。両手刈りから右の鉤打ち、四つ組から腹打ちあたりが軸になるのでは。

判定がマストラウンドなら逆であってもおかしくなかったし、かなりの僅差だった。未来が背中をつけた結果、斎藤の勝ちに繋がった。これに対策を打たれたら、当然組みには反応が良い。組みに反応を割く分、打撃に穴が出やすい。

未来はやはり立ち技で行きたいだろう。自分から試合作るために、出入り使って右の刻み突きを増やしたい。

斎藤は未来の背中側をとるし、未来も相手の内側を取る。未来が得意にする蹴りは、ある程度斎藤の調子を崩さないと当たらない。前回は左の下段以外は空回りしていた。萩原戦でしつこく外無双仕掛けてたが、斎藤は寝たら未来よりかなり上手なので、背中をつける以上の展開はむしろ危険。

未来の外側を取る斎藤に、未来が右刻み突きを当て、刻み突きをきっかけにして斎藤の踏み込みを邪魔したいのではないか。

試合展開予想は、お互いに運足を使ってリングを動き回り、前手の差し合いになる。斎藤は喧嘩四つに慣れているので、未来の懐の深さは早々に殺してく。未来は近くを取られたら前回のような打撃ではなく、組みを仕掛けていく。だがあまり未来の組みがしつこいと、斎藤に巻き返されるし、持久力も使ってしまう。斎藤も前回ほど組み技の機会は無いので、殆どの時間は立ち技の攻防になるだろう。

斎藤は近くなると左右の振り打ちを使いがちだが、未来の頭は遠いので、腹に当てたくなる。未来は逆に、腹や脚なら蹴りたいのであって、殴るなら頭だろう。

どっちも少し効かされる低度では顔色変えないし、印象の差で未来が取るんじゃないのかな。

判定でみっくんかな。

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