"ZARD"に心を揺らされた日
先日、9月15日に ZARD がサブスク解禁されたということで、先週からけっこう聴いてたりするんですよね。
正直言うと、ZARD って、当時、あんまり聴いてないんです。
いや、ZARD だけでなく、いわゆるビーイング系の方々全般に言えるんですけどね..
もちろん「負けないで」や「揺れる想い」、「マイ フレンド」などをはじめ、ミリオンを連発していた90年代のヒット曲は普通に知ってます。
ボーカルの坂井泉水さんが、すごくきれいな女性なんだけど、いつも飾らない普通のカッコしてたのも知ってます。
がん治療、転落事故のため逝去された後も、アルバムやコンサートが開かれてることも知ってったのですが、なんか、ちゃんと聴くタイミングにならなかったんですよね。
もちろん、「負けないで」は国民的な応援歌なんで、毎年のように耳にしてましたが…
「負けないで」1993.1
作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎
その他のヒット曲を聴くと、なんかすごく懐かしいんですよね。
きちんと聴いてこなかった分、すごく新鮮でした。
「マイ フレンド」1996.1
作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎
「揺れる想い」1993.5
作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎
やっぱり ZARD って、坂井泉水さんの透明感あふれる歌声による爽やかなポップソングのイメージが強いんですよね。
配信サービス解禁後のトップソングのランキングを見ても
「負けないで」
「マイ フレンド」
「揺れる想い」
「君に逢いたくなったら… 」
「永遠」
みたいな感じです。
でもですね、自分は、どちらかというと、90年代のマイナー調のヒット曲の方が好きだったんですよね。
で、なんか、あの当時、そういう歌があったよね~って、探してみると、ありました、ありました!
「もう少し あと少し…」 1993.9
作詞:坂井泉水/作曲:栗林誠一郎
「この愛に泳ぎ疲れても」 1994.2
作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎
「こんなにそばに居るのに」 1994.8
作詞:坂井泉水/作曲:栗林誠一郎
あらためて、聴いてみると、こういう切ない系の歌でも、坂井泉水さんの声はピッタリなんですよね。
というか、曲に合わせて声のトーンを調整してる感じなのかな...
そして、坂井泉水さんの歌詞も、けっして爽やかじゃなく、なんか、恋愛の苦しさや切なさを描いたものも多くて、自分の持ってるイメージとはちょっと違ってました。
「もう少し あと少し…」
この歌、9月の歌なんですよね。
”白い傘の少女” とは、歩いてく方向が違うという、ダークサイドの歌詞ですよね。
”いけない恋” と理解していても、きっと、あと少しの間だけ、「もう少し あなたのこと 困らせたい」のです。
”いけない恋” の歌を歌ってるなんて、ちょっと、自分の中の ZARD のイメージとは違うのです。
現代では、こういう歌詞ってシングル曲にはならないと思うのですが、そんな時代も含めて、なんか自分の20代の頃を思い出してしまいました。(”いけない恋” をしてたわけじゃないんですけどね💦)
なんか、今なら傷つきそうな恋は、最初から回避しちゃいそうですが、昔は、そんなこと考えずに恋しちゃって、自ら苦しくなる...
そんな感じだったんですよね~、うんうん。
「こんなにそばに居るのに」と思ったり、「この愛に泳ぎ疲れても」、やっぱり「愛を計るより愛したい」と思ったり、そんな時代を思い出して、自分の心も揺らされてしまった今日この頃なのです。
♪