デレク・ブランソンvs.ジャレッド・キャノニア予想
二人には悪いけど、絶対試合中どっちがどっちかわかんなくなると思う。
デレク・ブランソン対ジャレッド・キャノニア
ブランソンの判定勝ちで。
ブランソンのおさらい
構え:最初は腕は高く、右前に構える。立ち幅は狭め。
入り前の崩し:前手で相手の手を外から触り、警戒させて内からの右刻み突きを見せることもある。相手の前足へ軽い左右の下段蹴りで触る事も多い。頭を低くし、組みを匂わせて動かす事も多い。
入り方:崩しを入れて左中段蹴りへ繋げ、入ればすぐ回避。手先からの逆突きを、相手の外を取りながら打ち込み、当てたら離脱。基本的に相手が下がらなければ一撃離脱。
入ってから:逆蹴りや逆突きが入っても、相手が下がらなければ押して離脱する。入り続けての攻防は嫌がる。相手が前進をブランソンに被せれば、腰へ組みを仕掛けるか、四つ組みに持ち込む。
入られたら:体を反らして下がるか、頭を相手の外へ低く置いて組むか離脱。間に合わなければ丸まってしのぐ。応じようという気はほぼない。
組み:頭を下げたら、すぐに脇を掬って腰へ組む。金網に押し込めば、両足を掬って投げる。打撃を誘って組みを仕掛けることが多い。四つ組みからは無理に寝かさず、膝で腹を削る。
キャノニアあれこれ
構え:両手をこめかみのあたりまであげ、立ち幅はさほど広くない。左右どちらにも構えるが、普通は左前に構える。
入り前の崩し:頭を動かして様子を見て、相手の反応の薄いところを探す。相手の外側へ頭を置く事が多いが、相手にあえて相四つから順突きを見せる事もおおい。相手の前足へは外から蹴り、内からの下段は少なめ。
入り方:外からの下段と、前手の順突き。殆どが右へ繋げるための布石。
入ってから:右を外から当てるか、正面から打ち込む。そのあとは丸まるか距離を切って反撃を凌ぎ、仕切り直す。
入られると:右左かかわらず、相手の前進に前手の鉤突きを合わせようとする事が非常に多い。成功率は高くない。左前であれば、相手の順突きを前手で手繰るように払って右を被せる、右側に頭を動かして戻り際に逆突き。低く来れば、掬い上げるような上げ突きで相手をかち上げようとする。相手の前進に合わせて打撃をあてる種類が豊富。
組み:殆ど突き放して右を狙うばかりで、積極的に寝かすつもりはほぼない。
ブランソンのしたそうな事
ブランソンは当てて離れるか、当てて組むかをひたすら繰り返す。お互いに言える事だが、相手の土俵に乗りようがない。
キャノニアはブランソンが煽れば待ってくれるので、右の当たらない位置を探して空振りを誘いたい。
蹴りで削って突きを打ち、合わせにきたところにさらに組みを合わせて寝かせ、上を取って優位を守りたい。
キャノニアの考えてそうな事
ブランソンがコツコツと蹴って機を探してくるが、結局どこかで組みにくる。ここで右を合わせて試合を決めたい。
左の逆突きは避けても頭の位置が悪いので、後の先を狙うのは難しい。対の先で当てるために、左右に構え直して距離を乱し、刻み突きを見せて前足に強く下段を蹴り込んで、ブランソンの前進と失敗を誘う。
キャノニアは後半も倒せる決定力を残せるので、判定よりもKO優先で試合を作りたい。
展開予想
恐らくブランソン優位に試合は進むと思う。キャノニアは左を合わせる能力は低いので、ブランソンが安心して頭を置ける場所がハッキリ存在する。
ブランソンがそこに居着けばキャノニアが合わせる可能性も高くなるが、ブランソンは低い位置かつ左右のどちらにも頭を置く。キャノニアが合わせるのは序盤では難しい。
キャノニアがブランソンの足を削り、頭の動きを制限できれば合わせられるが、元々ブランソンの立ち幅は狭いので、足を早い段階で削るのは難しい。
ブランソンが頭を低く置けば、そこから組み付いてもキャノニアが寝かされる確率は低い。持久力を失った後半に寝かされるか、走るように押し込まれて、体勢を崩したところで背中に回られるくらいだろう。
一発当てたいキャノニアが空回りして、ブランソンの判定勝ちで。
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