堀口対ペティス戦の予想
12/3に堀口恭司対セルジオペティスの試合が決まってるらしい。
ベラトールさまさまですわ。
オッズは堀口有利。私も賭けるなら堀口。
じゃあ勝敗は?というと、かなり厳しいのではないかな。
ペティスはボクシングと柔術を得意とするも、軽いけど高い蹴りも使える。穴がない。
ペティスは半身を取ることも多いが、慣れたら上体を正面に向け、狭い歩幅で対峙する。ガードは高く、脇を開けて顔の横へ構える。
ペティスのこの構えは、相手の真っ直ぐを誘い、自分のジャブを当てる為の構えであると思う。
構えを中央に絞ると、打たれる箇所は減るが、相手が左右に回って攻防を仕掛けてくる事になる。
左右に回られるとジャブは当て難くなるので、ペティスは多少の危険を受け入れても、相手を自分の正面に誘導している。
上体を正面に向けると、パリングできる範囲が広くなるが、そのまま真っ直ぐ系のパンチが通り易くなる。
パリングは手のひらで受ける形になるので、手の甲側のパンチはどうしても払い難くなる。
堀口は出入りを使って試合を支配し、虚実によって相手を崩し、そこに大きな打撃を放り込む。
相手の隙を作る虚実を、堀口は5~6通りくらい持ってる。打つフリ、飛び込むフリ、色々と。
これに如何に対応するべきかは、もうわかりきってる。小さく反応する事。それができれば苦労はないけど、ともかく必要なのだから仕方ない。
堀口の虚に煽られて隙を作ってしまうのは、「間違えた!」と思って反応を抑えようとするから裏をかかれる。慌てずに二つ三つと防御行動を重ねれば、虚の後に飛んでくる実にも対応できる。
ペティスはこれができるか?私の予想ではできる。
立技の多くを、ペティスはギリギリで避けようとする。堀口の虚も、ギリギリで避けようとするだろう。
虚実に落ち着いて対応し、その上で出入りも潰せる能力がある。
ペティスはある程度距離を把握したら、ゆっくり圧力をかけ、相手に金網を背負わせる。
そして、レスラーの飛び込みを、ジャブで潰す正確性がある。
堀口攻略には、虚実と出入りの攻略がいる。
虚実に対応して超遠距離を通り抜け、圧力をかけて出を潰し、ジャブの正確性で入りまで抑える。
堀口からすれば、非常に難しい試合になると思う。
ペティスはジャブの当たる中距離を維持したいと思うので、序盤は堀口の打撃も当たるはず。
序盤でどれだけポイントを引き離せるかが鍵になるような、僅差の勝負になるのではないかな。
ペティスの歩幅は狭く、堀口の下段への対処もすぐに行えるはず。立ち技だけで言えば、殆ど初めて堀口が劣勢に立つ相手。
ラウンドの展開予想までしておく。
1Rは堀口が取る。様子を見たいペティスに、どんどん堀口が出入りを見せてペティスは防戦一方になる。堀口がKOするならここだけじゃないかな。
2Rはわからない。後から考えれば、ここが勝敗の分かれ目だったね、と言われるのではないか。堀口の速さにペティスがどの程度慣れるかで分かれる。
3Rはペティスが取る。堀口の出入りをジャブと前進でグイグイと邪魔して、堀口はやり難く感じながらコツコツと立ちで削られてしまう。
4Rはおそらく堀口が取る。中距離で圧力をかけるのに慣れきったペティスに、堀口がタックルを仕掛けていくのでは。ペティスが立とうとしても、堀口にバックからパンチを打たれ、金網に押しつけられる時間が多そう。
5Rはペティスが取る。堀口は散々出入りした上に、組まで使えば、どっしり追い回すペティスよりもよほど持久力の消耗は激しい。前に出てもペティスのボクシングを超える事もないだろう。
かなり僅差だが、願望抜きにすれば堀口が不利かなと。
ただ、堀口のボクシング技術も決して低くないので、ペティスのジャブを掻い潜れたら簡単にKOしてくれる。
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