おぎちゃねるは何ができなかったのか

Bellator とRIZINの対抗戦、接戦が多く、試合の作り方よりも見せ方で勝敗がついた試合が殆どだった。
唯一ほぼ完敗したおぎちゃねる、無防備にふくらはぎを蹴られ続けたが、一体何がしたかったのか。

おぎちゃねるのやりたかった事は恐らく三つ
誘い出す、下段蹴りをスカす、脇を差して胸を合わせる

堀口に出入りをさせると、おぎちゃねるでは何もできないことは、過去二試合で骨身に染みている。
なので、出入りをさせたくない。

朝倉海二試合目を見てるので、下段蹴りが如何に危険かもよくわかってる。

迂闊に圧をかけると蹴られるので、後退して堀口の飛び込みを誘い、堀口の前進に合わせて組み付いて消耗させて後半勝負を仕掛けるつもりでいたはず。

もちろん何発かは下段蹴りを喰らうが、おぎちゃねるはかなり体の頑丈さに自信がある。

左右踏み換えながら退がって堀口の飛び込みを誘い、空振りさせて突きから組みを仕掛けたかった。

おぎ堀ニ試合目では、堀口の脚を掬うことに拘り過ぎて、堀口に殴る隙間を与えてしまっていた。
今回はその反省を活かして胸を合わせる練習をしてきたのが何となくわかる。

おぎの想定外だったのは、堀口が距離を自分から詰めてきたのと、積極的に脇を差してきたこと

距離が近すぎて、退がって誘い込むのが危険すぎた。おきちゃねるは横にしか動けなくなってしまった。
堀口も近すぎるので陽動を仕掛けにくいが、飛び込んで下段蹴りを打つには格好の位置なので、バシバシ蹴れる。
脛を向けて受ければ耐えられるが、元々おぎは前足を内に向けて構える。右膝が後ろ向いてるので、前足が内によりがち。

堀口の右からの攻撃は全て同じ予備動作で撃たれるので、見分けるのは難しい。脛を外に向けても他に来ると思うと反応も鈍る。
まともな防御を殆ど行えないまま脚を効かされ、おぎは他の攻防でも影響が出るほど試合を支配された。

堀口の左鉤突きに合わせて背中から組みついてったりと、かなり善戦はしてたと思うが、やっぱ立ち技で差がつきすぎた。

おぎちゃねるは堀口から距離を切らせる行動欲しかった。

堀口を前回より近い位置から飛び込ませた
堀口から組ませてしまった
脹ら脛への蹴りをまともに受けた

このあたりがおぎちゃんの敗因であると思う。