マドンナには夢中になれない、いや、なってはいけないと思っていた高校時代
Madonna sanctuary
自分の高校時代、マドンナとシンディ・ローパーは、女性のポップスターとして人気を二分してたのですが、自分はシンディ派だったんですよね。
と、言っても、アンチ・マドンナというわけではなく、マドンナとは、ちょっと一定の距離を取ってるって感じだったのです。
音楽性云々ではなく、あの頃のマドンナって、セクシャルなイメージを前面に出してる感じだったんですよね。
そういうのに対して、一歩、引いてしまう高校男子だったんですよね。
まあ、今、思えば、セクシャルな要素に対する興味の裏返しの感情だったんでしょうが、そういうのが目的だと思われるのが嫌だったのです。
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自意識過剰なお年頃だったのです。
自分の高校時代は、まさにマドンナのブレイク期だったので、アルバムで言うと「ライク・ア・ヴァージン」や「トゥルー・ブルー」とかの時代です。
ちょっと懐かしく聴いて、PVも見直してみたんですが、不思議と、今は、そんな過激ではなかったりしたので、ちょっと驚いてしまいました。
『ライク・ア・ヴァージン』
『マテリアル・ガール』
大ヒットした『ライク・ア・ヴァージン』や『マテリアル・ガール』のPVとかでも、ダンスはクネクネしてますが、まあ、サウンドはナイル・ロジャース!って感じのポップさで、そんなに引くほどセクシャルではないんですよね。
なんか、もっと突き抜けるようなエロスのイメージだったのですが、今見ると、あれ?、って感じなのです。
自分が、ただ大人になっただけなのかもしれないんですが、それほどじゃないですよね。
もちろんエロス全開のPVもあるのですが、それは、後年、「トゥルー・ブルー」に収められていた『オープン・ユア・ハート』や、「ライク・ア・プレイヤー」に収められていた『エクスプレス・ユアセルフ』だったりするのです。
『オープン・ユア・ハート』
『エクスプレス・ユアセルフ』
こちらのPVの監督は ”デヴィッド・フィンチャー” !
エロスはもちろんですが、映像もかなり凄いです!
ただ、この頃になると、もう表現者として突き抜けた感があるので、エロスだけどメッセージやアートも感じられたりするんですよね... 逆に
なので、あの頃、ちょっとマドンナに引いていたのは、むしろマドンナ自身が醸し出すスキャンダラスなイメージだったのだと思うのです。
『ライク・ア・ヴァージン』や『マテリアル・ガール』のPVでも、もっともセクシーなのはマドンナがただダンスしてる場面なんですよね。
マドンナ自身から出てるオーラがそういうイメージだったのかな...
それがよく分かるのは、『ライク・ア・ヴァージン』前夜の『ラッキー・スター』で、このPVでは、ただマドンナが踊ってるだけなのに、なんかエロスなんですよね~。
ちょっと高校生には太刀打ちできない感じの艶めかしさです。
たぶん、このPVを見た当時の自分には、ちょっとマドンナに対して、近寄りがたいセクシャルなオーラを感じたんでしょうね。
だから、なんか気恥ずかしい思いを持ってしまったのだと、今ではそう思うんですよね。
表現者としては認めつつも、他のアーティストみたいに夢中にはなれなかったのは、こういう事情なのです。
ただ、今、聴いてみると懐かしい曲もあったりして、あの頃の気恥ずかしさを持っていた自分を、併せて思い出しちゃったのです。
『パパ・ドント・プリーチ』
『ラ・イスラ・ボニータ』
『パパ・ドント・プリーチ』と『ラ・イスラ・ボニータ』は、アルバム「トゥルー・ブルー」に収められていた曲でした。
個人的に好きだったマドンナの曲で、特に『ラ・イスラ・ボニータ』の方には、ラテンの情緒があって、当時のマドンナぽくなかったりするんですよね。
今、聴いてみても、やっぱり、名曲な感じがします。
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