全部観たいリュック・ベッソン
Luc Paul Maurice Besson
今回はフランスの映画監督 ”リュック・ベッソン” について
【監督作品】
1.最後の戦い (1983)
2.サブウェイ(1984)
3.グラン・ブルー (1988)
4.ニキータ (1990)
5.レオン (1994)
6.フィフス・エレメント (1997)
7.ジャンヌ・ダルク (1999)
8.アンジェラ Angel-A (2005)
9.アデル/ファラオと復活の秘薬 (2010)
10.The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 (2011)
11.マラヴィータ (2013)
12.LUCY/ルーシー (2014)
13.ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017)
14.ANNA/アナ (2019)
【その他の監督作品】
<ドキュメンタリー作品>
・アトランティス (1991)
<児童向けファンタジー作品>
・アーサーとミニモイの不思議な国 (2006)
・アーサーと魔王マルタザールの逆襲 (2009)
・アーサーとふたつの世界の決戦 (2010)
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(リュック・ベッソンが観たくなる理由)
理由①ベッソン映画は出てくる女性が魅力的
リュック・ベッソン作品に出てくる女性は、皆、魅力的です。
イザベル・アジャーニや、スカーレット・ヨハンソンみたいなメジャーな方もいますが、経歴の浅い人やモデルさんを抜擢することも多いですよね。
無名すぎると制作側は納得するのかな~と心配になりますが、ベッソン映画の中では、実物以上にとても魅力的に描かれています。
『サブウェイ』のイザベル・アジャーニ
ベッソン映画のヒロインとしては、珍しく戦闘能力低、でも魅力高!
『ニキータ』のアンヌ・パリロー
最初はジャンキーだったのに、どんどんきれいになっていったアンヌ・パリロー、レストラン襲撃シーンは本当に美しかったです。劇中のジャンヌ・モローが言ってた通り「女の美しさは無限大」なのです。
ちなみにベッソン監督の最初の奥さん。
『フィフス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』のミラ・ジョヴォヴィッチ
この2作でミラ・ジョヴォヴィッチは一気にスターダムへ、、後のバイオハザードシリーズでも凄まじく美しいのですが、『フィフス・エレメント』なら可愛いジョヴォヴィッチを見ることができます。
ちなみにベッソン監督の3番目の奥さん。
『アンジェラ』の リー・ラスムッセン
物語はラブ・ストーリーなのですが、何故か戦闘力は高い、、、役柄的にも人間離れした美しさでした! モデルさんらしいです。
『LUCY/ルーシー』のスカーレット・ヨハンソン
どうしても、他作品を思い出してしまいますが、黒い服でなくとも、やはり美しい。
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のカーラ・デルヴィーニュ
映画全体の見どころが、このデルヴィーニュの可愛さだったという、、衣装も素敵で感謝です。
最新作『ANNA/アナ』のサッシャ・ルス
スパイ設定なんで、いろいろ変装するんですが、どれもきまってるんですよね~。個人的にはブロンドの時が一番きれいに見えました。
* * *
こうして、ヒロインを並べてみると、リュック・ベッソンの女性の好みが見えますよね~。結婚相手となった人が2人もいるし、、、
モデル系統のクール・ビューティが多いと思うのですが、映画の中では、無垢?、無邪気?、大人の女性なんだけれど、少女の心も持ってるみたいな女性として描かれている印象があります。
あんまりグラマラスな人がいないのも、そこらへんの好みによるものなのかもしれません。(ヨハンソンなんかも、いつもより細めに感じます。)
どのヒロインも、劇中、すごく色っぽい場面はあるのですが、いやらしい感じにならないのは、少女性を大切にしているからだと思うのです。
そして、その辺の趣向が結晶化されたのが『レオン』のマチルダなのかもしれません。
『レオン』のナタリー・ポートマン
映画自体も傑作だと思うのですが、それもナタリー・ポートマンの魅力なくしては成立しなかったと思います。
少女から大人へ成長しはじめたばかりの、そんなナタリー・ポートマンが、この作品に出演したこと自体が奇跡的なことかもしれませんね。
鼻血が出てても、後のアミダラ王女の100倍は魅力的だったと思います。
理由②ベッソン映画の死の香り
私がベッソン映画に引き付けられる理由の2つめは、作品に漂う「死の香り」だったりします。
ネタバレは避けますが、ベッソン監督が20代~30代の頃の作品では、完全なバッドエンドではないのだけれど、決してハッピーエンドではない、深い喪失感が伴うことが多かった気がします。
死はもちろん、失踪、別離、などなど、結末が切なかったりするんですよね。ベッソン作品が日本で人気な理由もここら辺だと思います。
ちなみに、私の場合、「死の香り」をもっとも濃密に感じたのは、バイオレンス系の作品ではなく、『グラン・ブルー』でした。
フリーダイビングに挑む2人のダイバーを描いた作品ですが、このフリーダイビングという競技が、なかなか怖いんです。
海は美しいのですが、深く潜れば潜るほど、暗く、無音の世界になっていきます。まるで命が飲み込まれるような静かな恐怖、まさしく、死と隣り合わせの競技なんですよね。ベッソン自身も潜水事故でダイバーを諦めた体験があるので、リアリティが伝わってくるんだと思うんです。
限界を超えた深さを競い合う中盤以降は、常に「死の香り」がまとわりつくような感じでした。さて、果たして二人のダイバーの結末は........。
ぜひ、この感覚を共有してもらいたいですね。
ベッソン映画の「死の香り」は、1999年の『ジャンヌ・ダルク』を最後に、以降の作品では薄らいできたと思います。
『アンジェラ』はラブ・ストーリー
『アデル/ファラオと復活の秘薬』は冒険活劇
『The Lady アウンサンスーチー 』は実録もの
『マラヴィータ』はコメディ
特に『The Lady アウンサンスーチー 』なんかは、『ジャンヌ・ダルク』と対極にあるような女性の物語で、ある意味ベッソンらしくなかったりします。
ただ、最新作の『ANNA/アナ』は、『ニキータ』を彷彿とさせて、また、ベッソン監督が、ここに戻ってきたような感じがしました。
2000年代以降のベッソン映画に物足りなさを感じていた人も満足できるんじゃないでしょうか。
※ベッソン映画の注意点
最後にベッソン映画を観る時の注意点ですが、ベッソン監督とSFはあまり相性が良くないようで、基本、「ベッソンのSF映画に期待してはいけません。」
(ベッソンのSF作品)
『フィフス・エレメント 』
『LUCY/ルーシー』
『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』
3作あるんですが、どれも、結末の方は、ん?って感じになります。
『フィフス・エレメント 』と『ヴァレリアン』は本格的なSF作品で、世界観は作り込まれているんですが、なんかですね、ストーリーはいまいちです。『LUCY/ルーシー』はSFバイオレンスみたいな感じで、前半は面白いのですが、SF要素が増えれば増えるほど面白くなくなってきたり.....
なので、基本、ベッソン監督のSF作品には期待せず、ガジェットとヒロインの美しさを楽しむのがベターです。
多分、リュック・ベッソンって監督は、子どもみたいな感性を持ってる人なんだと思います。自分の気の向くまま作品スタイルは変わりますが、そこを含めて、今後も追いかけていきたいと思います。
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