井上直樹vs.扇久保博正
扇久保の下の名前、漢字わかんなくてググってしまった。
RIZINのトーナメント。普段はRIZINをあんまり観ない私だけど年末は気になっちゃう。
扇久保判定勝ちで。
井上はサイズも大きいし良く頭が動くけど、後ろ脚の位置は見かけほど動いてない。これは左刻み突きを失敗しても、相手の反撃をもらわない為。
井上は左の下段も流れるように打ち、蹴った後足を下ろす位置を変えて、横に回る事もある。
井上は相手の打撃を運足と頭の動きで外し、不利ならすぐに左右に回って仕切り直す。
組み合う中で背中を取り、一本に繋げる能力も高い。一つ一つ守りを超えていくというより、僅かな隙を見つけて極めきる力が高い。
扇久保はどっしりと構え、左の蹴りが多彩。上中下どこでも蹴れるし、後ろ足を動かさないまま蹴る事もできる。
左右の突きは共に真っ直ぐは殆どなく、小さく鉤打ちを打ち込んだり、腕を伸ばし切るような形で振る事も多い。これは相手の腕の守りを迂回して打ち込む為。
扇久保は腕を上げて相手の打撃を受け、二つ目三つ目に相打ちを仕掛けるような反撃の仕方をする。打ち合いに巻き込み、下がったら高い蹴りに繋げる。
打ち合いに誘い出して組みに持ち込む事も多く、打投極を何度も回す能力が高い。
いきなり組み付く事は殆どなく、打撃を餌にして機会を作り、胴組みや朽木倒しを仕掛ける。
朽木倒しや胴組みのあと、その組み方に固執せず、相手を揺すってから投げやすい最適な組みに以降する。
扇久保は投げたら一本よりも、相手に逆転の機を作らせない為に、上を取り続ける事を選ぶ。しつこく上の位置を守り続け、一気に一本に進むのではなく、一つ一つ手順を踏む。
井上は立ち技で判定勝ちを狙うのでは無いかな。
左を突き、脚を蹴り、リングを左右に回って3R過ごしたい。特に脚をしつこく蹴るだろう。扇久保の組みはかなり強力だから、結果的に組みの局面にはなっで自分からは行きたくない。何より動き回らないと井上の守りは機能しないので、組んで消耗する事はともかく避けたい。井上は扇久保よりも真っ直ぐが上手く、突き放し続けて一方的に打ちのめしたい。
扇久保は組みを仕掛けた上で判定を狙うのではないか。
井上は寝技もかなり強いが、扇久保の上を取り続ける能力は一枚上手だ。そしてこの日はトーナメント、井上は組みで劣勢になる事を、非常に嫌がる。勝てたとしても消耗が激しいから。井上の刻み突きをきっかけに、扇久保は左右の鉤打ちを振り、組みの展開をしつこくしつこく仕掛けたい。寝かしきれなくても、削り続ければ後半に扇久保がグッと有利になる。
いやこれ扇久保勝っちゃうんじゃないの。
展開予想は、最初は井上が扇久保の脚を削りまくって、出足を鈍らせようとする。扇久保は脛で受けたり、受け流して損耗を最小限にする。
井上は後ろ脚を軸に左の刻み突きを繰り返す。後ろ脚が軸だと、相手の受け返しを素早く外す事ができるが、相手が二歩三歩と追ってくると、運足ではなく頭を動かして対処せざるを得ない。どうしても脚引きつけてからだと平衡感を乱されやすい。扇久保は長い鉤打ち繰り返したあと、蹴りに繋げる事が多い。井上はまともにもらわない為に、余り頭を動かせない。
井上の立ち幅を調整して相手との距離を作る動きは、蹴り足のうるさい扇久保には組みしやすい相手である。後ろ足が動かないと、腹も動かないので、中段への早い蹴りが当たりやすい。
扇久保が井上の左にビビって踏み込みが鈍ればかなり厳しい。井上は前足を相手の近くに置くので、もしかすると扇久保はここを蹴って試合を作る安全策を選ぶかもしれない。これだと蹴りが空回りし続けて、扇久保は無難に判定負けする。
だが結局扇久保はどこかで組み付くために、打撃で勝負しなければいけない。最後のチャンスなのも本人は自覚しているのだから、流石にいくんじゃないかな。
扇久保判定勝ちで。ワンマッチなら全然違うと思うけどね。
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